北海道大学など国際研究チームは11月2日、モンゴルのゴビ砂漠の東部にある白亜紀後期(約8000万年前)の地層から、獣脚類恐竜(肉食恐竜)の世界最大級の営巣地の化石が見つかったと発表した。営巣地は獣脚類のテリジノサウルス類のものとみられる。幅22㍍、長さ52㍍で、河川の扇状地で見つかった。巣は18カ所あり、球形の卵(直径約13㌢)3~8個もあった。獣脚類は単独生活していたと考えられてきたが、産卵期は集団で過ごしていたとみられる。北海道大の小林快次准教授によると、獣脚類恐竜の営巣地は米モンタナ州やポルトガルでも見つかっているが、これだけ大きな営巣地は初めてという。