農林中央金庫(本部:東京都千代田区)は4月30日、農林中金イノベーションファンドを通じて、インドネシアで生産者から消費者へ直接生鮮食品を届けるECプラットフォーム「Sayurbox」を運営するKulawarga Asia Pte Ltd(本社所在地:シンガポール)に出資したと発表した。今回の食品Eコマース事業会社への出資を通じ、テクノロジーを活用した食品流通最適化を支援する。
住友商事 クリーンエネルギー事業展開するSunseapに出資参画
住友商事(本社:東京都千代田区)は4月28日、アジア太平洋地域で様々なクリーンエネルギー事業を展開するSunseap Group Pte.Ltd.(本社:シンガポール、以下、Sunseap)に出資参画したと発表した。
今回、同様にSunseapに出資する四国電力および三井住友ファイナンス&リースとともに、各社の強みを組み合わせ、スピード感を持ってビジネスプラットフォームを構築する。
JR西日本 陸上養殖のサーモンを販売開始 回転ずし店で販売
JR西日本は、中国地方最高峰、大山に近い標高350mの山中にある養魚場(所在地:鳥取県倉吉市)で養殖されたトラウトサーモンを、「クラウンサーモン」のブランドで販売開始した。関西圏で飲食店を展開する大起水産(本社:大阪府堺市)と提携し、まずは同社の回転ずし店などに年間1万匹を出荷する。
養魚場のある関金地区は年間を通じて冷たく良質な湧水が豊富で、西日本有数のワサビ生産地でもある。この小泉川養魚場は、サケ・マス類やイワナを養殖していたが幼魚の出荷先だった海面養殖の事業者が、コロナ禍の打撃を受けて昨年撤退。販路に困っていたところへ、サバの陸上養殖で交流のあったJR西日本が声をかけ、このプロジェクトがスタートした。
海面養殖では水温上昇がリスクになるがこの陸上養殖ではその心配がない。海外のサーモンよりやや小ぶりの1匹2~3kgでの出荷になるものの、海面養殖では付きがちな寄生虫の心配もなく、鮮度の高い刺し身を味わえるという。
「長崎の鐘」英語版復刻の動き 永井隆博士没後70年 遺志継ぐ
1945年8月9日、長崎に投下された原爆で重傷を負いながら救護活動に身を捧げ、「長崎の鐘」などの著書で原爆被害と戦争の愚かさを訴えた医師、永井隆博士が亡くなって、5月1日で70年を迎えた。博士の遺志を継ごうと遺族やゆかりの医師らが、絶版となった「長崎の鐘」の英語版の復刻を目指している。
長崎の鐘は、37歳で被爆、白血病で43歳で亡くなるまで、原爆で医療体制が壊滅した中で負傷者の救護にあたった様子を克明に記し、家族や友人を一瞬で失った絶望から立ち上がろうともがく人々の姿を描いたもの。
博士の孫で、長崎市の永井隆記念館館長の永井徳三郎さん(55)によると、長崎の鐘は英語版など9カ国に翻訳され、幅広い人々に読まれた。だが1984年に出た英語版は10年ほど前に絶版となっている。そのため、記念館に来館した外国人客から英語版で読みたいと要望されても応えられなかったという。
このほか、没後70年の動きの一つとして、博士が小学生時代を過ごした島根県雲南市では4月、記念館がリニューアルオープンしている。
高野山三大秘宝を公開 弘法大師ゆかりの書など221点 霊宝館
和歌山県高野町の高野山霊宝館で、開館100周年を記念した展覧会「高野山の名宝」が開かれている。弘法大師ゆかりの書や、鎌倉時代の仏師、運慶・快慶が制作したとされる仏像など計221点を、11月28日まで一部入れ替えながら展示する。
今回、空海ゆかりの文化財としては「三大秘宝」と呼ばれる出家宣言の書「聾瞽指帰(ろうこしいき)」(国宝)や、密教を修めた証しとして唐(中国)から持ち帰ったとされる持仏「諸尊仏龕(しょそんぶつがん)」(国宝)、所持したとされる密教法具「金銅三鈷杵(こんどうさんこしょ)」(国重要文化財)を公開する。仏像では運慶作とされる国宝「八大童子立像」や、快慶作とされる国重要文化財の「孔雀(くじゃく)明王像」「四天王立像」などが展示される。
展示期間は4期に分かれ、1期(6月6日まで)、2期(6月8日~8月1日)、3期(8月3日~10月3日)、4期(10月5日~11月28日)。一般1,300円、高校・大学生800円、小中学生600円。
三井物産 インドネシアのCT Corpの1,000億円転換社債を引き受け
三井物産(本社:東京都千代田区)は4月30日、インドネシアの大手企業グループ、CT Corpの持株会社PT CT Corpra(本店:ジャカルタ)が発行する1,000億円の円建て転換社債の引き受けを決定、同日引き受け契約を締結すると発表した。
CT Corpは金融、リテール、メディア、不動産、ホスピタリティー、エンターテインメント、ライフスタイルを含む消費者関連事業を展開するインドネシアの有力企業グループ。