静岡ガス タイの産業向け天然ガス事業者へ出資

静岡ガス(本社:静岡市)はこのほど、タイで2022年から産業用向け天然ガス供給事業に参入すると発表した。タイのScan Inter Public Company Limited(以下、SCN社)が、産業用向け圧縮天然ガス(CNG)および液化天然ガス(LNG)供給事業の強化を目的に設立したThai-Japan Gas Network Company Limited(以下、TJN社)の株式の49%(予定)を2021年内に取得することで合意した。
TJN社は、SCN社の産業用向け天然ガス供給事業を分社化した新会社。タイでCNG供給最大手のSCN社の顧客基盤を引き継ぎつつ、顧客のニーズや規模、立地に合わせて、最適なCNGやLNGを供給する。SCNと静岡ガスの両社が持つネットワークや高効率の省エネルギーシステムやノウハウを生かし、相乗効果を追求する。

「空飛ぶタクシー」Joby NY証取上場 24年に実用化予定

次世代の輸送・物流手段として期待されている「空飛ぶクルマ」。電動の航空機で3年後の2024年にエアタクシーサービスの提供開始することを目指している米国のJoby Aviation(ジョビー・アビエーション)が8月11日、ニューヨーク証券取引所に上場した。
上場初日の株価は33%上昇し、13ドル40セントで取引を終えた。この航空機はパイロット1人を含む5人乗りで、最高速度320㌔。一度の充電で航続距離240km。ジョビー・アビエーションにはトヨタ自動車やウーバ-・テクノロジーズも出資している。

シャープ戴会長 来年退任 次の世代にバトン

シャープの戴正呉会長兼最高経営責任者(CEO)は8月12日、従業員向けメッセージで「シャープの将来を託せる次期CEOを社内外から探している」とし、2022年3月までに退任する意向を明らかにした。2022年の株主総会までに後継者を決めるという。
台湾・鴻海精密工業出身の戴氏は、シャープが鴻海傘下に入った平成28年以降の5年間に、コスト構造の大胆な改善に取り組み、懸案の東証一部復帰や業績の大幅改善を果たした。2020年6月に会長兼社長を務めていた戴氏が社長職を退任し、当時副社長だった野村勝明氏が社長に昇格している。戴氏は2020年には70歳を迎えるとして「次の世代にバトンをつなぐことが私の使命」と強調した。

DYM ホーチミンで日本帰国予定者へのPCR検査開始

WEB事業、人材事業、海外医療事業等を手掛けるDYM(本社:東京都品川区)は8月11日、関連会社のDYM Medical Center Co.,Ltd.(本社:ベトナム・ホーチミン市)がベトナムで展開する「DYM メディカルセンター」で、7月12日よりベトナムに在住の外国人向けにPCR検査を新規に受付開始したと発表した。
同センターでは事前スクリーニングを実施し、PCR検査の対象を日本帰国予定者、海外渡航者およびベトナム他県への移動用に限定し、PCR検査を新規に開始した。予約に際して航空券情報の提示が必須。検査結果については外務省指定フォーマットで出国前検査証明書を発行する。料金は250万ベトナムドン。

クレディS・メドピア 10月から共同で在宅医療支援

クレディセゾン(本社:東京都豊島区)とメドピア(本社:東京都中央区)は8月12日、業務提携に基づき検討してきた在宅医療における共同事業として、退院支援サービス「Yorisoi(よりそい)」を2021年10月から提供開始すると発表した。
Yorisoiは、病院が患者・家族や療養先の介護施設・在宅医療サービス提供者等との間で行っている退院調整業務をサポートするサービス。現在、その業務を担う病院は患者の退院後の受け入れ先を探すために院内や他機関の関係者との連携・調整に多くの時間と労力がかかっている。
Yorisoiは、こうした課題を踏まえ、スムーズな連携やマッチングのために企画されたもので、専用プラットフォーム上で、病院がタイン予定の患者の情報を登録し、患者のニーズを可視化することで、受け入れ先が自施設への受け入れ可否を申し出ることができ、患者と受け入れ先の最適なマッチングが可能となる。
クレディセゾン、メドピア両社が持つノウハウや強みを相互活用することで、インターネットとリアルを融合した新たな事業として共同で展開する。

商船三井 豪オリジンとGアンモニア供給網構築の覚書

商船三井(本社:東京都港区)は8月11日、豪州の大手エネルギー企業、オリジン・エナジー(本社:オーストラリア・シドニー、以下、オリジン)と再生可能エネルギー由来のアンモニア(以下、グリーンアンモニア)のサプライチェーン構築について、共同検討を行うための覚書を締結したと発表した。
オリジンは2026年の輸出開始を目指しているタスマニア州ベルベイのグリーンアンモニア輸出プロジェクトを含め、複数のグリーンアンモニア・水素のプロジェクトを検討している。同社とオリジンは2021年12月までを目途として、グリーンアンモニアの海上輸送手段や、日本やアジアにおける需要について調査を行い、サプライチェーン構築における課題を共同で検討していく。
アンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代のクリーンエネルギーとして、また水素輸送手段としての「水素キャリア」として、日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けての有望なエネルギーとして注目されている。