奈良・薬師寺東塔の「水煙」一般公開

奈良・薬師寺東塔の「水煙」一般公開

奈良市の薬師寺の国宝・東塔で、創建当初から屋根の上にある「水煙」と呼ばれる飾りが新調され、元の水煙とともに一般公開されている。
新しい水煙は富山県高岡市の工房がおよそ1年かけて鋳造したもの。高さが1.9mあり、銅製の板に飛天が笛を吹く姿や舞い降りたりする姿が、透かし彫りで表現されている。
薬師寺の東塔は寺が創建された1,300年前から残る高さ34mの国宝の三重塔。現在110年ぶりに大規模な修理中。新しい水煙は3月中には屋根の上に設置されるため、間近で見られるのは今回が最後という。この水煙の一般公開は3月10日まで。

徳島・若杉山遺跡から従来を500年遡る最古の坑道跡

徳島・若杉山遺跡から従来を500年遡る最古の坑道跡

徳島県教育委員会と徳島県阿南市は3月1日、古代の人々が宗教的な儀礼などに使っていた赤い色の顔料となる鉱物「辰砂(しんしゃ)」が、古代から採取されていた若杉山遺跡(徳島県阿南市)の坑道跡が、今回新たに見つかった横穴から出土した5点の土器片の年代から弥生時代後期(1~3世紀)の遺構と確認されたと発表した。
国内最古の坑道はこれまで、奈良時代前半(8世紀)の長登(ながのぼり)銅山跡(山口県)とされていた。今回の確認により、500年以上遡ることになる。

奈良の唐古・鍵遺跡のARアプリ完成 弥生時代の姿再現

奈良の唐古・鍵遺跡のARアプリ完成 弥生時代の姿再現

弥生時代の大規模な集落跡として知られる奈良県田原本町の唐古・鍵遺跡で、当時の姿をAR(Augumented Reality=拡張現実)の技術を活用して、スマートフォンなどで楽しめるアプリが完成。2月28日から無料でダウンロードし、ARを楽しめるようになった。
これは同遺跡を訪れ、このアプリをダウンロードしたタブレット端末やスマートフォンのカメラを、同公園にある大型建物の柱の跡に向けると、当時この遺跡にあった建造物や、巫女たちが舞いを披露する様子が、ARの技術を使って画面上に現れる。また、人の顔に向けると弥生時代の呪術師や、戦士の飾りが顔の周りに表示され、写真を撮ることもできるという。
このアプリは英語や中国語など5カ国語に対応しており、外国人旅行者も楽しめる。

定家、芭蕉、夢二など「うた」テーマに京都・嵐山で特別展

定家、芭蕉、夢二など「うた」テーマに京都・嵐山で特別展

京都市右京区の嵯峨嵐山文華館で「うた」をテーマにした作品およそ60点を紹介する特別展が開かれている。この特別展は作品の一部を入れ替えながら5月12日まで開かれる。
展示されているのは、百人一首を選んだ歌人、藤原定家の書や松尾芭蕉の俳句、美人画で知られる竹久夢二、伊藤若冲らの絵画などが展示されている。いずれも平安貴族の社会はじめ、中世から近代にかけての作品群が「うた」との調和の中で紹介されている。
例えば、平安時代の歌人が夜明けの雪景色を詠んだ和歌を、定家が自ら筆で記した色紙は百人一首のもととなった現存する数少ない作品の一つという。また、竹久夢二の油絵「青春譜」は、悩める若い男女に差し伸べられた希望を表現したとされている作品だ。

「日本海溝」沿いで今後30年以内にM7級大地震90%以上

「日本海溝」沿いで今後30年以内にM7級大地震90%以上

政府の地震調査委員会は2月26日、東北から関東にかけての太平洋側の「日本海溝」沿いで、今後30年以内に発生する地震の確率について、マグニチュード7.0~7.5の大地震が発生する確率は最大で90%程度以上あるとの評価を公表した。ただ、2011年にマグニチュード9を記録した東日本大震災クラスの巨大地震が発生する確率は「ほぼゼロ」とした。
発生する地震の確率を地域別にみると、青森県東方沖および岩手県沖北部で90%以上、宮城県沖で90%程度、茨城県沖で80%程度、福島県沖で50%程度などとなっている。
東北から関東の沖合には陸側のプレートの下に、海側のプレートが沈み込んでいる「日本海溝」があり、この周辺では2011年に発生した東日本大震災のように繰り返し地震が発生している。

菅原道真しのび京都・北野天満宮で「梅花祭」

菅原道真しのび京都・北野天満宮で「梅花祭」

京都市上京区の北野天満宮で2月25日、梅の花を好んだとされる菅原道真(845~903年、従二位・右大臣)をしのんで「梅花祭(ばいかさい)」が行われた。本殿では雅楽が大きく奏でられる中、神職が紅梅や白梅の枝を供えた。また、境内に設けられた茶席では野だてが行われ、色鮮やかで、華やかな着物に身を包んだ芸妓や舞妓がお茶を運んでもてなしていた。
藤原氏との対立・軋轢の果てに、九州・大宰府の地で非業の死を遂げた道真は、『東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春な忘れそ』の歌で知られる通り、とりわけ梅の花を愛したとされる。同天満宮には”学問の神様”道真が祀られており、毎年命日にあたる2月25日に梅花祭が行われている。
境内では50種類、およそ1500本の梅の花が”見ごろ”を迎えていて、訪れた人たちは咲き誇る梅の花を写真に収めたり、香りを楽しんでいた。同天満宮の梅の花は3月中頃まで楽しめるという。