NCネットワーク  タイ事業強化へバンコクに現法設立

製造業の会員企業約1万8,000社と国内最大級の受発注サイト「エミダス」を運営するNCネットワーク(本社:東京都台東区)は6月4日、タイの拠点NCネットワークアジアが、タイにおける事業展開をサポートする現地法人「NC BIZ CENTER(THAILAND)CO.,LTD」(所在地:タイ・バンコク)を設立したと発表した。新会社の資本金は500万タイバーツ。
製造業界に強みを持つNCネットワークグループと、大手ローカル企業のネットワークを保有するMediatorはじめ、BizWings(Thailand)、Alberry Asiaなどの強みを活かし、ローカルへの販路開拓、M&Aなどのニーズに対応、日系企業のタイにおける事業展開のサポートを行う。

伊藤忠 インドネシア事業売却 石炭火力発電から完全撤退へ

伊藤忠商事(本社:東京都港区)が、インドネシア・ジャワ島中部のバタン県で建設中の石炭火力発電所「セントラルジャワ石炭火力発電所」を運転開始後に売却する方針を固めたことが分かった。
同発電所は、同社が電力会社のJ-POWER(電源開発)と現地の石炭採掘会社とともにコンソーシアムを組成し、2011年にインドネシア電力公社(PLN)と25年間の売電契約を締結。二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えた超々臨界圧技術で2,000メガワット(MW)の発電容量を誇る巨大発電所。建設工事はいま大詰めを迎えており、同社はこのプロジェクトの取りまとめを役を担ってきた。
このプロジェクト着手時には想像できなかったほどの世界的な脱炭素の流れを受け、発電所の完成と営業運転開始を見届けたうえで、売却交渉に入るもよう。同社は石炭火力発電から完全撤退する方針で、インドネシアプロジェクトの売却はこの一環。

日産自 新型EV「アリア」半導体供給不足で発売は今冬に

日産自動車は6月4日、新型の電気自動車(EV)「アリア」を日本で今冬発売すると発表した。スポーツタイプ多目的車(SUV)で、2021年中ごろ発売すると公表していたが、新型コロナウイルス感染拡大や世界的な半導体の供給不足で遅れる見通しとなった。アリアは日本での特別仕様車の販売後、欧米に投入する。

新車販売でトヨタ「ヤリス」9カ月連続5月も首位

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会のまとめによると、5月の車名別国内新車販売台数は、トヨタ自動車の小型車「ヤリス」が前年同月比60.4%増の1万6,660台で9カ月連続の首位となった。小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「ヤリスクロス」と合わせ、燃費性能の良さが評価された。

最澄の1,200回忌 比叡山延暦寺で法要 コロナで規模縮小

天台宗の開祖・最澄(767~822年)の1,200回忌となる6月4日、遺徳をしのぶ「伝教大師一千二百年大遠忌御祥当(だいおんきごしょうとう)法要」が比叡山延暦寺(所在地:滋賀県大津市)で営まれた。第257世天台座主の森川宏映大僧正が大導師を務め、僧侶約20人が臨んだ。
最澄が供えたとされる灯明「不滅の法灯」が根本中堂から分灯され、雨の中を大講堂に運ばれた。法要を仏に報告する「法則(ほっそく)」で、森川天台座主は新型コロナウイルス感染拡大に触れ「大師の教えを守り、多くの人が健やかであることを祈る」との趣旨を述べた。法要は、感染予防のため規模を縮小して行われた。

福島県とトヨタ 水素を活用した未来のまちづくりで社会実装検討

福島県とトヨタ自動車は6月4日、「福島発」の水素・技術を活用した新たな未来のまちづくりに向けた社会実装の検討を開始したと発表した。
街の生活インフラ、災害発生時の避難拠点となるスーパーマーケット・コンビニエンスストアでの配送等で、日本に多く存在する人口30万人都市での水素のある暮らしの実装モデルをつくり、全国に展開することにチャレンジする。
福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)でつくられた水素も活用し、配送用として複数台の燃料電池(FC)トラックを導入するとともに、コネクティッド技術による運行管理や水素充填タイミングの最適化等各地域の実情に応じたエネルギーマネジメントを実践する。