岩谷産業、川崎重工業、関西電力、丸紅の4社は9月15日、オーストラリア・クイーンズランド(QLD)州で地場企業2社と、再生可能エネルギーを利用して製造するグリーン水素のサプライチェーン(調達・供給網)に関する事業化調査で覚書を締結したと発表した。豪州企業はエネルギー・インフラ企業のStanwell Corporation Limitedと、APT Management Services Pty Ltdの2社。QLD州グラッドストン地区において再生可能エネルギー由来の水素を大規模に製造・液化して日本へ輸出するプロジェクトで、この事業化調査を共同で実施するもの。
ゼロカーボン社会の実現を見据えると、CO2回収・貯留技術との組み合わせや再生可能エネルギー等を活用したCO2フリー水素の製造が求められる。CO2フリー水素の獲得競争は世界的に激しさを増している。
タカラバイオ 下水中のコロナウイルス検出するPCRキット
タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)は9月15日、下水に含まれる新型コロナウイルス遺伝子を高感度かつ迅速に検出可能なPCRキットを16日より受注開始すると発表した。従来はRT-qPCR法反応に3時間以上要したが、同社の高速PCR技術の採用により、最短で約50分へ大幅に短縮された。容量100回、希望小売加価格12万円(税別)。
このキットは、下水からの新型コロナウイルス遺伝子検出に必要なPCR試薬(PCR酵素液、プライマー・プローブ、陽性コントロールなど)が含まれたオールインワンキットで、煩雑な準備作業の省力化に寄与する。
感染者の糞便中には、ウイルスが存在する可能性が報告されており、下水中に排出されたウイルス遺伝子を定期的にモニタリング調査することで、対象施設あるいは地域におけるコロナの流行状況等を把握する下水疫学に関わる研究が進められている。
ユニクロ 台湾グローバル旗艦店がリニューアルオープン
ファーストリテイリングは9月15日、台湾唯一のグローバル旗艦店として、オープンから10周年を迎える「ユニクロ明曜百貨店」が10月8日、「UNIQLO TAIPEI」としてリニューアルオープンすると発表した。
リニューアル店の売場面積は、以前の店舗の3分の1ほど拡張、4フロア約3,500㎡(以前は3フロア)となり、最新のLifeWearを体感できる台湾最大のユニクロ店舗となる。また、アート、サイエンス、カルチャーとサステナビリティを融合させ、これまでとは異なる新たなショッピング体験を提供する。
ファミマ 伊藤忠と新会社 店舗に電子看板設置し情報発信
ファミリーマートと伊藤忠商事は9月13日、メディア事業の新会社「ゲート・ワン」を24日に設立すると発表した。店舗にデジタルサイネージ(電子看板)を設置し、消費者向けの情報を発信するメディアとして1日1,500万人が訪れる店舗網を活用する。新会社の資本金は9億9,000万円で、ファミリーマートが70%、伊藤忠商事が30%出資する。
電子看板には取引先のメーカーの新商品CMのほか、エンターテインメント関連のニュースや地域情報などを流す。2022年春までに約3,000店舗に導入し、その後約1万6,000店のうち設置可能な全店に広げる。
「あべのハルカス近鉄本店」に北海道のアンテナショップ
コロナ禍で百貨店での物産展の開催が難しくなる中、9月15日、大阪・阿倍野区の「あべのハルカス近鉄本店」に関西で初めてとなる北海道公式のアンテナショップがオープンした。店内には、北海道から直送された海鮮や乳製品、名物のお菓子などおよそ700品が販売されている。
同百貨店では、コロナの感染拡大を受け、入場者が通常の半数を超えた場合、館内への入場を制限することにしており、このアンテナショップでも混雑が起こらないよう対応する方針。物産展と違い、年間を通して開店しているため、旬のものを旬の時期に提供できるのが強みだ。
PPIH タイ・バンコク東部に「DON DON DONKI」3号店
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(本社:東京都目黒区、以下、PPIH)は9月15日、グループのタイ現地法人、DONKI(Thailand)Co.,Ltd.(本社:タイ)が、10月1日に「DON DON DONKI Seacon Square(シーコンスクエア)」店を、首都バンコク東部の大型商業施設、Seacon Squareにオープンすると発表した。タイにおける初の郊外への出店となる。
ローカルの顧客が家庭で手軽に楽しめる本格的な日本の味を種類豊富に展開する。調理が簡単な日本食のミールキットや手巻き寿司セットなどを、タイで初めて本格的に取りそろえる。同店では、滑らかでしっとりモチモチ食感の北海道牛乳使用の極生食パンの専門店を導入する。このほか、スキンケア用品に特化した日本のコスメコーナーを展開する。