土星の衛星 太陽系惑星で最多の145個に, 木星の95個抜く

カナダの大学関係者らは土星の衛星が新たに62個見つかり、太陽系の惑星で最も多い145個になったと発表した。これまでは木星で確認された95個が最多だった。
今回見つかった土星の衛星は小さいもので直径2.5kmほどしかなく、断続的に撮影した複数の画像を重ね合わせた、わずかな光を増幅することで検出できたという。いずれも傾いた楕円形の軌道を持つ不規則衛星グループだった。

香川・善通寺市 弘法大師生誕1250年記念祭でにぎわい復活

香川県善通寺市は今、総本山善通寺を中心に弘法大師空海の生誕1250年記念祭で、地域挙げてお祭りムードに包まれている。
同市の観光は善通寺に依存しており、記念の年は地域のPRの最大の機会だけに、市内のあちこちに記念ののぼり旗が並ぶ。4月から記念イベントが相次いで開催され、JR四国が記念ツアーを企画し、地域ににぎわいを取り戻そうとの意気込みがうかがわれる。

奈良・大安寺で空海の師・勤操大徳をしのぶ法要

奈良市の大安寺で5月7日、弘法大師・空海に仏教を授けた師とされる、奈良時代を代表する名僧の一人、勤操大徳(ごんそうだいとく)をしのぶ法要が営まれた。法要は、勤操大徳が描かれた掛け軸を前に僧侶たちがお経を唱える中、参拝者一人ひとりが焼香。そして、僧侶が読み上げる勤操大徳の歩みや功績を参拝者たちは真剣に聞き入っていた。
大安寺は奈良時代に建立され、東大寺、興福寺などと並ぶ大寺院として栄えた寺で、空海が若い時に修行し一時、住職にあたる別当に就くなど関係が深いことでも知られている。

江戸時代の風俗画の傑作, 国宝「彦根屏風」特別公開

滋賀県彦根市の彦根城博物館で、江戸時代の風俗画の傑作とされる国宝「彦根屏風」が特別公開されている。特別公開は5月16日まで。
縦およそ1m、横およそ3mの金箔で覆われた屏風には当時流行の発信源で、文化サロン的な役割も果たしていた”遊里”での一幕が描かれている。若い男が太刀にもたれたポーズを取っていたり、男女ですごろくを楽しんでいたりする様子が、繊細な筆使いで表現されている。彦根屏風は、江戸時代初期に狩野派の絵師が描いたとされ、風俗画の傑作といわれている。

手塚治虫の未発表原稿公開へ 漫画「ミッドナイト」の原型作

漫画家の手塚治虫(1989年死去)が1986〜87年に連載した「ミッドナイト」の単行本未収録エピソードをまとめた作品集が6月に刊行され、同作品の原型となった未発表作「ドライブラー」のカラー原稿など計6点の新資料が初公開されることが分かった。作品集は「ミッドナイト ロストエピソード」(立東舎)。

京都 二条城の二の丸御殿「牡丹の間」障壁画 原画を公開

京都の世界遺産、二条城(所在地:京都市中京区)で、ふだんは見ることができない二の丸御殿「牡丹の間」の障壁画の原画が展示収蔵間で公開されている。原画公開は6月18日まで。
今回公開されているのは牡丹の間を飾る「牡丹図」と「梅図」の原画。いずれも江戸時代前期、1600年代に狩野派の絵師たちによって描かれたとされ、ふだんは城内で保管されているもの。牡丹図は、前後に雲や岩などが描かれ、奥行きを感じさせる。梅図は、寒風の中で花をつける梅の力強さやたくましさを感じさせる作品。
金箔の下には下書きの「鷹(たか)」の姿が確認でき、当時の障壁画の制作過程を垣間見ることができる貴重な歴史資料という。

松本潤さん「家康」騎馬武者行列で「浜松まつり」に68万人

静岡県浜松市で5月3日から開催された「浜松まつり」は最終日の5日、NHK大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さんらによる「家康公騎馬武者行列」が行われた。同行列を一目見ようと、市によると来場者は同県内外からも数多く集まり、68万人に上った。混雑による事故防止のため、大規模な交通規制や誘導員を配置するなど、浜松市職員や静岡県警から約1,000人が対応にあたった。

博多どんたく港まつり4年ぶりの通常開催で来場者210万人

福岡に初夏の訪れを告げる「博多どんたく港まつり」が5月3、4の両日、福岡市で開催され、4日フィナーレの「総おどり」で閉幕した。昨年は新型コロナウイルス対策で規模を縮小したが、今年は4年ぶりに通常開催となり、好天にも恵まれて沿道は多くの人で賑わった。見せ場のパレードには2日間で延べ183団体約1万6,000人が参加。最後は伝統の「博多祝い唄(祝いめでた)」の歌と「博多手1本」で締めくくった。
主催者発表によると、2日間の人出は延べ約210万人に達し、新型コロナ感染拡大前の水準に戻った。

京都・神護寺で国宝曼荼羅の江戸中期の模写 初の一般公開

平安時代に創建された真言宗の寺院、京都市の神護寺(所在地:京都市右京区)で4月29日から、空海・弘法大師ゆかりの国宝曼荼羅(まんだら)の江戸時代中期につくられた模写が初めて一般公開されている。
これは「高雄曼荼羅」の名前で知られる国宝の「紫綾 金銀泥絵 両界曼荼羅図(むらさきあや きんぎんでいえ りょうかいまんだらず)」で、6年かけて進められていた大規模な修復が終わった。同寺は多くの人に”曼荼羅(まんだら)”を知ってもらおうと、この原寸大の模写を今回初めて一般公開することになった。公開は5月9日まで。
この両界曼荼羅図は「金剛界(こんごうかい)曼荼羅」と「胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅」の2幅で、それぞれ縦と横が4mほどもあり、悟りと慈悲の世界が表現されている。神護寺では「模写といっても江戸時代に当時の天皇の勅願でつくられた貴重なもの。金と銀の線で、非常にシンプルに表現された仏教の世界観を感じていただきたい」と話している。

京都・城南宮で4年ぶり「曲水の宴」平安貴族の遊び再現

京都市伏見区の城南宮で4月29日、平安貴族の高尚な遊びを再現する「曲水の宴」が4年ぶりで行われ、訪れた人たちは優雅なひとときを楽しんだ。曲水の宴は、色とりどりの平安貴族の装束を身に着けた7人の歌人が庭園の小川に浮かべられた”盃”が自分のところに流れ着くまでに、決められた”お題”に合わせ、即興で和歌を詠み、盃の酒を飲む、優雅な遊び。詠まれた和歌は、神職たちが独特の節をつけて披露する。
新型コロナの影響で昨年まで中止されていたが、今年は参観人数を制限して行われ、およそ150人が訪れた。

日本の人口 2070年に約8,700万人に, 高齢化率38.7歳, 少子化加速

国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、日本の人口は2070年には現在のおよそ7割にあたる約8,700万人まで減少し、高齢者の割合は39%近くになる見通しだ。これは2020年の国勢調査をもとに外国人を含め推計したもの。少子化のスピードは一段と早まり、1年間に生まれる子どもの数は、前回の推計よりも3年早い2043年に70万人を下回るとしている。
推計によると、2020年の1億2,615万人から2056年に1億人を割り込み、2070年には8,699万6,000人に減少する。平均寿命は、2020年の男性81.58歳、女性87.72歳から、2070年には男性が85.89歳、女性が91.94歳へそれぞれ延びる。65歳以上の人口の割合=高齢化率は、2020年の28.6%から2070年には38.7%まで上昇するとしている。

ispace 民間初の月面着陸に失敗 燃料切れで十分に減速できず 

宇宙スタートアップのispace(マイスペース)は4月26日、月面着陸船の月への着陸について、「着陸船の状態確認は困難と判断した」と発表した。この結果、成功すれば民間企業として世界初の快挙との期待があった月面着陸は失敗に終わった。
月面着陸失敗の原因について、着陸船は月面に対して垂直になり、最終着陸体制となったが、途中で想定以上に燃料を過剰に消費し、減速に使う燃料がなくなり、降下速度が急速に上がった後、通信が途絶えたことが判明した。
同着陸船は2022年12月に米スペースXのロケットで打ち上げられ、宇宙空間を4カ月半航行して月に到着。順調にいかべ26日午前1時40分ごろにソフトランディングし、着陸する予定だった。

聖徳太子ゆかりの大阪・四天王寺で「聖霊会」舞楽奉納

聖徳太子が建立したと伝わる大阪・四天王寺(所在地:大阪市天王寺区)で4月22日、恒例の大規模な法要「聖霊会(しょうりょうえ)」が行われ、大勢の人が訪れた。同寺では毎年4月22日に聖霊会が行われている。
同日は天候にも恵まれ、訪れた多くの参拝者が見守る中、僧侶や舞人などおよそ100人が笛や太鼓を鳴らしながら境内を練り歩く。その後、古式に則り、国の重要文化財の「石舞台」で舞楽が奉納された。

空海生誕1250年 高松で「不滅の巨人」特別展 国宝10件等60件展示

香川県立ミュージアム(所在地:高松市)は4月22日〜5月21日、弘法大師空海の生誕1250年を記念した特別展を開催する。テーマは「空海 史上最強、讃岐に舞い降りた不滅の巨人」で、国宝10件、重要文化財15件を含む合計60件の作品を集めた最大規模の展示となる。一般の観覧料は1,200円。5月7日までの前期と、5月9日からの後期に分けて、作品の一部を入れ替え作品を紹介する。

漱石、鷗外らの正岡子規宛ての実物書簡5通見つかる

作家の夏目漱石や森鷗外らが俳人の正岡子規に宛てた書簡計5通が見つかった。このうち漱石の3通、鷗外の1通、4通の内容は全集で確認できるが、これまで実物の所在は不明だった。残り1通は詩人の国分高胤からとみられるもの。
これらの中で、特に親密度が分かるのが漱石と子規の関係だ。両者は親友で、旧制第一高等中学の同級生。進級がが危ぶまれた子規のためになんとかしようと試みた経緯をやり取りするもので、言葉遣いやユーモアある筆致から、両者の表情さえ伝わってきそうな文面だ。

薬師寺東塔で落慶法要 新型コロナ禍で3年延期 110年ぶり修理

奈良市の薬師寺で4月21日、約110年ぶりの解体修理工事を終えた国宝・東塔の完成を祝う落慶法要が営まれた。修理はすでに完了し、本来なら法要は2020年4月に行う予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期していた。法要は25日まで行われ、28日から東西両塔の1階部分にあたる初層内陣を一般公開する。僧侶らが東塔の扉を厳かに開くと招待客や参拝客約2,000人大きく拍手、完成を祝った。

インドの人口 世界最多に 年央に中国抜く 国連が推計

国連人口基金(UNFPA)が4月19日公表した世界人口白書によると、7月1日時点の推計でインドが14億2,863万人、中国が14億2,567万人になる。その結果、インドの人口が約290万人上回る。”メーク・インディア”の政策のもと、製造業およびその人材育成へ向け、世界からの活発な企業誘致で高い経済成長を続けるインドと、少子高齢化で人口減、とりわけ生産年齢人口の減少に転じた中国との差が鮮明になっている。

滋賀・長浜曳山祭「子ども歌舞伎」に熱い声援 神社に奉納

ユネスコの無形文化遺産に登録されている滋賀県長浜市の「長浜曳山祭」は4月13〜16日まで行われた。このうち祭のメインの最大の呼び物「子ども歌舞伎」が15日、地元の長濱八幡宮に奉納された。
あいにくの雨にもかかわらず、県内外から集まった多くの見物客が、この1カ月あまりの間、熱心にけいこに取り組んできた、4つの曳山の子どもたちの熱演に大きな拍手を送っていた。
長浜曳山祭は、豊臣秀吉が長浜城主だったころに始まったとされ、豪華な装飾が施された舞台が付いた曳山で披露される子ども歌舞伎が呼び物となっている。

神奈川「鎌倉まつり」鶴岡八幡宮で4年ぶり”流鏑馬”のみ実施

神奈川県鎌倉市で春の観光イベント「鎌倉まつり」が開かれ4月16日、4年ぶりに鶴岡八幡宮の流鏑馬(やぶさめ)だけが行われた。
境内で武士の装束に身を包んだ「射手」と呼ばれる人たちがおよそ250mの道を馬で駆けながら、道中に設けられた3枚の的を狙い、次々と矢を放ち射抜いていった。的は紙や木の板、土器でできており、射抜かれるごとに観客は歓声をあげ拍手を送っていた。
鶴岡八幡宮の流鏑馬は、鎌倉幕府を開いた源頼朝が天下泰平や五穀豊穣を願って奉納したのが始まりとされている。近年実施が見送られていたが、今年は規模を縮小したが4年ぶりに行われた。

28年までに絶滅マンモスを復活 米バイオ企業が挑戦

絶滅した動物の復活に取り組み、欧米の投資家や科学者らから注目を集める企業がある。米バイオのスタートアップ企業、コロッサル・バイオサイエンスだ。同社は今、絶滅マンモスを復活させると宣言し、2028年までにマンモスの子どもを蘇らせるプロジェクトに取り組んでいる。

大阪・関西万博の記念貨幣発行 1,000円銀貨デザイン公表

政府は2025年に開催する大阪・関西万博に向け、記念貨幣を発行することになり4月14日、その第一弾として発行される1,000円貨幣のデザインが公表された。政府は開催の機運醸成に向け、3回に分けて5種類の記念貨幣を発行する。銀貨は1万3,800円(税込)で5万枚発行される。大阪・造幣局が通信販売し、申込みは8月8日から3週間程度、受け付ける予定。
今回の1,000円銀貨の表面には、10余りの赤い球体が弾むように輪の形に連なる万博の公式ロゴマークが、万博の夢洲会場とともに描かれている。また裏面には公式ロゴマークが描かれ、銀貨に刻まれている溝に光が当たると、虹色に輝いて見えるように加工されている。

春の高山祭「屋台曳き揃え」4年ぶりに実施 外国人観光客戻る

岐阜・飛騨路に春の訪れを告げる「春の高山祭(山王祭)」が4月14、15日、岐阜県高山市で開催された。2020〜2022年は中止された「屋台曳き揃え(ひきそろえ)」が4年ぶりに実施された。豪華絢爛(けんらん)な11台の屋台が桜(ソメイヨシノ)の花が残る街並みを彩り、コロナ前の華やかさを想わせた。
地元観光協会によると、外国人観光客の人出はコロナ前を上回る勢いで、観光需要の本格回復を印象付けた。

大阪万博開幕まで2年, 会場で主要施設の起工式

2025年国際博覧会(大阪・関西万博)開幕まで2年となった4月13日、会場予定地の大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)でパビリオンなど主要施設の起工式が行われた。同万博を運営する2025年国際博覧会協会は、出展者らに対する敷地の引き渡しを開始し、各施設の建設工事が本格化する。
起工式では岸田首相、西村経済産業相、岡田万博担当相ら関係者16人が鍬入れした。また、開催地の大阪府の吉村知事、大阪市の横山市長、経済界から関西経済連合会の松本会長、大阪商工会議所の鳥井会頭らが出席した。

松山・道後温泉本館 24年7月に全館営業再開へ

愛媛県松山市は4月11日、保存修理工事を進めている道後温泉本館について、当初予定を約半年間早めて2024年7月中に全館の営業を再開できる見通しだと発表した。
国の重要文化財の道後温泉本館は明治中期から昭和初期にかけて整備された浴場施設群。現在は一部浴室の営業にとどまっている。

堺 百舌鳥古墳群 5/25~気球で空から一望, 試行運行

世界遺産の大山古墳(仁徳天皇陵古墳)を約100mの上空から一望できるガス気球「おおさか堺バルーン」の運行が5月25日から始まる。堺市が取り組む大山古墳など百舌鳥(もず)古墳群の魅力向上策の一環として1年間、試行運行する。
1回約30人が15分程度、前方後円墳の”鍵穴”の形状や堺市外、大阪湾などの風景を楽しむことができる。利用料金は一般大人で3,600円、子どもで2,400円。国内外の観光客など約8万人の利用を見込む。

196年ぶり復帰の鷹山ご神体に新たな3種の装束新調

2022年7月の京都・祇園祭の山鉾巡行に196年ぶり復帰した鷹山(たかやま)のご神体の新たな装束が新調、完成し4月7日公開された。鷹山保存会などによると、鷹山には鷹狩りを題材に鷹遣(たかつかい)、犬遣(いぬつかい)、樽負(たるおい)と呼ばれる3体のご神体があり、今回江戸期の絵図などをもとに、西陣織の技法で再現された。総事業費は約1,500万円。新調された装束は、後祭(あとまつり)巡行(7月24日)で披露される。

「SL人吉」ラストシーズン 熊本駅の出発式にファン

JR九州は4月8日、人気観光列車「SL人吉」のラストシーズンの運行開始にあたり、熊本駅で出発式を開いた。SL人吉は春から秋の週末を中心に熊本ー鳥栖(佐賀)間を走行しているが、2024年3月に運行を終える。
8日は熊本駅に詰めかけたSLファン数十人に見守られる中、発車した列車は、全132席がが予約で埋まった。同列車は元々、熊本ー人吉(熊本県人吉市)間を走行していたが、2020年の豪雨で肥薩線が被災し、走行区間を変更し、行楽シーズンに運行しているもの。
このSL「58654号機」は1922年製で営業運転しているものでは国内最古。それだけに客車ををけん引する蒸気機関車(SL)が老朽化しているほか、保守点検を担う技術者の確保やメンテナンスの部品調達も難しくなっている。

福井県立大 恐竜化石 切断せずに高精度に撮影

福井県立大恐竜学研究所は4月7日、兵庫県の大型放射光施設「スプリング8」の高エネルギーエックス線CTスキャンを利用し、恐竜化石の骨組織の撮影に成功したと発表した。特徴は化石を切断せず、高精度に観察できる点。骨組織データから死亡時の年齢や成長速度などが分かるという。
福井県で発掘された獣脚類フクイラプトルの大腿骨をスキャンしたところ、化石の薄片を顕微鏡で観察する従来の手法に匹敵する結果が得られた。この手法で骨のあらゆる部分を観察すれば年齢判定の正確性が高まるとしている。

日光東照宮5月例大祭で流鏑馬,武者行列 4年ぶり実施

栃木県日光市観光協会によると、日光東照宮の5月例大祭で、江戸時代から続いている伝統の「流鏑馬」と「百物揃千人武者行列」が4年ぶりに行われることになった。新型コロナウイルス禍で2020、2021、2022年と3年間中止されてきた。
流鏑馬と百物揃千人武者行列は毎年、日光東照宮の春と秋の例大祭に合わせて行われる伝統行事。このうち百物揃千人武者行列は、江戸時代に徳川家康の遺骨を静岡県の久能山東照宮から日光東照宮に移した際の盛大な行列を再現したとされている。
5月17日に流鏑馬、18日に百物揃千人武者行列が、行列に参加する人数を従来の半分に減らして行われる予定。

奈良「平城京」跡地で大型建物跡 舎人親王邸宅か

奈良市埋蔵文化財調査センターによると、1月から行った発掘調査で奈良市「平城京」の跡地で、複数の大型の建物跡が見つかった。敷地の広さは当時の大臣(左大臣・右大臣)の住まいに匹敵するとみられ、専門家は有力貴族の邸宅だった可能性が高いとしている。
建物跡が見つかったのは、平城京の中心部から南東に1kmほど離れた場所。邸宅の敷地の広さは、建物の柱の位置などから当時の区画4つ分にあたる、およそ6haと推定されている。これは当時、左大臣として権力を保持し、藤原氏族と対峙していた「長屋王」など有力者の住まいに匹敵する広さ。
考古学専門家がこの住まいの主の有力候補者として名前を挙げるのが「舎人親王」だ。同親王は『日本書紀』の編纂者として知られる。天武天皇と天智天皇の娘との間に生まれ、奈良時代前半「太政官」トップという要職を務めた人物。邸宅跡の広さや、これまで同親王の邸宅場所が分かっていないだけに、有力視される。

キトラ古墳・石室に3つの壁画を新たに確認 X線で

東京都内で3月23日開かれた文化庁の検討会で、奈良県明日香村のキトラ古墳について、石室の壁をエックス線を使って分析したところ、十二支の「巳(み)」とみられるヘビをかたどった像など3つの壁画が描かれていたことが新たに確認されたことが明らかにされた。
今回十二支の「辰(たつ)」と「巳(み)」「申(さる)」にあたる場所に、顔料の成分とみられる水銀や銅の反応が検出されたという。東京大学の増記隆介准教授は「泥の下にあるものが、よくここまで形として把握できたと思う。キトラ古墳の壁画がどういったものかを考える重要な成果だ」と話している。
キトラ古墳は7世紀末から8世紀初めのころの飛鳥時代に築造されたとされる円形の古墳。40年前(1983年)の調査で石室の内部に極彩色の壁画が描かれていることが分かった、高松塚古墳に続く国内2例目の古墳。

在原業平作の観音菩薩像 奈良国立博物館で公開

国の重要文化財に指定されている奈良市の不退寺の本尊、聖観音菩薩立像の修理が終わり、3月21日から奈良市の奈良国立博物館で特別公開されている。5月14日まで。
高さ1m90cmほどのこの仏像は平安時代の歌人、在原業平がつくったという言い伝えがあり、「業平観音」と呼ばれている。
会場では隣に、最近の調査で対の仏像としてつくられたことが分かった像が並べられ、置かれている。この2体明治時代以降、離れ離れになり、今回の展示が138年ぶりでの再会になるという。

滋賀で「ミナミヌマエビ」約100年ぶりに生息確認

京都大学の研究グループによると、滋賀県内の複数の川で「ミナミヌマエビ」が採集され、およそ100年ぶりに生息が確認された。体長およそ2cmの淡水に生息するミナミヌマエビは西日本の河川や沼などに生息しているが、環境の悪化で数が減少。滋賀県では1915年に採集された標本を除いて記録はなく、すでに絶滅したと考えられていた。
草津市にある琵琶湖博物館ではおよそ30匹のミナミヌマエビが展示されていて、水槽の中を泳ぎ回ったり、コケなどのエサを食べたりする様子を見ることができる。ミナミヌマエビの展示は5月14日まで。

東大 降り注ぐ微粒子で太陽系外生命体の痕跡を探査

東京大学の研究グループは3月22日、太陽系の外から降り注ぐ1ミクロンサイズの微粒子を捕らえることで、太陽系外の生命の痕跡を探すという探査法を公表した。
銀河系の中の多数の恒星に付随する地球型惑星から年間」10万個の微粒子が地球に降り注いでいると考えられるという。この中には太陽系外の生命の痕跡が刻まれた粒子が、日々我々の頭上から近くの地面に落ちてきているかもしれない。もし、これらの粒子を集めることができれば、銀河系の中に生命を宿す星がどれだけあるのか?という問いに迫ることができるとしている。

北斎 版画の代表作「神奈川沖浪裏」3億6,200万円

米国・ニューヨークで3月21日開かれたオークションで、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の版画の代表作「富嶽三十六景」のうち、富士山を背景に荒波と船を描いた「神奈川沖浪裏」が、276万ドル、日本円で3億6,200万円で落札された。オークション会社によると、事前の予想額を大きく上回り、北斎の版画としては過去最高額という。

奈良・富雄丸山古墳 地域振興への活用考えるシンポ

奈良大学は3月19日、4世紀後半に築造された奈良市の国内最大の円墳、「富雄丸山古墳」を地域の振興にどのように活かすかを考えるシンポジウムを開いた。
同古墳の発掘に関わった豊島直博教授が、今回の調査で過去に類を見ない盾のような形をした銅鏡や、波打つような形の長さ2mを超える鉄の剣などが見つかったことを報告。また、古墳を観光資源として活用している各地の事例などを紹介した。
会場には考古学ファンや市民らおよそ100人が参加、講演の内容などを熱心にメモする姿もみられた。

京都・平岡八幡宮 足利義満ゆかり「花の天井」公開

室町幕府の第三代将軍、足利義満ゆかりの京都・平岡八幡宮(所在地:京都市右京区)で、四季折々の花々が描かれた「花の天井」が特別公開されている。公開は5月15日まで。花の天井は毎年、春と秋に特別公開されている。
本殿の天井にはおよそ70cm四方の漆塗りの枠があり、義満が集めていたとされる花や木が描いた44枚の絵がはめ込まれている。絵は薬草が多いが、ヤマザクラ、カエデなどのほか、当時の日本にはなく、海外から持ち込まれたとみられるブドウやザクロなどもある。

徳川三代宿泊 滋賀・永原御殿跡から基礎の石列発見

滋賀県野洲市教育委員会は3月16日、徳川家康・秀忠・家光の3将軍が上洛時に宿泊した城郭「永原御殿跡」から、隅やぐらの基礎の石列が見つかったと発表した。
同市教委によると、石列はやぐらの東壁と南壁の基礎で、一辺30〜60cmの石が東西約4.6m、南北約5.1mにわたって並んでいた。この石列の上に土台となる木材を置き、その上にやぐらの柱を立てたとみられる。出入り口のあった東側では、根石も確認された。
これらは当時の建築図面に記されている「乾角御矢倉(いぬいすみのおんやぐら)」という平屋建てのやぐらが、図面通りの位置にあったことを裏付けるという。

京都・東福寺 大涅槃図 約100年ぶり修理終え公開

京都の東福寺(所在地:京都市東山区)で3月14日から、大涅槃(ねはん)図がおよそ100年ぶりに修理を終え、一般公開されている。公開は16日まで。
この涅槃図は高さ11m、幅6mある。室町時代の僧侶で絵師だった吉山明兆が描いたとされていて、汚れや傷みが目立ってきたため、96年前の昭和2年以来となる、大規模修理が行われてきた。14日は法堂で修理の完成を祝う法要が営まれた。
涅槃図には釈迦が亡くなった直後、蓮の花を枕に横になっている釈迦の姿、死を悲しむ弟子たち、ゾウ、ネコなど様々な動物が周りを囲んでいる。修理は3年半かけて行われ、汚れが落ちて色合いが全体に明るくなったほか、顔料が剥がれ落ちないための対策も施された。

「博多どんたく」5/3~4日 4年ぶり通常規模開催へ

福岡市の「博多どんたく港まつり」が5月3〜4日に通常の規模で開催される。同まつり振興会が3月13日発表した。4年ぶりに観覧自粛や人数制限のない形での開催となる。マスク着用は参加者の判断に委ねる。
メイン行事となるパレードの参加人数は現時点で1万6,200人余り。規模が縮小された2022年は8,506人だった。観覧車はコロナ禍前の240万人ほどだったが、今回は200万人を見込む。

古河市兵衛記念センター 旧足尾鉱業所を復元建設

古河機械金属(本社:東京都千代田区)は3月13日、古河三水会理事会社が共同で設立した一般社団法人 古河市兵衛記念センター(2022年11月18日設立)が、1912年に竣工し、その後移築・解体された古河機械金属旧足尾工業所を往時の場所に「足尾銅山記念館」として復元する建設工事に着手すると発表した。
同記念館の建設予定地は栃木県日光市足尾町。工期予定は2023年3月〜2025年3月。施工は古河林業、設計は古河林業・日本設計。木造2階建て(延床面積約1,242㎡、建物高さ約15.8m)。2025年5月開館予定。
古河市兵衛が創業した古河グループは2025年に創業50周年を迎える。1877年に経営を始めた足尾銅山(栃木県)は明治鉱業史に特筆される技術革新を行うことで、日本一の産銅量を誇るまで発展し、古河グループ発展の原動力の役割を果たした。

東大寺二月堂 ”お水取り”で「籠たいまつ」登場

奈良市の世界遺産、東大寺二月堂で3月1日から行われている、”お水取り”の名で知られる「修二会(しゅにえ)」で12日、長さ約8m、重さ60kgの「籠たいまつ」が登場した。
松明(たいまつ)は、修行僧の道明かりとして期間中毎晩灯されるが、この日だけ通常より長い、籠たいまつが使われる。例年通り世話役の「童子」が担いだ籠たいまつの明かりに導かれ、「練行衆」と呼ばれる修行僧11人が次々と入堂。童子がお堂の欄干から、赤々と燃え盛る籠たいまつを突き出すと、火の粉が舞い散り、炎でお堂が赤く染まった。
今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため二月堂周辺の見物客の立ち入りは制限して行われた。

生野銀山と姫路港結ぶ「銀の馬車道」路面を初確認

兵庫県姫路市で、明治時代に生野銀山と今の姫路港を結び、採掘された銀などを運んだ馬車専用の道路「銀の馬車道」の当時の路面が初めて確認された。発掘調査を担った姫路市埋蔵文化財センターでは、当時の土木技術を知る手掛かりになるとみている。
今回発掘、確認されたのは当時の欧州の最新技術で舗装された路面。路面の幅はおよそ80cm、長さ2mで、粗い石を敷き詰めた上に小石混じりの土があり、さらにその上に砂利混じりの砂を重ねた3層構造となっていた。
銀の馬車道は、明治9年に生野銀山で採掘された銀や物資を運ぶため、今の姫路港までの49kmを結ぶ馬車専用の道路としてつくられ、2017年に「日本遺産」に認定されている。ただ、馬車道の大部分は市道などに替わり、当時の詳しい状況は分かっていなかった。

福井・鯖街道の宿場町 熊川宿古民家に若者らが流入

江戸時代、若狭地域の海産物を京都へ運ぶ鯖(さば)街道の主要拠点の一つとして隆盛を極めた熊川宿(所在地:福井県若狭町)。今、同地の古民家に若者らが流入、「挑戦する場」として活気が戻りつつある。古民家など歴史的な街並みに魅せられた若者ら、旧来の慣習にとらわれない、県外からの流入者が少しずつ一帯の空気を変えつつある。
こうした変化を受け、町も観光収入に頼るだけでなく、「暮らし、働ける街」を目指し、踏み出しつつある。県外からの流入者たちと地元住民との両輪で、新しい視点で循環型の新たな宿場町を模索する。
JR小浜線の上中駅(所在地:若狭町)から、東へ車で10分ほど、滋賀県境に近い北川沿いの谷間に熊川宿はある。かつて京都と小浜を結ぶ若狭街道の物資流通の中継拠点として繁栄した若狭町熊川宿一帯の面積は約10.8ha。街道に沿って用水路が流れ江戸時代から明治、大正の伝統的な建物が軒を連ね、歴史的な街並み集積がみられる。
若狭町熊川宿は、2007年に国土交通省の「日本風景街道」に登録され、2012年には空き家を活かした移住推進事業が実施されている。2015年に「御食国若狭と鯖街道」が日本遺産に認定。2018年には街道シェアオフィス&スペース「菱屋」・熊川宿、若狭美術館がオープンしている。

「びわ湖開き」3/4 観光シーズン幕開け 安全祈る

関西の春の風物詩で、今年で68回目となる、観光シーズンの幕開けを告げる「びわ湖開き」が3月4日、滋賀県大津市であった。一般客らが乗った大型観光選「ミシガン」やクルーザーなど約30隻が琵琶湖上をパレードし、観光客および観光船の運航の安全を祈った。今年はミシガンの一日館長を、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ」に出演中の俳優、高杉真宙さんが務めた。

日本の島の数 倍増の1万4,125島 国土地理院数え直し

国土地理院はこのほど、最新の地図のデータを使って36年ぶりに日本の島を数え直した結果、全国で1万4,125島に上ったと発表した。日本の島の数はこれまで、1987年に海上保安庁が公表した6,852島という数字が使われてきたが、この2倍以上に上った。今回対象としたのは、人工の島を除く自然の島で、外周100m以上。
都道府県別では多い順に、長崎県で1,479、北海道で1,473、鹿児島県で1,256、岩手県で861、沖縄県で691など。

奈良に春告げる東大寺二月堂「お松明」始まる

古都・奈良に春の訪れを告げる東大寺の伝統行事の一環で、大きな松明(たいまつ)を振って、二月堂の欄干から火の粉を散らす「お松明」が3月1日から始まった。
「お水取り」の名で知られる東大寺二月堂の伝統行事「修二会(しゅにえ)」は、およそ1カ月にわたって僧侶たちが、国の安泰を願って修行する奈良時代から続く行事。
お松明は3月14日までで、このうち11、12日は新型コロナウイルス対策のため非公開とし、それ以外は周辺への立ち入り人数を制限して行われる。

京都・平等院で藤原頼通しのぶ法要「関白忌」

京都府宇治市の世界遺産、平等院で3月2日、平安時代に寺を創建した関白・藤原頼通をしのぶ恒例の法要「関白忌」が営まれた。
緑や紫の袈裟(けさ)をまとった僧侶などおよそ20人が国宝の鳳凰堂で、本尊の阿弥陀如来坐像の前でお経を読み上げ、「散華」と呼ばれる蓮(はす)の花びらをかたどった紙を蒔いた。今年は鳳凰堂が建立されてから970年を迎える節目にあたることから、今年の散華は特別に鳳凰と天人の姿を切り抜く形であしらったという。
鳳凰堂の中では卒塔婆が立てられ、新型コロナウイルスの終息と世界中の紛争が終わり、平和が訪れることを祈った。

クフ王のピラミッド内部に空間確認 構造解明に期待

エジプト観光・考古省は3月2日、首都カイロ近郊のギザにあるクフ王のピラミッド内部で、186年ぶりに通路のような形の未知の空間が確認されたと発表した。見つかった空間は奥行き約9m、幅約2m。
名古屋大学の研究者やエジプト、フランス、ドイツなどの専門家が参加する国際チームによる成果。多くの謎が残るクフ王のピラミッドの構造解明につながると期待される。