樺太(現ロシア・サハリン)からの戦後引き揚げ者らでつくる全国樺太連盟(東京)が3月末で解散することが分かった。
同連盟は1948年の結成以来70年余、引き揚げ者の援護や親睦のほか、樺太での暮らしや戦禍の伝承に力を入れてきた。しかし、会員の高齢化で継続が困難になった。樺太ゆかりの資料約8,200点は北海道博物館などに委譲し、日本が40年間に統治した”樺太の記憶”を後世につなぐ。
同連盟の会員数は現在968人。ピークの1994年の6,300人から激減している。平均年齢は84歳を超えている。
京都の年初めの風物詩「初弘法」「初天神」コロナで中止
世界最古か インドネシア洞窟で4万5,000年前の鮮明な動物壁画
インドネシア・スラウェシ島の洞窟で鮮明なイノシシの壁画が見つかった。豪州グリフィス大学などの研究チームは4万5,000年以上前に描かれたとみられるとの分析結果を発表した。世界最古級の発見とみられる。
同チームは2017年にこの壁画を発見。複数のイノシシが描かれ、このうち完全に近い形で残っていた絵は、横136cm、縦54cm。この時代に現地に到達していたと考えられる現生人類のホモ・サピエンス(新人)が描いた可能性が高いという。
壁画を覆うように付着した物質を採取し、含まれる放射性物質の割合が時間とともに変化する性質を利用して年代を割り出した。分析結果は、米科学誌「サイエンスアドバンシズ」に掲載された。
アンモナイト「異常巻き」の新種化石 北海道・中川町で発見
平城京から出土の木簡の高精細デジタル画像の公開始まる
奈良文化財研究所は、奈良・平城京の跡で見つかった国宝などの木の札、木簡について理解を深めてもらうため、木簡の高精細なデジタル画像の公開を始めた。同研究所などが所属する独立行政法人 国立文化財機構は、保有する文化財の高精細なデジタル画像をインターネット上のデータベースで公開する取り組みを3年前から進めている。
このデータベースに12月から、同研究所が所蔵する、墨で文字が書かれた木の札、木簡の画像およそ200点が新たに加わった。内容は様々で、当時の役人の仕事の連絡事項を書き留めたもの、都に運ばれた物品の荷札として使われたものなどが説明文付きで公開されている。中には、国宝に指定されている貴重なものもある。