飛鳥寺西方遺跡で「槻の樹の広場」の遺構発見
奈良県明日香村教育委員会は1月30日、飛鳥寺西方遺跡で7世紀中ごろ~後半の石敷きが東西15㍍、南北24㍍にわたって見つかったと発表した。同遺跡は『日本書紀』に登場する「飛鳥寺西の槻(つき=ケヤキ)の樹の広場」とみられている。したがって、この広場は大化の改新の立役者、中大兄皇子(後の天智天皇)が蹴鞠中に初めて中臣(藤原)鎌足と出会った舞台。石や砂利を隙間なく丁寧に敷き詰めており、同村委は当時の皇族・貴族らが饗宴や儀式を催した場所にふさわしい空間だったとしている。