三菱造船 下関でフィリピン運輸省向け多目的船進水式

三菱重工グループの三菱造船(本社:横浜市西区)は7月26日、フィリピン運輸省より受注して建造中の大型の多目的対応船2隻のうち、1番船の進水式を三菱重工業下関造船所江浦工場(所在地:山口県下関市)で執り行ったと発表した。
同船は今後艤装工事、試運転などを経て、2022年3月初旬にフィリピン・マニラへ回航し、5月に命名、引渡しする。2番船は2022年5月にマニラへ回航、9月に命名、引渡しの予定。
多目的対応船は、荒天時の救難活動や沖合、湾岸域での巡回業務で重要な役割を担う。長さ96.6m、最大速力24ノット、4,000海里以上の航続距を有するほか、海洋状況の把握と海事法執行に必要な装置や機器を装備している。

コマツ 東南ア都市土木作業向け20㌧油圧ショベル

コマツ(本社:東京都港区)は7月26日、東南アジア地域で宅地開発や道路工事などの都市土木作業向けCEシリーズとして20㌧油圧ショベル「PC200-⒑MO」を7月より発売すると発表した。インドネシアおよびタイを皮切りに導入を進め、標準シリーズ「PC210-⒑MO」と合わせ、2機種を東南アジアにおける2モデルライン戦略と位置付け商品展開する。
PC200-⒑MOは、従来品の品質と耐久性を継承しつつ、エンジンを4気筒にするなど都市土木等の作業に特化して仕様を最適化することにより、低燃費化および本体価格を低く抑えることを実現した。

ヤマトHD シンガポールEC物流企業に出資

ヤマトホールディングス(HD、本社:東京都中央区)は7月26日、グループの投資ファンド、クロネコ・イノベーション・ファンドを通じて、電子商取引(EC)向け物流サービスを展開するシンガポールのアイストア・アイセンドに出資したと発表した。出資額・出資比率は非公表。拡大するアジアEC市場で新たなサービスの提供を目指す。
アイストア・アイセンドは、シンガポールを本拠にマレーシアやインドネシアなどでサイトの構築・運営ほか、受注管理、倉庫、配送などを一括で提供するサービスを手掛けている。

塩野義 飲み薬タイプのコロナ治療薬の治験開始

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は7月26日、新型コロナウイルス治療薬の臨床試験(治験)を開始したと発表した。この薬剤は飲み薬タイプで、既存薬からの転用ではなく、コロナ治療用の薬として開発。感染初期段階で使用し、重症化を防ぐことが期待されるという。同社はワクチン開発とともに、この治療薬の実用化を急ぐ。ただ、承認時期は未定としている。

「奄美,徳之島,沖縄,西表島」世界自然遺産に登録決定

国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は7月26日、「奄美大島、徳之島、沖縄本島北部および西表島」(鹿児島県、沖縄県)の世界自然遺産登録を決めた。亜熱帯の森にアマミノクロウサギ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコなど貴重な固有種が数多く根付く生物多様性が評価された。

富士フィルム和光純薬 コロナ抗体専用試薬を発売

富士フィルム和光純薬(本社:大阪市中央区)は7月26日、迅速測定が可能な自動化学発光酵素免疫分析装置専用試薬として、新型コロナウイルス抗体を測定対象とした研究用試薬を同日販売すると発表した。
同社は富士フィルム、藤田医科大学、国立感染症研究所との共同研究により明らかにした、スパイクたんぱく質のRBDに結合するlgG抗体が中和活性と相関性が高いとの研究成果をもとに、今回lgG抗体の抗体価を全自動で迅速に測定可能な専用試薬を開発した。