飛鳥宮跡で天皇かその周辺の最大級の建物跡 新たに発見

奈良県明日香村の飛鳥時代の都の跡から、7世紀後半では最大級の建物跡が新たに見つかった。この建物跡は「飛鳥宮跡」のうち、天皇が生活や政務を行った「内郭」と呼ばれる区域の北側。1辺が1.7mほどの四角の柱穴が合わせて35基、碁盤の目のように並んでいることなどから、建物は東西35m、南北12m以上あったとみられる。
この建物の北側と南側でこれまでに幅などが同じ規模の大型の建物跡が見つかっていることから橿原考古学研究所では、当時この一帯に3棟の大型の建物が計画的に配置されていたのではないかとみている。また、専門家はこの一帯に天皇や天皇に極めて近い人物の建物群があったのではないかとしている。

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