戦国武将、石田三成の重臣、島左近のものと伝わる墓の発掘調査が6月5日、京都市上京区の教法院で行われ、ほぼ全身の骨が見つかった。墓石があった場所を約20cm掘ったところ甕(かめ)式の棺(直径45cm)が見つかり、中に頭や頸、骨盤などの成人とみられる骨が入っていた。左近の骨かどうかは不明だが、今後、骨の年代などを調べるという。
左近は有能な家臣だったが、関ケ原の戦い(1600年)で討ち死にしたとされる。ただ、生き延びたとの説もあり、墓が左近の出身地とされる奈良県など各地にある。教法院の墓には左近が土葬されたと伝わる墓碑と過去帳には左近が1632年(寛永9年)に没したと記されている。