オムロンHC インドの総合病院で遠隔診療の共同試験

オムロンヘルスケア(本社:京都府向日市)は8月19日、心疾患患者の術後管理の適正化と再発防止を目指し、AIによる心疾患バーチャル診断サービスを提供するトライコグヘルス社(本社:シンガポール、以下、トライコグ)と脳・心臓系、消化器系疾患の高度急性期医療に対応する総合病院サクラワールドホスピタル(所在地:インド・ベンガルール)との3者共同で、心疾患手術およびアブレーション治療(カテーテルを用いた不整脈治療)を受けた患者を対象とした遠隔診療サービスの共同試験を開始すると発表した。これにより、患者の状態や特性に適した術後管理の方法や、再発防止につながる医療体制の構築を目指す。

エア・ウォーター インド合弁の51%株式を売却

産業用ガス大手のエア・ウォーター(本社:大阪市中央区)は8月17日、インドのエレンバリー・インダストリアル・ガシズの株式51%を売却したと発表した。今後は100%子会社のエア・ウォーター・インディアを通じ、機動的な意思決定により、大型投資を含めたインドにおける産業ガス事業を展開する。
エア・ウォーターは2019年以降、産業ガスメジャーのリンデ社から、インドで第1位、第2位の規模を誇る鉄鋼メーカーに対するオンサイトガス供給を中核とした産業ガス事業を買収。これによって、産業ガスの事業領域として川上分野にあたる大型深冷空気分離プラントによる産業ガス(酸素、窒素、アルゴン)の製造機能と、そこで製造した産業ガスおよび医療用酸素をローリー、シリンダーで供給する外販機能の事業基盤を獲得し、インドにおける産業ガスメーカーとしての確固たるポジションを確立している。これらの事業運営はエア・ウォーター・インディアが行っている。

リケンテクノス 15億円投じタイの塩ビ工場の能力増強

化学品メーカーのリケンテクノス(本社:東京都千代田区)は8月19日、タイの関連会社、リケン(タイランド)がバンコクの北郊パトゥムタニ県で操業している塩化ビニール成形材料の工場の製造設備能力を増強すると発表した。投資金額は約15億円。2023年夏に本格稼働を予定。
リケン(タイランド)は主にワイヤーハーネスを中心とした自動車部材用の塩化ビニルコンパウンドなどを製造している。今回同地域における旺盛な需要に応えるため増設を決めた。

タカラバイオ ラムダ株の変異を検出するPCR試薬を販売

タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)は8月19日、新型コロナウイルスのラムダ株等に特徴的なL452Q変異およびF490S変異を特異的に検出するリアルタイムPCR試薬を、8月20日より受注開始すると発表した。
同試薬は、すでに発売している変異検出用試薬シリーズと同様に、RNAを精製することなくダイレクトPCRが可能で、コアキット(PCR酵素ミックスと前処理試薬のセット)と組み合わせて使用する。また、反応確認のための陽性コントロールも発売する。

住江織物 水濡れ感知の布開発 22年に介護シーツで販売

カーペット大手の住江織物(本社:大阪市中央区)はこのほど、水に濡れたことを検知する布を開発した。これは、電気を通す糸に水を吸う糸を巻き付けた特殊な糸を、格子状やひし形状に織り込んだもの。乾燥時は外側の糸が絶縁体になり電気を通さないが、水分を含むと電気が流れる仕組み。センサーのデバイスと通信コネクタを組み合わせて開発した。センサーはにおいも感知する。
第一弾として2022年内に、濡れるとスマートフォンに通知する介護用シーツとして販売を目指す。このシーツは、水分のみを検知した場合は「尿」、水分とにおいを検知した場合は「便」と識別して知らせ、おむつやシーツを交換する目安になる。これによって介護者の負担軽減につながる。価格は未定だが、シーツ2枚とシステムを合わせて5万円程度を想定。日本経済新聞が報じた。

JR東日本と日本ホテル 台湾・台北に海外初のホテル開業

JR東日本(本社:東京都渋谷区)と日本ホテル(本社:東京都豊島区)は8月19日、JR東日本グループとしてホテルの海外初出店となる「ホテルメトロポリタン プレミア台北」を、2021年8月23日に台湾台北市で開業すると発表した。
同ホテルの延床面積は約6万1,908㎡で、地上15階・地下6階。客室数は288室。運営会社は捷福旅館管理顧問股份有限公司(ジェイフーりょかんかんりこもんこふんゆうげんこうし)。
同ホテルは、宮城・仙台の食材を中心に東北の豊かな食文化を体験できる日本料理「はや瀬」や、台湾にながらにして日本ステイを楽しめる宿泊プランなどを通じて、コロナ禍で日本を訪れることができない台湾の日本ファンの顧客に、上質な日本体験の機会を提供する。また、アフターコロナでの日台往来回復を見据えた日本の魅力発信により、日本の地方創生に貢献する。