文化庁は7月24日から、奈良明日香村のキトラ古墳と高松塚古墳の国宝壁画の一部をそれぞれ一般公開する。事前申込制で、いずれも6月27日まで1次応募を受け付けている。入場無料で、定員はキトラが1日あたり約250人、高松塚は同約120人。
京大 有人宇宙学研究センター 人類の宇宙生活見据え
京都大学は6月22日、将来人類が宇宙で生活することを見据えて、惑星への移住に必要な技術を研究する「有人宇宙学研究センター」を設立したと発表した。同センターは、京都大学大学院の総合生存学館が中心になって立ち上げ、宇宙飛行士で京都大学特定教授の土井隆雄さんや、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究者など9人がメンバーとなっている。
同日、設立の会見で、土井さんは①火星への移住を想定して大気の多くが二酸化炭素(CO2)で、気圧が地球の100分の1しかない火星に近い環境で樹木を育てること②宇宙環境に配慮し、木材を用いた人工衛星の開発を行うことなどを紹介した。
同センターでは①惑星で暮らすことを想定した居住空間のデザイン②宇宙放射線による被ばくリスクやその低減-など5つの分野において研究を進めるとしている。
沖縄「慰霊の日」20万の御霊に平和への誓い新た
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広島で旧陸軍の大規模な軍事施設遺構 原爆で壊滅
広島市中心部のサッカースタジアム建設予定地で市が進めている発掘調査で、旧陸軍の大規模な軍事施設遺構が見つかった。1945年8月6日の原爆投下で壊滅した「中国軍管区輜重(しちょう)兵補充隊(輜重隊)」の跡とみられる。
スタジアムはサッカーJ1、サンフレッチェ広島の新たな本拠地として、広島城西側の中央公園広場(所在地:広島市中区)に建設される。2022年1月に着工予定で、2024年のオープンを目指している。
遺構は地表から1m以上の深さにあり、厩舎とみられる建物の基礎や石畳、水路などの跡が確認された。輜重隊の兵舎や厩舎などが建ち並んでいたが、原爆投下で壊滅的な被害を受けた。戦後は跡地に盛り土をするなどし、原爆で家を失った市民のための簡易住宅が急遽建てられた。
今回見つかった遺構は、発掘された被爆遺構遺構では最大級となる可能性がある。