奈良県明日香村の飛鳥時代の都の跡から、7世紀後半では最大級の建物跡が新たに見つかった。この建物跡は「飛鳥宮跡」のうち、天皇が生活や政務を行った「内郭」と呼ばれる区域の北側。1辺が1.7mほどの四角の柱穴が合わせて35基、碁盤の目のように並んでいることなどから、建物は東西35m、南北12m以上あったとみられる。
この建物の北側と南側でこれまでに幅などが同じ規模の大型の建物跡が見つかっていることから橿原考古学研究所では、当時この一帯に3棟の大型の建物が計画的に配置されていたのではないかとみている。また、専門家はこの一帯に天皇や天皇に極めて近い人物の建物群があったのではないかとしている。
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京都・北野天満宮で「曲水の宴」平安 宮中行事を再現
京都・北野天満宮(所在地:京都市上京区)で3月8日、平安時代の宮中行事「曲水の宴」が行われ華やかで雅の宴の様子が再現された。曲水の宴は、小川の上流から流れてくる盃が自分の前を通り過ぎるまでにお題に沿った和歌を認(したた)める、平安時代、宮中で行われた歌会。
北野天満宮の曲水の宴は2016年から再開。和歌や漢詩の名手だった菅原道真を祀るだけに、和歌だけでなく漢詩も詠むのが特徴。
同日は色鮮やかな平安装束に身を包んだ8人の詠み手が庭園の小川のほとりに座り、ひととき雅の世界に浸った。庭園の周りにはおよそ500人が集まり、「神」や「梅」などお題とした詠み手の作品が詠み上げられると、静かに聴き入っていた。