南海トラフ地震発生後1週間 M8級連続発生確率高い

東北大学、京都大学、東京大学の研究チームは1月10日、南海トラフ沿いで巨大地震発生後、1週間以内に同規模、マグニチュード(M)8〜9級後発地震が起きる確率は約2%〜77%と、平時の約100〜3600倍に高まると英科学誌『Scientific Reports』に発表した。
研究チームは、100年超にわたる世界の地震統計データおよび過去の南海トラフ地震発生履歴を組み合わせ、南海トラフ地震が連続発生する確率を、先発地震からの経過時間ごとに算出した。

西宮神社で3年ぶり「福男選び」一番福は大学生

商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社・西宮神社(所在地:兵庫県西宮市)で1月10日、参拝者が”一番福”を目指し境内を疾走する恒例の伝統行事「福男選び」が実施された。先頭で本殿まで約230mを駆け抜けた一番福になったのは大阪商業大学4年の植本亮太さん(22)だった。新型コロナウイルス禍で2021、2022年は中止されており、今年は3年ぶりに開催された。

成人年齢引き下げ後,初の「成人の日」各地で式典

民法改正で2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、初めて迎える「成人の日」となる。多くの自治体は1月8、9の両日、名前を「二十の集い」「二十歳を祝う会」などとし、これまで通り20歳を対象に新たな門出を祝った。
自治体の中には「18歳」「19歳」「20歳」の3回に分けて祝いの式典を行うところや、18歳の制服姿の高校生を対象に成人の日の式典を行ったところもあった。このほか、新型コロナウイルス禍で祝いの式典が見送られた22歳を対象にした、2年遅れの「22歳の集い」などと題した式典を実施した自治体もあった。
総務省によると、改正民法施行の経過措置に伴い、今回の成人は18〜20歳が対象。18歳は112万人、19歳は113万人、20歳は117万人という。

3年ぶり「さっぽろ雪まつり」に向け準備開始

札幌市で1月7日、2月に開催される「第73回さっぽろ雪まつり」に向け、雪像制作に使う雪を郊外から中心部の会場に運び込む作業が始まった。同市中央区の大通公園で式典が開かれた。開催は3年ぶりで、使用される雪は10トントラック約1,600台分。雪まつりは2月4〜11日まで。

競技かるたクイーン3連覇 名人は2連覇 近江神宮

小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第69期名人位と第67期クイーン位の決勝戦が1月7日、滋賀県大津市の近江神宮で開かれた。クイーン戦は京都市の教員、山添百合さん(31)が3連覇、名人戦は静岡県の会社員、川瀬将義さん(28)が2連覇した。いずれも接戦で、会場は静かな中に緊張感が漂い、別室で見守るかるたファンの人たちも思わず息を呑むシーンが続いていた。

フィリピンに新たなキリシタン大名・高山右近像

戦国時代のキリシタン大名で、篤い信仰のために国外追放された高山右近の像が、その生涯を終えたフィリピンの首都マニラ市で新たに建てられ12月21日、披露された。
高山右近は戦国時代、高槻城主も務め、織田信長や豊臣秀吉にも仕えたが、キリスト教の信仰を、ほぼすべてのキリシタン大名が改宗した中、棄てなかったため、徳川幕府から国外追放され殉教、1615年フィリピン・マニラで亡くなった。
今回地元の団体が製作した右近像が、400年以上前から続くサンミゲル教会に建てられた。高さ1mのこの像、正面に大きな十字架を両手で抱え、力強い姿が表現されている。
マニラにはこの像の他に、横浜市と大阪・高槻市によって建てられた、敬虔なキリスト教殉教者・右近像もあり、日本とフィリピンの歴史をつなぐ架け橋として市民に親しまれている。