平城宮跡で称徳天皇朝賀の旗ざおの柱穴見つかる
奈良文化財研究所は3月6日、奈良市の平城宮跡にあり、奈良時代後半に称徳天皇の宮殿だった西宮から、元日朝賀などの国家儀式で使われた旗ざお「〇巾に童〇旗(どうき)」を立てたとみられる7つの柱穴が2列見つかったと発表した。歴史書「続日本紀」によると、西宮では称徳天皇が765年に元日朝賀を、法王の弓削道鏡が769年1月に拝賀を受けている。西宮は奈良時代前半に大極殿があった場所で、復元された大極殿の南側約50㍍で出土。同研究所は「奈良時代後半の国家儀式の様相を明らかにする成果」としている。