岸和田だんじり祭 豪快な”やり回し”に歓声 34台が参加

重さ4トンのだんじりが豪快に市内を駆け巡る「岸和田だんじり祭」が、市内各地区から34台のだんじりが参加して9月16、17の両日、行われた。高さおよそ4m、重さおよそ4トンのだんじりを、ねじり鉢巻きに揃いの法被(はっぴ)姿の若者らが太鼓や笛など鳴り物とともに、「そーりゃ」の力強い掛け声をあげながら豪快に引き回す。最大の見せ場は交差点をスピードを落とすことなく、勢いよく曲がる”やり回し”。このやり回しが決まると、詰めかけた見物客からは大きな歓声が上がっていた。岸和田だんじり祭は、五穀豊穣を祈願して江戸時代から300年以上続く伝統の祭り。

H2Aロケット打ち上げ成功 月面探査機, 衛星を各々の軌道に投入

大型ロケット「H2A」47号機は9月7日8時42分、種子島宇宙センター(所在地:鹿児島県南種子町)から打ち上げられた。47号機はJAXAやNASAが共同開発した天文衛星「XRISM(ㇰリズム)」と、月面着陸を目指す小型探査機「SLIM」を搭載。ロケットは所定の軌道まで上昇し、14分後にXRISM、48分後にSLIMをそれぞれの軌道に投入し、打ち上げは成功した。この結果、H2Aは47機中46機で打ち上げに成功し、成功率は97.9%となった

東北夏祭り 来場客は6県で661.5万人 コロナ禍前の7割水準

ねぶた(青森)、竿灯(秋田)、七夕(宮城)など東北6県の主要な夏祭りの主催団体のまとめによると、来場客数は計661万5,000人と、コロナ禍前の2019年実績に届かず7割水準にとどまった。ただ、個人消費の盛り上がりや、インバウンド(訪日外国人)の復調を追い風に、経済波及効果はほぼ同水準まで回復した。
今夏は新型コロナウイルス禍の人数制限が撤廃され、東北でも各地で主要な夏祭りが4年ぶりに通常開催され、いずれも活況を呈した。

古川 聡さん搭乗「クルードラゴン」打ち上げ成功 2度目のISSへ

米スペースXは8月26日、米フロリダ州ケネディ宇宙センターから、日本の古川聡さん(59)や米欧ロの計4人の宇宙飛行士が搭乗する宇宙船「クルードラゴン」を打ち上げた。宇宙船は予定の軌道に入り打ち上げは成功したと発表した。4人の宇宙飛行士は約1日後に国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。古川さんの宇宙飛行は2011年以来2度目で、今回は半年間、ISSに滞在する予定。

戦後の海外抑留日本人の引き揚げにバチカンの関与示す新資料

1946〜1948年にかけてバチカンで記録されたバチカン(ローマ・カトリック協会の中心地)で記録された、日本人の引き揚げに関する、新たなおよそ40点の外交文書が見つかり、バチカンが戦後の海外抑留日本人の引き揚げの実現に関わっていたことが分かった。調査にあたった国際政治史が専門の日本大学の松本佐保教授が確認した。
78年前の終戦時、海外にいた元日本兵や民間人はおよそ660万人に上ったとされ、戦後も長くシベリアや東南アジアなどに抑留され、多くの人が望郷の念に駆られながら亡くなったほか、生き残った人たちも日本に引き揚げるまでに10年以上の歳月を要した。
このうち旧ソビエトにより57万人を超える日本人がシベリアなどに抑留された”シベリア抑留”を巡っては、1947年1月にバチカンの駐日大使が国務長官に送った公電に、引き揚げの実現に向けて旧ソビエトとの交渉を急ぐよう、米国側に働きかけたことなどが確認されている。
また、1947年8月にバチカンの駐日大使が国務長官に送った公電には、オランダ領インド(現在のインドネシア)にあった日本人の収容所を巡り、オランダ政府に対し、環境の改善を求めたことが記されていた。