岩谷産業 タイにヘリウムセンター開設 11月開業

岩谷産業は10月7日、100%出資子会社の泰国岩谷会社がバンコクガスセンター(所在地:サムットプラカーン県)を新たに建設し、2021年11月より開業すると発表した。同センターはヘリウムを主体とした工業ガスの充填拠点で、東南アジア域内でのヘリウム拠点はマレーシアに次いで2拠点目。同センターの面積は8,000㎡。ガスヘリウム、液化ヘリウムの充填・販売を手掛ける。
拡大する東南アジアの工業ガス市場で、ヘリウムを主体とした工業ガスの供給拠点を新設することで、工業ガスビジネスの拡大を図る。また、同地域での安定供給体制を強化する。

IHI マレーシアで石炭火力発電へアンモニア混焼技術適用検討

IHI(本社:東京都江東区)は10月7日、マレーシア国営石油ガス会社ペトロナス社の子会社、PETRONAS Gas & New Energy Sdn.Bhd.および、同国大手電力会社TNBの子会社、TNB Power Generation Sdn Bhd(以下、TNB Genco)と連携し、同国内の石炭火力発電所へのアンモニア混焼技術の適用検証および再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニアや天然ガス由来のブルーアンモニア製造を含むサプライチェーン全体での技術・経済性評価を目的とする実施可能性調査事業を開始したと発表した。同調査は2022年2月まで実施する。石炭火力発電に付きまとう二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指す。

伊藤忠 ノルウェーNel社と水素分野で戦略的業務協力の覚書

伊藤忠商事(本社:東京都港区)は10月8日、Nel ASA(本社:ノルウェー・オスロ、以下、Nel社)との間で、水素分野における戦略的業務協力に関する覚書を締結し、両社で水素関連ビジネスを推進することで合意したと発表した。
Nel社はグリーン水素生産に欠かせない水電解装置に関して、生産能力・装置規模・販売台数・売上高ともに世界最大規模のメーカー。とくに装置規模では、世界最大規模の販売実績があり、2021年には水電解装置メーカーとして初めてとなる20MW級装置の受注を公表している。
今回の覚書締結に基づき、両社は共同で水素関連ビジネスの案件発掘と推進を行い、将来的には生産・輸送・配給の各分野における関連企業との協業も視野に、国際的な水素バリューチェーンの構築を目指す。
また、同覚書では水素分野の各案件・ビジネス機会を、大阪ガス(本社:大阪市中央区)と共同で評価・検討することもNel社と合意している。

オンワード樫山 実店舗とECが連動「OMO型店舗」出店拡大

オンワードホールディングス(本社:東京都中央区)の中核事業会社、オンワード樫山(本社:東京都中央区)は10月6日、OMO型店舗の出店を拡大し、阪神百貨店梅田本店に8日オープンするなど、新たに10店舗出店すると発表した。
OMO型店舗とは、2021年4月にスタートした実店舗とオンラインストアのメリットを融合した新業態で、ブランドの垣根を超えた売り場づくりと商品のみならずサービスも併設していることが特徴。これまでに埼玉、愛知、千葉、高知の4店舗を展開していたが、今秋の出店拡大により全国13都府県、計14店舗で展開する。今後さらに出店拡大していく。
経済産業省がまとめた「商業動態統計」と「電子商取引実態調査」によると、2019年の衣料品のEC市場は1.9兆円程度と、5年前から約1.5倍に増え好調で、流通チャネルが店舗主体からECが常態化する状況へ大きく変化している。また、「利用者目線」「利用者体験志向」で、オンラインとオフラインのチャネルを融合し、より良い利用者体験を提供するOMOが求められているという。

三菱UFJ銀行 タイのデジタル経済振興庁とDX推進で協定

三菱UFJ銀行は10月6日、タイの連結子会社アユタヤ銀行などとともに、タイのデジタル経済振興庁(以下、depa)との間で、連携協定を締結したと発表した。これにより、三菱UFJフィナンシャルグループ各社はdepaとともに、日本およびタイのデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)に関連するスタートアップ企業を支援していく。また、両国のスタートアップ企業間の連携強化を図り、両国の経済・産業の発展に貢献していく。

国営エア・インディアをタタGに売却 インド政府発表

インド政府は10月8日、業績不振が続く国営エア・インディアの全株式を同国最大財閥のタタ・グループに売却すると発表した。同政府はかねて売却先を募り、タタが最有力候補だとみられていた。エア・インディアを1953年までタタ・グループの傘下にあり、68年ぶりの復帰となる。
タタが1,800億ルピー(約2,680億円)を投じ、エア・インディアの全株式と負債の一部(1,530億ルピー)を取得する。一連の手続きは2021年内にも完了する見通し。

大東建託 CLT住宅普及に向けて戸建て注文住宅を試行販売

大東建託(本社:東京都港区)は10月8日、11月1日よりCLT(Cross Laminated Timberの略称)を活用した建物の第2弾、同社オリジナルの「クロスウッド工法」による注文住宅「Groun DK(グランDK)」の試行販売を開始すると発表した。今回は関東エリアを対象に販売し、実績を踏まえ販売エリアの拡大を検討する。
CLTは、ひき板(ラミナ)を並べ、繊維方向が直交(クロス)するように積層接着した木質系材料。厚みのある大きな板で、海外では建築の構造材のほか、土木用材として橋梁などにも使用されている。CLTはコンクリート並みの強度を持ちながら、木材の軽さを活かして、様々な建築物の木質化に貢献できる建材として注目されている。
政府は2021年10月、「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律」を施行し、公共建築物のみならず民間の建築物においても木材の利用を促進していく方針。また、木材の活用目的に「脱炭素社会の実現に資すること」が追加され、今後はさらに積極的な木材の利用が求められている。

台湾TSMC・ソニー 熊本に半導体新工場 日本政府が出資

世界最大の半導体生産受託会社、台湾積体電路製造(TSMC)とソニーーグループが、熊本県に半導体の新工場を共同建設する計画の大枠を固めたことが分かった。総投資額は8,000億円規模で、日本政府が最大で半分を補助する見通し。
自動車や産業用ロボットに欠かせない演算用半導体の生産を2024年までに始める。TSMCによる直接投資を受け入れることで、先端品の国内製造を復活させる形となる。新工場は、熊本県菊陽町のソニーの画像センサー工場の隣接地に建設し、画像センサーで集めた信号の処理や自動車向けに使う半導体を生産する。

アイリスオーヤマ 中国10拠点目「天津工場」が本格稼働

アイリスオーヤマ(本社:宮城県仙台市)は、中国のグループ会社、愛麗思生活用品天津有限公司(本社:中国・天津市)が同国10拠点目となる「天津工場」を竣工し、10月から本格稼働すると発表した。同グループ会社の土地面積は6万7,312㎡、建物総面積は4万6,552㎡。総投資額は約50億円。初年度の販売計画3億元(約50億円)。主要生産品目は家電製品、プラスチック製生活用品、スチールラック・什器。
同社は1996年に中国で初めて現地法人を設立して以来、遼寧省大連市、江蘇省蘇州市、広東省広州市を拠点として活動。今回、中国の直轄市として同国内トップレベルの経済成長を続ける天津市に工場を新設することで、北京・天津など華北地区経済圏に迅速に商品を出荷でき、同国内における物流の一層の効率化が実現される。

セブン&アイHD 25年度までに「ネットコンビニ」全国展開

セブン&アイ・ホールディングスは10月7日、セブン-イレブンで扱う商品の注文をインターネットで受け付け、自宅に配送する「ネットコンビニ事業」を2025年度までに全国展開する方針を明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が解除され、経済活動が再開していく中、流通各社は新たな消費者ニーズの開拓に向けIT戦略強化を打ち出した。

ホンダ 10月国内で3割弱減産に 半導体不足,部品供給停滞で

ホンダは10月8日、10月の国内工場の自動車生産台数が当初計画に比べて3割減るとの見通しを明らかにした。半導体不足や東南アジアなどでの新型コロナウイルスの感染拡大により部品供給が滞っているため。同社は9月時点で、10月上旬までで3割減産になるとしていたが、事態は改善がみられず、10月全体でも同水準の減産が続くことになる。

バリュエンス「なんぼや」シンガポールで出張買取スタート

買取サービス「なんぼや」をグローバルに展開するバリュエンスホールディングス(東京オフィス:東京都港区、大阪オフィス:大阪市北区)は10月7日、シンガポールのグループ会社、Valuennce International Singapore Pte.Ltd.(本社:シンガポール)が、ブランド買取「なんぼや」の出張買取サービスを10月1日からスタ-トしたと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出を控えたい顧客の声に応え、自宅にいながら簡単に売却できる出張買取をスタートしたもの。

三陽商会 衣料品リサイクルで再生したアウターを発売

三陽商会(本社:東京都新宿区)は10月6日、日本環境設計が展開するリサイクル活動で回収した衣料品を再生した素材「BRING Material」を使用した「MACKINTOSH PHILOSOPHY(マッキントッシュフィロソフィー)」のメンズ・ウィメンズのアウター計2型を発売すると発表した。このアウターは高島屋とタカシマヤファッションスクエアで、同日より限定販売する。一部メンズアイテムは阪急百貨店でも販売する。

大阪ガス 大阪市にカーボンニュートラル技術研究開発拠点

大阪ガス(本社:大阪市中央区)は10月7日、大阪市此花区酉島地区にカーボンニュートラル技術の研究開発拠点(以下、CNRH)をを開設したと発表した。
CNRHでは①都市ガスのカーボンニュートラル化に向けたメタネーション②グリーン水素を製造するケミカルルーピング燃焼技術の開発③化石燃料の代替として注目されているアンモニア燃料単体で利用可能な小型エンジンシステムの開発④分散電源などを活用することで再生可能エネルギー導入社会における電力系統の安定化に貢献するバーチャルパワープラントの開発-などに取り組む。
また、Daigasグループ内での技術連携やアライアンスパートナーとの共同研究を推進していくとともに、様々なカーボンニュートラル技術の実験設備を拡充していく。

セブン‐イレブン インドに初出店 ムンバイに1号店

セブン‐イレブン・ジャパンと、子会社の米7‐Elevenは10月9日、インド・ムンバイ(旧ボンベイ)にインド1号店をオープンする。両社が7日明らかにした。同社にとって同国への進出は18番目の国・地域となる。ムンバイはマハラシュトラ州の州都で、最大都市デリーに次ぐ同国第2の都市。アジア有数の金融センターがあることから金融、商業の中心地として知られる。

トリドールHD 香港孫会社が香港証券取引所へ上場

トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区)は10月7日、香港の孫会社、Tam Jai International Co.,Limited(譚仔國際有限公司、以下、TJI)が同日、香港証券取引所に上場したと発表した。
TJIは、2018年1月より同社のグループ会社となりその後、業容拡大し成長してきた。その結果、2021年9月末現在、TJIは157店舗を展開し、同社グループの海外事業をけん引している。また、2020年10月にはシンガポール、2021年4月には中国本土に初進出を果たしている。
今回の上場により、同社グループのグローバルプラットフォームの構築に大きく貢献し、海外事業の成長をより加速させるものと期待を寄せている。

住友林業 インドネシア・マカッサル市で大規模住宅開発

住友林業(本社:東京都千代田区)は10月6日、インドネシア南スラウェシ州マカッサル市(スラウェシ島)で住宅開発事業に参画すると発表した。同社と同国の不動産開発事業を手掛けるPT.Summarecon Agung Tbk(以下、スマレコン社)、PT.Mutiara Properti Cemerlang(以下、ムティアラ社)との共同事業で、販売戸数は約500戸、総投資額は8400万米ドルを予定。外資企業がマカッサル市で大規模な住宅開発を手掛けるのは初めて。脱炭素社会の実現に向け、環境配慮型戸建て住宅を開発、これを機に東南アジアでも環境配慮型の住宅・不動産開発を加速させる。
南スラウェシ州の州都マカッサル市は、人口約153万人で全国8位。周辺のゴワ市・マロス氏・タラカル市で形成される経済圏は300万人弱の人口を擁する。港湾・空港の拡張工事に加え、日本企業が高速道路全線の運営事業に参画するなどインフラ整備が急ピッチで進んでいる。

21年度4~9月の飲食業倒産338件 支援金で抑制22.4%減に

東京商工リサーチのまとめによると、2021年度上半期(4~9月)の飲食業倒産(負債1,000万円以上)は、前年同期比22.4%減の338件で、年度上半期では2016年度同期以来5年ぶりに減少した。
コロナ関連融資や給付金、協力金などの支援策が飲食業の資金繰りを下支えし、倒産件数は抑制された。ただ、飲食業倒産のうち、コロナ関連倒産は158件と約5割(構成比46.7%)を占め、新型コロナの影響の大きさが改めて浮き彫りになった。
「酒場・ビヤホール」が76件(うち新型コロナ関連倒産42件)、「バー・キャバレー・ナイトクラブ」が32件(同14件)とコロナ関連倒産は高水準にある。

DAC ベトナム開発拠点統合し領域拡大と効率向上へ新会社

インターネット広告を主幹事業とするデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(本社:東京都渋谷区、以下、DAC)は10月5日、開発領域の拡大および効率向上を目指して、ベトナムにおける開発拠点を統合し、新会社として約200名体制の「DAC DATA TECHNOLOGY VIETNAM JOINT STOCK COMPANY」を設立したと発表した。10月より事業を展開していく。
今回統合したのはハノイとダナンに拠点を置く連結子会社2社で、それぞれデータ解析とデジタルマーケティングに関わるソフトウェア開発を担い、それぞれDACの事業展開を支えていた。今回の統合により、データおよびテクノロジー領域において、シムレスかつ、より効率的な開発が可能となる。

JERAとIHI 火力発電所で燃料アンモニアの小規模利用試験

JERA(本社:東京都中央区)とIHI(本社:東京都江東区)は10月6日、共同で国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、大型の商用石炭火力発電機で燃料アンモニアの大規模な利用(熱量比20%)を行う実証事業に取り組んでいると発表した。この事業期間は2021年6月から2025年3月の約4年間で、2024年度に碧南火力発電所4号機で、アンモニアの20%混焼を目指している。
同日開始した5号機における燃料アンモニアの小規模利用は、4号機での大規模混焼に用いる実証用バーナーの開発を目的としたもので、バーナー全48本中2本を試験用バーナーに改造し、同日から2022年3月までの約6カ月間、材質の違いによる影響や実証用バーナーに必要な条件を調べる。使用するアンモニアは約200トンで、同発電所敷地内の脱硝用アンモニアタンクから5号機の試験用バーナーに供給される。

USJとポケモン 新たなパーク内エンタメ体験創造へ提携

ユー・エス・ジェイ(本社:大阪市此花区)とポケモン(本社:東京都港区)は10月6日、新たなパーク内エンターテイメントの開発・提供に関する中長期的戦略アライアンスを結成し、複数の開発プロジェクトを進めていると発表した。
両社の持つクリエイティブ構想力とエンターテイメント技術力を結集して、これまでになかった新次元のテーマ朴体験の創造と提供を目指す。このコラボレーション・プロジェクトの第1弾が2022年中にも登場する見込み。

JDI 台湾子会社をウィストロンに85億円で売却 譲渡契約

ジャパンディスプレイ(JDI)は10月6日、7月に発表した台湾製造子会社の売却について、台湾の緯創資通(ウィストロン)との間で約85億円で株式譲渡契約を締結したと発表した。株式譲渡は当局の許認可を得た後に実行する。時期は2021年内となる見通し。ウィストロンは電子機器の受託製造サービス(EMS)大手。今回、JDIはウィストロンに売却はしたが、パネルに関連部材を組み付ける工程を、これまで通り同社に製造委託する。

王子HD インドの段ボールメーカー買収 生産能力倍増へ

王子ホールディングス(本社:東京都中央区)は10月4日、インドの段ボールメーカー、エンパイア・パッケージズの株式80%を1日に取得したと発表した。取得額は非開示。エンパイアはインド北部パンジャブ州に月産能力400万㎡の段ボール工場を持つ。今回の買収により、王子ホールディングスの同国における月産能力は2倍に拡大する。
同社の既存の同国の段ボール工場は西部ラジャスタン州、グジャラート州、南部タミルナドゥ州に保有。この結果、同国の生産拠点は4カ所となる。

21年4~9月の旅行業倒産2.6倍に急増 新型コロナで大打撃

東京商工リサーチのまとめによると、2021年度上半期(4~9月)の旅行業倒産(負債1,000万円以上)は前年同期比166,6%増の16件と、前年同期比2.6倍に急増した。前年同期を上回ったのは4年ぶり。このうち、新型コロナウイルス関連倒産は15件(構成比93.7%)で、コロナ禍の長期化が旅行業に深刻な打撃を与えていることが分かった。
入出国規制や緊急事態宣言の発令に伴う国内外の人流抑制によるもの。2020年7月に打ち定れた「GoToトラベル」キャンペーンは、相次ぐ新型コロナの感染拡大で、同年12月に停止したまま。起死回生に期待していた東京五輪・パラリンピックは前代未聞の無観客の開催となり、大手旅行会社も軒並み大幅な赤字決算に陥る惨状となっている。
東京商工リサーチの集計では、2020年に廃業した旅行業者は過去10年間で最多の158社に上っている。より厳しい経営環境となった2021年は、これを上回る可能性も出ている。岸田政権下で「GoToトラベル」再開される見通しだが、業界からは入出国制限の早期緩和を求める声も根強い。

JA三井リース マレーシア現法が営業開始 拠点の基盤拡充

JA三井リース(本社:東京都中央区)は10月5日、マレーシアの首都クアラルンプールに現地法人、JAMLマレーシアを設立し、10月から営業を開始したと発表した。新会社の資本金は406万4,000リンギ(約1億800万円)。
マレーシアでは同社グループが培ってきた金融ノウハウを活かしながら、自動車製造設備、物流、半導体、情報通信、建設機械、再生可能エネルギーなどの幅広い分野に、サービスを提供していく。なお、2019年10月、クアラルンプールに開設した駐在員事務所は閉鎖する予定。
今後この現地法人はJA三井リースがシンガポールに設立したアジア・パシフィック地域統括会社、JA Mitsui Leasing Asia Pacific Holding Pte.Ltd.の傘下に加わり、同地域統括会社のマレーシア拠点として営業基盤拡充を図っていく。

東京ガス子会社 タイのPTTグループと合弁設立へ 脱炭素へ

東京ガスの100%子会社、東京ガスエンジニアリングソリューションズ(所在地:東京都港区、以下、TGES)とタイ国営石油PTT(PTT Public Company Limited)の100%子会社、Siam Management Holdings Company Limited(以下、SMH)は10月5日、共同でオンサイト・エネルギーサービス事業および液化天然ガス(LNG)供給事業に向けた合弁会社を設立すると発表した。
合弁会社はPTT&TGES Optec社(所在地:タイ・バンコク、以下、Optec社)で、資本金は6,000万タイバーツで、出資比率はSMH
51%、TGES49%。21年11月設立する予定。

東芝・英国BT 量子暗号通信の商用メトロネットワーク構築へ

東芝(本社:東京都港区)、東芝デジタルソリューションズ(本社:神奈川県川崎市)は10月5日、英国BT(本社:ロンドン)と量子コンピューティング時代における現在のネットワークセキュリティに対する脅威の高まりに備え、世界初の量子暗号通信の商用向けメトロネットワークを共同で構築し、実証実験を開始すると発表した。
この新しいネットワークは、ロンドンのドックランズ、シティ・オブ・ロンドンおよび郊外に延びるM4(高速道路)幹線沿いのサイトを結び、量子鍵配送(QKD)と耐量子暗号の技術を用いた安全なデータ通信サービスを提供する。量子ネットワークインフラの世界初の商用向けの実証環境となるこの新しいネットワークは、BTによって運用される。東芝デジタルソリューションズは、量子鍵配送システムハードウェアと鍵管理システムソフトウェアを提供する。

千代田化工など シンガポールの水素供給網で提携の覚書

千代田化工建設(本社:横浜市西区)は10月4日、シンガポールのSembcorp Industries(以下、Sembcorp)社および三菱商事(本社:東京都千代田区)との間で、千代田化工のSPERA水素を活用したシンガポールにおける商業規模でのクリーン水素サプライチェーン事業の調査および実現に向けた戦略的な提携に関する覚書を締結したと発表した。シンガポール政府の脱炭素施策推進に貢献していく。
SPERA水素は、水素キャリアとしてのメチルシクロヘキサン(以下、MCH)を指し、千代田化工が独自に開発した脱水素(MCHから水素を取り出す)触媒によって、水素を輸送・貯蔵するSPERA水素技術の核になる物質。MCHは常温・常圧で液体で、化学的のも安定しているため取り扱いが容易で、既存の石油・石化製品の規格やインフラを活用することが可能。このため、コスト競争力の優位性が評価されている。

川崎重工 35年までに先進国向け二輪車の主要機種を電動化

川崎重工業(本社:神戸市中央区)は10月6日、2035年までに北米など先進国向け二輪車の主要機種を電動化すると発表した。同社の二輪車は排気量250cc以上の大型タイプが中心。電動化の対象となるのは北米、欧州、日本向けが中心になる。
できる限りガソリンエンジン車をなくし、まず2025年までにモーターと電池で走る電動車とハイブリッド車を10種類販売する。先進国向けから二輪車の”脱炭素”を進めていく。

世界の航空需要回復遅れ 21年6割減,22年も4割減 IATA予測

国際航空運送協会(IATA)は10月4日、世界の航空需要は回復遅れにより、2022年も2019年比で4割水準にとどまるとの需要見通しを公表した。2021年見通しの2019年比6割減に比べると改善するが、なお厳しい状況が続く。
需要回復の”足かせ”となっているのが、アジア路線を中心とする国際線。ASEAN諸国を中心にデルタ株の広がりなどで新型コロナウイルスの影響を色濃く受け、社会経済活動の回復が遅れているためだ。多くの国々が「ウィズコロナ」社会のあり方を明確に描けていないのが実情。それだけに、航空需要の回復は”足踏み”状態が続くとみられる。

NEC 住友電工と新海底ケーブルを開発 通信量増加に対応

日本電気(本社:東京都港区、以下、NEC)、住友電気工業(本社:大阪市中央区、以下、住友電工)、OCC(本社:横浜市)は10月4日、共同で通信しやすい海底ケーブルを新たに開発したと発表した。現行のケーブルは一般的に、信号の通り道となる伝送路が1本のところ、同じ太さに4本を設けることに成功、非結合型マルチコアファイバとした。4本の経路がある海底ケーブルは世界初としている。経路が増えると通信できる情報量を増やせる。世界的な通信量の増加に対応できる製品として普及を目指す。
NECは海底ケーブルで世界有数のシェアを待つ。2008年に海底ケーブル製造を手掛けるOCC(所在地:横浜市)の経営権を取得しており、現在は75%を出資している。住友電工もOCCの株式の25%を保有しており、共同で新たなケーブルの開発を進めてきた。
近い将来の5Gの普及に伴い、国際通信の回線需要は2020年~2026年で年率30~40%伸長すると予想されるなど、国際的なデータ流通量は、今後も継続的な増大が予想される。こうした需要に応えるため、大容量・高速な通信を実現する海底ケーブルの大容量化に向け、ケーブルの外径を変えずに伝送容量を拡大する空間分割多重技術の開発が進められている。その一つとして、1本のファイバーケーブルに光伝送路マルチコアファイバケーブルは、国際データ通信網の拡充に貢献することが期待されている。

ホンダ 新車をオンライン販売 契約まで完結 国内大手で初

ホンダ(本社:東京都港区)は10月4日、オンラインでの新車販売を開始した。日本で商談から契約までオンライン上で完結できるのは、国内自動車大手メーカーで初めて。当初は東京都内居住者で、都内の販売店で納車できる顧客が対象。今後、地域を拡大し、将来的に全国展開する見通し。

トランスコスモス 韓国・プサンにオペレーションセンター

コールセンターや電子商取引(EC)サービスなどを手掛けるトランスコスモス(本社:東京都豊島区)は10月4日、韓国での事業拡大に伴い、同国子会社、トランスコスモスコリア(本社:韓国・ソウル市)が釜山市に新しいオペレーションセンター「プサン第3センター」を開設したと発表した。同センターは約330席の大規模なコンタクトセンターとして、9月から業務を開始した。これにより、同社の韓国におけるオペレーションセンターは計15カ所(合計約5,900席)に増強される。

ホソカワミクロン タイの販売子会社の営業活動を終了

粉体機器の製造・販売を手掛けるホソカワミクロン(本社:大阪府枚方市)は10月1日、タイの販売子会社、ホソカワミクロン・タイ(所在地:バンコク)の営業活動を9月末で終了したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、本来の活動が行えない状況が続いているため。12月末に閉鎖する予定。
なお、同子会社が行っていた営業活動は、ホソカワミクロン、マレーシアで継続する。

ソフトバンク 農業支援AIを大幅リニューアルし値下げ

ソフトバンク(本社:東京都港区)は10月4日、農地の日射量などのデータをセンサーで収集し、AI(人工知能)で分析することで、農作物の効率的な生産を支援するサービス「e-kakashi(イーカカシ)」の機能を大幅に拡充するとともに、端末を低価格化して同日から提供開始すると発表した。
東京エレクトロンデバイス製の最新の端末(ゲートウェイ)を採用したことなどにより、農業事業者が導入しやすいよう、端末機器の価格を10万9,780円という価格を実現し、従来の80万円から大幅に引き下げた。これにより、より多くの農業法人、農業指導者・研究者、食品・種苗メーカー、農業従事者への普及を図る。
採用にあたっては、端末1台にあたり月額税込み1,078円の接続料、1契約あたり月額4,378円のクラウド利用料などが必要。

中国恒大集団 香港市場で取引停止 関連企業の売却観測も

香港取引所は10月4日、午前9時(日本時間午前10時)から中国の不動産大手、中国恒大集団とグループの不動産管理会社、恒大物業集団の株式の売買を停止すると発表した。
香港メディアによると、中国不動産大手、合生創展集団が恒大物業を買収するとの観測が出ている。合生創展が400億香港ドル(約5,700億円)超で恒大物業の株式51%を取得する計画という。合生創展の株式も買収に関する発表を控えているとして、取引停止になっている。恒大物業は同日、M&A(合併・買収)に関する発表を控え、売買を停止したと説明している。
市場でデフォルト(債務不履行)の懸念が高まっている恒大株は債務問題への懸念を受けて、夏場から大きく下げ、先週末までに2020年末比で80%下落していた。

シキボウ 台北市に初の現法設立 差別化素材開発の拠点に

シキボウ(本社:大阪市中央区)は9月30日、台湾・台北市に全額出資子会社を設立すると発表した。同社が台湾に現地法人を設立するのは初めて。台湾は高品質な長繊維素材の開発・生産に長けているほか、小規模企業が多くコラボレーション戦略を進めやすい土壌であること、機能繊維や再生繊維の開発に積極的で、シキボウの開発戦略の方向性と一致しているため、差別化素材拡大が可能と判断した。
現地法人は2022年1月1日設立の予定。名称は台湾敷紡(仮称)で、オフィスは内湖区南京東路に設ける予定。資本金は750万台湾元(約3,000万円)。日本や東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心とした海外市場に向けて販売を推進する。
シキボウは現在、インドネシア、タイ、ベトナム、中国、香港に拠点を構えている。これらの生産拠点との連携により素材開発のグローバル化推進を加速させる。

ダイハツ工業 10年ぶりにHVに再参入 量産車では初

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は10月1日、ハイブリッド車(HV)に約10年ぶりに再参入すると発表した。11月に改良して発売する小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「ロッキー」にHVモデルを加える。これまで官公庁などに少数台をを販売したことはあったが、量産車でのHV展開は初めて。

イーレックス ベトナムのバイオマス発電会社に51%出資

再生可能エネルギーを主に手掛ける新電力大手イーレックス(本社:東京都中央区)は10月1日、ベトナムでバイオマス発電所の建設・運営のために設立された事業会社Hau Giang Bio Energy社(発電所名:ハウザンバイオマス発電所)の株式51%を取得すると発表した。同社が海外のバイオマス発電事業に参画するのは初めて。
年間発電量は20MW(一般家庭約9万3,000世帯分)。主要燃料はもみ殻(年間約13万トン)。2022年夏ごろ着工、2024年秋ごろ商用運転を開始する予定。

相鉄ホテル開発 台湾・台北に直営ホテル 海外6店舗目

相鉄グループの相鉄ホテル開発(本社:横浜市西区)は10月1日、台湾・台北市に直営ホテル「相鉄グランドフレッサ台北西門(タイペイシーメン)」を2023年春に出店すると発表した。同グループの海外における直営ホテルは韓国、ベトナム、タイなど6店舗目。
同ホテルは、地下鉄(板南線・松山新店線)の西門駅の出入口前にある大型LEDビジョンを備えた建物を賃借し、直営ホテルとして運営する。同エリア・周辺は多くの歴史的建造物、行政機関や司法機関も集中する、観光・ショッピング、ビジネスにも最適な立地。

関西全産業の景況5期連続改善 製造業けん引 日銀短観

日銀大阪支店が10月1日公表した「短観」によると、関西の全産業の景気判断は製造業がけん引する形で、5期連続で改善した。日銀の短観は、国内の企業に3カ月ごとに景気の現状を聞く調査で、景気が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いた指数で景気を判断する。今回の調査は、日銀大阪支店が関西のおよそ1,400社を対象に8月下旬から9月末にかけて行った。
景気判断を示す指数は「全産業」でマイナス1となり、6月の前回調査を4ポイント上回った。これで5期連続の改善となる。このうち製造業はプラス3で、2019年6月以来、9期ぶりにプラスの水準まで回復した。電気自動車や半導体関連を中心に景況感が改善したため。また、非製造業はマイナス6と、3ポイント改善している。ただ、新型コロナウイルス禍でとくに大きな打撃を受けている「宿泊・飲食サービス」はマイナス66と、前回からさらに2ポイント悪化している。

AI活用の陸上養殖プラント用自動給餌システムを共同開発

NECネッツエスアイ、ウミトロン、林養魚場の3社は10月1日、陸上養殖プラントでの餌やりを自動化・効率化するAIシステムの開発をスタートしたと発表した。
陸上養殖事業のプラント運営において、餌やりはコストや作業時間の約5割を占める重要な作業。同システムはAIにより餌やりを自動化・効率化することで陸上養殖事業に携わる作業者の負荷軽減と事業運営の合理化を実現するもの。
林養魚場が長年培った養殖ノウハウおよび最新の陸上養殖技術を基に、事業化済みの養殖プラントと、ウミトロンが海上養殖で培った摂餌解析技術、そしてNECグループの魚体側システムとデータ統合技術を組み合わせて開発を進めている。

パナソニック 高純度水素と空気中の酸素の化学反応で発電

パナソニックは10月1日、業務用途をターゲットに同日より純水素型燃料電池5KWタイプを発売すると発表した。同電池は高純度の水素と空気中の酸素との化学反応で発電する電池で、発電効率は業界最高の56%を実現した。複数台を連結制御することで、需要に応じて発電出力をスケールアウト可能にするほか、軽量・コンパクトなサイズを生かして、建物の屋上や狭小地など様々な設置条件ににも柔軟に対応する。

春秋航空日本 社名を「スプリング・ジャパン」に

格安航空会社(LCC)の春秋航空日本(所在地:千葉県成田市)は10月1日、11月1日付で社名を「スプリング・ジャパン」に変更すると発表した。就航以来のブランドの愛称に社名を合わせることで、利用者などに浸透しやすくするのが狙い。これまで「SPRING」のみの表記としていたが、新たに「JAPAN」を加え、ブランドロゴも変更する。
春秋航空日本は、中国LCCの大手、春秋航空(スプリングエアライン)の日本法人として2014年に就航。2021年6月に日本航空(JAL)の子会社になっている。

参天製薬 SNECと質の高い眼科医療の技術者育成で提携

参天製薬(本社:大阪市北区)は9月30日、Singapore National Eye Centre(以下、SNEC)と、アジア地域における眼科医療エコシステム発展に必要な質の高い眼科医療従事者の育成などで戦略的パートナーシップを締結したと発表した。まず眼科検査を担う眼科テクニシャン(OT)を対象とした教育プログラムをシンガポールで開始する。

川崎汽船 東京海洋大と海洋プラスチックごみの共同研究

川崎汽船(本社:東京都千代田区)と国立大学法人 東京海洋大学(本部:東京都港区)は10月1日、海洋プラスチックの共同研究を開始することに合意し、共同研究契約を締結したと発表した。
東京海洋大学は、マイクロプラスチック(5mm以下のプラスチック片)を含む海洋プラスチックごみの浮遊量を世界中の海で調査するなど、この分野で研究をリードしてきた。この共同研究を通じて、世界中の多くの海域を航行する川崎汽船の運航船をプラスチック片のサンプル採取にに活用することで、海洋プラスチックごみ研究が一層活発化することが期待される。
プラスチックごみは、世界各地で毎年約800万トンが陸上から海洋中に流出しているといわれており、生態系を含めた海洋環境の悪化や海岸機能の低下、船舶航行の障害、漁業や観光への影響など、様々な問題を引き起こすとともに、魚介類を通しての人体への影響も懸念され、世界的な環境問題となっている。また、海洋プラスチックごみは95%以上が陸上由来のごみといわれており、陸上側ではプラスチックごみを出さない努力や、法制化といった社会的な取り組みが進められている。しかし、大洋中を漂うこうした海洋プラスチックごみを、大きなエネルギーを費やすことなく回収する方法として確立されたものはまだない。