奈良市の東大寺で10月14日、同寺の創建に尽力した初代別当、良弁僧正(ろうべんそうじょう)の1250回忌で、50年に一度行われる「御遠忌(ごおんき)」と呼ばれる盛大な法要が営まれた。
法要は国宝大仏殿の前で行われ、橋村公英別当らおよそ30人の僧侶がお経を唱え、良弁僧正の遺徳をしのんだ。途中、大仏殿の屋根から蓮(はす)の花をかたどった「散華(さんげ)」という色とりどりの紙が蒔かれると、大仏殿一帯が華やかな雰囲気に包まれた。また、特別に設けられた舞台では舞楽も奉納され法要に参列したおよそ600人の関係者は厳かな舞に見入っていた。法要は15、16日も営まれる。