広島で旧陸軍の大規模な軍事施設遺構 原爆で壊滅

広島市中心部のサッカースタジアム建設予定地で市が進めている発掘調査で、旧陸軍の大規模な軍事施設遺構が見つかった。1945年8月6日の原爆投下で壊滅した「中国軍管区輜重(しちょう)兵補充隊(輜重隊)」の跡とみられる。
スタジアムはサッカーJ1、サンフレッチェ広島の新たな本拠地として、広島城西側の中央公園広場(所在地:広島市中区)に建設される。2022年1月に着工予定で、2024年のオープンを目指している。
遺構は地表から1m以上の深さにあり、厩舎とみられる建物の基礎や石畳、水路などの跡が確認された。輜重隊の兵舎や厩舎などが建ち並んでいたが、原爆投下で壊滅的な被害を受けた。戦後は跡地に盛り土をするなどし、原爆で家を失った市民のための簡易住宅が急遽建てられた。
今回見つかった遺構は、発掘された被爆遺構遺構では最大級となる可能性がある。

祇園祭 18基の「山鉾建て」のみ 技術と行事の伝承のため

京都・八坂神社(所在地:京都市東山区)と山鉾連合会は6月17日、通常7月1カ月にわたって行われる祇園祭の概要について発表した。
ハイライトの「山鉾巡行は」すでに発表されている通り、今年も中止されるが、山鉾全34基のうち18基の「山鉾建て」のみ実施することになった。この点について、「今年の祭りは見ていただくためではなく、山や鉾の点検や装飾品の虫干しなども含めた技術と行事の伝承のために行うものなので、行事の観覧は極力控えていただきたい」と呼び掛けている。

ヤマハ発動機,ドコモなど5G活用し産業用ロボ遠隔操作の実証

ヤマハ発動機、NTTドコモ、デンソーウェーブ、カワダロボティクス、オフィスエフエイ・コム、ORiN(オライン)協議会は6月17日、高速通信規格「5G」を活用し、複数メーカーの産業用ロボットを統合的に遠隔操作する実証実験に成功したと発表した。
実証は3月4日~4月7日、ドコモオープンイノベーションラボ四ツ谷で実施。複数メーカーのロボットを使い、操作者の入力デバイスからの信号を「ORiN」で変換し、5Gを経由して遠隔側のロボットを操作した。

タカラバイオ ノロウイルス遺伝子のPCR検出用陽性コントロール発売

タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)は6月17日、ノロウイルス遺伝子検出用の陽性コントロールDNAを6月23日より販売すると発表した。陽性コントロールDNAは遺伝子の定量値が設定されており、これを用いればノロウイルス遺伝子の定量を正確に行うことができるという。

マツダ 22年から電動化車種を日米欧,中国,東南アへ投入

マツダは6月17日、脱炭素に向け2022年から2025年にかけて電気自動車(EV)3車種、ハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)をそれぞれ5車種を日米欧と中国、東南アジア市場に順次投入していくと発表した。同社は2030年時点の電動化率100%、EV比率25%を想定している。

自然電力とアラムポート インドネシアで屋根置き太陽光設置開始

再生可能エネルギー発電事業を手掛ける自然電力(所在地:福岡市)とアラムポート(所在地:東京都千代田区)はこのほど、インドネシアの複数企業への屋根置き太陽光発電設備のの設置を開始したと発表した。ジャカルタや諸州13カ所で計4.2MW(メガワット)の屋根置き太陽光発電設備を運用する。
設置先はジャカルタと西ジャワ州チカランの製造工場の計2カ所、リアウ諸島州とバリ州の店舗計9店舗、東ジャワ州の工場2カ所。中国から輸入した太陽光パネルを使用する。