DMV運行1周年 12/24,25 四国南岸で記念イベント

四国南岸、徳島県海陽町と高知県の東洋町、室戸市を結んで運行する「DMV(デュアル・モード・ビークル)」が2021年12月25日、世界初の営業運転を始めて1年となる。DMVはマイクロバスを改造して道路と線路の両方を走る珍しい乗り物。運営する第三セクター、阿佐海岸鉄道が本社を置く徳島県海陽町を舞台に24、25の両日、運行開始1周年を記念したイベントを開く。
24日の前夜祭は宍喰(ししくい)駅周辺でマジックショーや駅舎のライトアップ、打ち上げ花火などが予定されている。25日は始発・終着駅の阿佐海南文化村で、同地域の観光大使を務める俳優、赤井英和夫妻によるトークショーや海南太鼓の演奏会などが企画されている。

山形大 ドローン,AI活用し「ナスカの地上絵」168点

山形大学は12月8日、坂井正人教授の研究グループが世界遺産「ナスカの地上絵」で知られる南米のペルーのナスカ大地とナスカ市街地付近で、人間や鳥などの新たな地上絵168点を見つけたと発表した。
調査にはドローンや人工知能(AI)を活用した。現地の考古学者らとの共同調査で2019〜2020年に発見した。168点のうち約3割は人の形をした絵で、ネコ科動物やヘビも見つかった。グループはこれまでも新たな地上絵を見つけており、今回で計358点になったという。

アマゾン熱帯雨林 1年間で1万k㎡超が消失 火災などで

ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は11月30日、アマゾン地域の熱帯雨林の面積が2021年8月から2022年7月までの1年間で推定1万1,568k㎡消失したと明らかにした。前年度から1割強の減少で、高水準の消失が続いている。森林火災に加え、農牧地開発のための違法伐採が響いているとしている。

民俗芸能「風流踊」ユネスコ無形文化遺産に決定

北アフリカのモロッコの首都ラバトで開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)の政府間委員会は11月30日、日本の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を無形文化遺産に登録することを決めた。この登録対象は盆踊り、念仏踊りなどお囃子に合わせて踊る伝統行事。全国の24都府県の合わせて41件をまとめたもの。

熊本城 完全復旧は30年後 当初予定より15年遅れ

熊本市の大西一史市長は11月22日、2016年の熊本地震で被災した熊本城について、復旧完了は2052年度になるとの見通しを明らかにした。石垣の復旧方法の検討に当初の想定より時間がかかることなどが原因で、これまで発表していた計画より15年遅くなる。
なお、本丸御殿と国の重要文化財の宇土櫓(やぐら)の復旧は2032年度に完了する見通し。また、すべての重要文化財建造物と、主要区域の工事は2042年度までに終わる予定。

京都・東福寺「五百羅漢図」14年間の修復作業終了

京都・東福寺(所在地:京都市東山区)で、14年間にわたり続けられてきた「五百羅漢図」の修復作業が終わったことを受けて11月15日、記念の法要が営まれた。
五百羅漢図は1幅が縦およそ1.7m、横およそ90cmで、羅漢と呼ばれる仏教の聖人たちが描かれた室町時代の絵画で、同寺では合わせて47幅を所蔵している。平成20(2008)年から修復作業が進められてきた。羅漢たちが修行に臨む様子や神通力を発揮する姿などが色鮮やかに描かれている。
この五百羅漢図は、2023年3月から東京国立博物館で、同年10月から京都国立博物館で一般公開される予定。