広島・平和記念公園と米パールハーバーが姉妹公園協定に調印

米国のエマニュエル駐日大使と広島市の松井一実市長は6月29日、広島市の平和記念公園とパールハーバー国立記念公園(米国・ハワイ州)を「姉妹公園」とする協定書に調印した。両公園は歴史的建造物・景観の復元に必要な資料の共有、若い世代向けの教育などで連携する。

京都五花街の芸・舞妓70人が参加し合同公演前の”総ざらえ”

京都に5つある花街の芸妓や舞妓が同じ舞台に立つ恒例の合同公演を前に6月23日、京都市東山区の南座で最後の通し稽古、”総ざらえ”が行われた。この総ざらえには五花街からおよそ70人が参加した。今年で30回目を迎える合同公演「都の賑い」は6月24〜25日、南座で開かれる。

「東北絆まつり」 青森で開幕 4年ぶり公道パレード復活

東北6県の夏祭りが一堂に会する「東北絆まつり」が6月17日、青森市内で開幕した。新型コロナウイルス禍に伴い中止や規模縮小で対応してきたが、今年は4年ぶりにに公道を使った街中のパレードが復活、コロナ禍前のにぎわいが戻ってきた。18日まで。
パレードには青森ねぶた祭り、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、秋田竿燈まつり、山形花笠まつり、福島わらじまつりの6県を代表する祭りが登場した。
東北絆まつりは、東日本大震災からの復興を願い、2011年から始まった東北6県合同による「東北六魂祭(ろっこんさい)」の後継行事で、2017年から6県の持ち回りで開催されている。

JAXA 由井飛行士を24年のISS長期滞在搭乗員に指名, 2回目滞在

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は6月16日、2024年の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在搭乗員として由井亀美也さん(53)を指名したと発表した。由井さんは2015年にISSに5カ月滞在しており2回目。滞在期間は約半年を予定。主要な任務として、長期滞在クルーとしてISSの日本棟「きぼう」を含むISS各施設の維持・保全・利用ミッション(科学実験等)を実施する予定。
なお、ISSでの日本人飛行士滞在ではこれに先立ち今回以降、古川聡さん(59)が飛行し、約半年間滞在する予定。

東京工業大 土星の衛星に多量・高濃度のリン発見 生命育む可能性

東京工業大学の関根康人教授らのグループは、土星の衛星「エンセラダス」(直径約500km)の地下にある海から噴出される水にリンが多く含まれることを発見した。リンはDNAや細胞膜をつくるのに必要で、地球の生命に似た生命が育まれている可能性もあるという。研究成果が6月15日、英科学誌ネイチャーに掲載された。
米航空宇宙局(NASA)などの土星探査機「カッシーニ」に搭載された分析機で、衛星の地下海から噴出する微粒子を解析した。その結果、リンの濃度が地球の海水と比べて数千〜数万倍であることが分かった。リンが高濃度で存在する場所を地球外で見つけたのは初めて。

吉野ヶ里遺跡「謎のエリア」の石棺から副葬品見つからず

佐賀県の山口祥義知事は6月14日、県庁で記者会見を開き、吉野ヶ里遺跡の「謎のエリア」にある石棺墓の中から人骨や副葬品は見つからなかったことを明らかにした。同遺跡内では県が6月5日から石棺墓の開口作業を進めていた。
この石棺墓が、丘陵頂上部にあることや、石棺の蓋を開けたときに通常、比較的官位の高い有力者の埋葬時に出土する赤色顔料が見つかっていることなどから、副葬品を伴う有力者の墓を示すものが出土するのではないかと期待されていた。
もしかすると邪馬台国の所在地を指し示すような、”歴史的発見”になるかもとの期待感があっただけに、残念な結果となった。一方、調査結果を注視していた邪馬台国の畿内説を唱える専門家や研究者は、一様に安堵したーというのが正直な感想のようだ。