三洋化成 福井県越前市の次世代型「全樹脂電池」工場 開所式

三洋化成工業(本社:京都市東山区)は5月25日、関連会社のAPBが福井県越前市で次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」生産工場の開所式を開いた。全樹脂電池はほぼ樹脂でできており、金属を使う従来のリチウムイオン電池に比べ、低コストで大容量、発火の危険が少なく形も加工しやすいという。当面は太陽光発電などでの使用を想定。蓄電池のほか、無人航空機、ロボットなど幅広い用途で活用が期待されている。試験生産から始め、10月からの本格稼働を目指す。

中部電力 静岡・袋井市に世界最大級の完全人工光型レタス工場

中部電力(本社:名古屋市東区)は5月25日、不動産開発を手掛ける日本エスコン(本社:東京都港区)、植物生産工場の運営ノウハウを持つスプレッド(本社:京都市下京区)と共同で7月に建設・運営を行う新会社「合同会社つなぐコミュニティファーム」を設立すると発表した。
1日当たり10トンのレタスを生産できる世界最大級の完全人工光型の工場を静岡県袋井市に「テクノファーム袋井」を建設、2024年1月からの生産開始を目指す。合同会社への3社の出資比率は中部電力51%、日本エスコン48%、スプレッド1%。

昭和電工マテリアルズ 中国・武漢市に自動車部品の製造拠点

昭和電工マテリアルズ(本社:東京都千代田区)は5月24日、中国湖北省武漢市に自動車用樹脂バックドアモジュールの製造拠点を設立したと発表した。樹脂バックドアモジュールは、後部ガラスやリアランプなどを組み込んでモジュール化した樹脂製のドア部品。世界の自動車主要市場の中国で、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電動化需要の増大に対応、生産体制を整える。

祇園祭山鉾「鷹山」約200年ぶり22年復帰へ 9月に試し曳き

京都府京丹波町の工務店で5月24日、京都・祇園祭の山鉾の一つ、「鷹山(たかやま)」のご神体人形を載せ、新調した懸装品(けそうひん)を付けた姿が報道陣に公開された。2022年に約200年ぶりの山鉾巡行への復帰を目指しており、21年9月には試し曳きが予定されている。再建された鷹山は、屋根の最上部までの高さが約7.6m、全長約6.4m、幅約4.3mで総重量は10トンを超える。
鷹山は江戸時代、1826年に災害で被災、27年から巡行できなくなった。さらに幕末、1864年の「禁門の変」の大火で大半の部材を焼失した。このため、これまで焼失を免れたご神体人形を、祭の期間中は会所に祀ってきていた。

日本CMK 従業員10人のコロナ感染でタイ工場の操業7日間停止

プリント配線板および電子デバイスの製造・販売を手掛ける日本シイエムケイ(本社:東京都新宿区)は5月24日、海外子会社CMK CORPORATION(THAILAND)CO.,LTD.のプラチンブリ工場(以下、CMKタイ工場)に所属する10名の従業員が新型コロナウイルスに感染したことを受け、同工場の操業を一時停止することを決めたと発表した。操業停止期間は5月21日より順次稼働を停止し、27日までの7日間。

九電みらいエナジー ラオスの木質ペレット生産事業に出資参画

九電みらいエナジー(本社:福岡市)は5月21日、ラオスのチャンパーサック県のバイオマス発電所の燃料となる木質ペレット生産事業に出資参画すると発表した。これはラオス国内で供給された植林木を、新設する工場で木質ペレットに製品化し、日本のバイオマス発電所へ販売することを目指すもの。同社として初の本格的な海外事業投資となる。
製品はアカシア等の木質ペレット燃料。生産販売量は年間10万トン。事業会社はSIP HANDONE PATCH‐LAO Company Limited。同社への九電みらいエナジーの出資比率は20%。他はタイおよびラオスの事業者が出資。2022年上期に生産開始の予定。