ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は9月21日、10月に国内工場の稼働を延べ21日間停止すると発表した。この影響で2万台を生産できず、生産台数は前年同月に比べて2割の減産になる。10月中旬まで、滋賀第2工場(所在地:滋賀県竜王町)や本社工場(所在地:大阪府池田市)など5工場を断続的に稼働停止する。それ以降の稼働予定は未定としている。
工場の稼働停止は、半導体不足や新型コロナウイルスの感染拡大で、東南アジアからの部品調達業務が引き続き滞っているため。8~9月も約5万台の減産になっている。
ホンダ 8~9月は6割減産 10月上旬は3割減 部品調達難で
ホンダはこのほど、8~9月の国内の自動車生産台数が当初計画に比べて約6割の減産になると発表した。また、10月上旬についても約3割減となる見通し。具体的な減産台数は明らかにしていない。半導体不足や東南アジア地域の新型コロナウイルスの感染拡大で部品の供給が滞ったため。
オートバックス インドネシア・バンテン州モールに4号店
オートバックスセブン(本社:東京都江東区)は9月16日、インドネシアのインドモービルグループが合弁で設立したPT.AUTOBACS INDOMOBIL INDONESIAが同日、同国4号店をオープンしたと発表した。
出店場所はバンテン州タンゲラン県のイオンモール1号店「イオンモールBSDシティ」のスーパーに隣接する駐車場内。敷地面積は212㎡、売場面積は52㎡。ピット3台に加え、洗車作業スペース1台を設置。タイヤ、エンジンオイル、カーアクセサリーなどの約400アイテムを品ぞろえしている。
オートバックスグループはアジア地域において、1991年に台湾へ初出店し、2021年9月16日時点で台湾に6店舗、マレーシアに4店舗、シンガポールに2店舗、フィリピンに3店舗、タイに22店舗、そしてインドネシアに4店舗となり、アジア地域におけるグループ店舗は41店舗となる。
「岸和田だんじり祭」2年ぶり コロナ禍で観覧自粛要請
ゲノム編集食品マダイ 肉付きは1.2倍 トマトに続き2例目
京都大学発のバイオベンチャー、リージョナルフィッシュは9月17日、ゲノム編集技術を使って遺伝子を改変、肉付きを良くしたマダイを「ゲノム編集食品」として国に届け出た。厚生労働省の同日の会議で、安全性の審査は不要と判断された。ゲノム編集食品の届け出は2020年12月、血圧上昇を抑えるなどの効果があるとされる「GABA(ギャバ)」の蓄積量を通常の約5倍高めたトマトに続いて2例目で、動物性食品では初めて。
このマダイは京都大学や近畿大学などが筋肉の成長を抑えている遺伝子「ミオスタチン」を働かないようにし、肉厚のマダイを開発したもの。従来の養殖のマダイと比べて肉付きが平均1.2倍になった。養殖マダイの質向上が期待される。
クラウドファンディングで190食分の予約販売を17日から開始した。10月から発送する予定。ゲノム編集トマトは9月15日からインターネット上で販売が始まっている。
現代日本人の祖先DNAに古墳人 遺伝的特徴がほぼ一致
金沢大学や鳥取大学などの国際研究チームは、日本人のルーツ研究、DNA解析し、大陸からの渡来が進んだ古墳時代になって古墳人が登場したことで、現代の日本人につながる祖先集団が初めて誕生したとの趣旨の論文を9月18日、米科学誌サイエンス・アドバンシズに発表した。
石川県金沢市で見つかった約1,500年前の古墳時代の人骨のDNA解析から、縄文人や弥生人にはなく、現代日本人にみられる東アジア人特有の遺伝的な特徴が見つかったのだ。研究チームは、約9,000年前の縄文人や約1,500年前古墳人など計12体のDNAを解読。すでに解読済みの弥生人2体のデータなどと比較した。親から子に遺伝情報が受け継がれる際に生じるわずかな違いの痕跡から、どの集団が遺伝的に近いのかを調べた。