カネカ 4種類の変異株を同時に検出可能なPCR検査キット

カネカ(本社:東京都港区)は9月30日、新型コロナウイルスの4種類の変異株を同時に検出可能なリアルタイムPCR検査キットを、同日より販売開始すると発表した。同製品の希望小売価格は税込み21万7,800円(検査100回分)。
同キットは1回のPCR検査で、N501Y変異、E484K変異、E484Q変異、L452R変異の4つの変異株を同時に検出できるという。変異株の早期発見や感染拡大防止に貢献していく。

富士フィルム 豪の再生医療CynataとiPS細胞製品の製造受託

富士フィルム(本社:東京都港区)は9月30日、オーストラリアの再生医療ベンチャー、Cynata Therapeutics Limited(以下、Cynata社)と、iPS細胞を用いた再生医療製品の製造受託で基本合意したと発表した。これに基づき、富士フィルムはCynata社が保有する、iPS細胞由来の再生医療製品のパイプラインを対象に、治験薬製造および商業生産を受託する予定。
Cynata社は、iPS細胞由来の間葉系幹細胞を用いた再生医療製品の実用化を目指すベンチャー企業。

三陽商会 PETボトル回収から再生,ECOALF Tシャツ10/8発売

三陽商会(本社:東京都新宿区)は9月29日、国内リサイクルの仕組みを2年かけて実証、国内で一貫生産した初のECOALF「UTO(ユーティーオー)JAPAN(ジャパン)Tシャツ」を、10月8日より「ECOALF二子玉川」「ECOALF阪神梅田」およびECで一斉発売すると発表した。回収した海洋ゴミなどからペットボトルを分別・再生し、日本の「ECOALF」(欧州初のサステナブルファッションブランド)独自のルートにより、国内で一貫生産した。

ファストリ 「Microfibre 2030 Commitment」に署名

ファーストリテイリングは9月28日、マイクロファイバーによる自然環境への影響を最小化する国際的取り組み「Microfibre 2030
Commitment」に署名したと発表した。同取り組みは、衣料用繊維に起因するマイクロファイバーの問題に取り組む国際NPOのマイクロファイバーコンソーシアムが新たに設立したコミットメント。マイクロファイバーによる環境への影響ゼロを目指し、2030年までにグローバルで250社の企業が加盟して、研究・試験結果のデータベースと評価システムが業界全体で採用されていること、またマイクロファイバー放出量の基準値を策定し、それを加盟企業の80%が採用し、環境への放出を管理できている状態を目指す。ファーストリテイリングは、2019年9月からアソシエイトメンバーとして、マイクロファイバーコンソーシアムに参画している。

三井化学 韓国SKCとのポリウレタン原料事業の合弁解消

三井化学(本社:東京都港区)は9月30日、SKC Co.,Ltd.(本社:韓国・ソウル、以下、SKC)とのポリウレタン原料事業を統合した子会社、Mitsui Chemicals&SKC Polyurethanes Inc.(本社:韓国・ソウル、以下、MCNS)の合弁契約を解消すると発表した。
三井化学の高機能品・バイオ製品等により着実に収益を向上させていく方針と、SKCのグローバル進出などの成長を重視する方針との間で徐々に齟齬(そご)をきたす状態になっていた。

日立 EVのタイヤホイールに直接モーター,航続距離2割増

日立製作所は9月30日、モーターをタイヤホイールに直結させた電気自動車(EV)システムを開発したと発表した。力を伝える駆動機構をシンプルにできるため、一般的なEVに比べてエネルギーのロスが小さく、航続距離が最大で2割ほど伸びる。ホンダと共同出資する子会社、日立アステモと共同で取り組み、開発した。