奈良・富雄丸山古墳 最大の「蛇行剣」初公開 東アジア最大の鉄剣

奈良県立考古学研究所(所在地:奈良県橿原市)は6月27日、奈良市の日本最大の円墳、富雄丸山古墳(古墳時代前期、4世紀後半)で見つかった国内最大級の鉄剣「蛇行剣」を初めて報道陣に公開した。長さ2.3m、幅6cmの、蛇のように曲がりくねった蛇行剣は発掘後、土やさびを取り除くクリーニングなどの処理をしていて、実物は非公開だった。
同研究所はエックス線撮影や付着物の化学分析を実施。さやは木製で、剣には漆を伴う装具の跡が残っていた。装具も含めた蛇行剣の全長は2.6mと推定され、同時代の東アジアでも最大の鉄剣。同古墳からは国内で出土した青銅器で最大となる例のない盾形銅鏡見つかり、ともに同時代の金工品の最高傑作として国宝級とされる。

京都五花街の芸・舞妓70人が参加し合同公演前の”総ざらえ”

京都に5つある花街の芸妓や舞妓が同じ舞台に立つ恒例の合同公演を前に6月23日、京都市東山区の南座で最後の通し稽古、”総ざらえ”が行われた。この総ざらえには五花街からおよそ70人が参加した。今年で30回目を迎える合同公演「都の賑い」は6月24〜25日、南座で開かれる。

与謝蕪村が下絵「放下鉾」の新調装飾品 祇園祭・山鉾巡行で披露

江戸時代の画家・俳人として活躍した与謝蕪村が下絵を描いた、「放下鉾」の新調装飾品が6月15日、報道陣に公開された。今回新調された装飾品は、7月17日の祇園祭の前祭の山鉾巡行に参加する放下鉾を飾る。この装飾品は4枚で1組になっており、「琴」や「書」などを題材にした色鮮やかな刺繍が施されている逸品。
これまで使用されてきた装飾品は制作から200年以上経過し、痛みが目立っていた。このため、京都の美術会社が8年かけて制作した。

「東北絆まつり」 青森で開幕 4年ぶり公道パレード復活

東北6県の夏祭りが一堂に会する「東北絆まつり」が6月17日、青森市内で開幕した。新型コロナウイルス禍に伴い中止や規模縮小で対応してきたが、今年は4年ぶりにに公道を使った街中のパレードが復活、コロナ禍前のにぎわいが戻ってきた。18日まで。
パレードには青森ねぶた祭り、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、秋田竿燈まつり、山形花笠まつり、福島わらじまつりの6県を代表する祭りが登場した。
東北絆まつりは、東日本大震災からの復興を願い、2011年から始まった東北6県合同による「東北六魂祭(ろっこんさい)」の後継行事で、2017年から6県の持ち回りで開催されている。

和歌山県 高野山で弘法大師・空海生誕1,250年法要, 「青葉まつり」

和歌山県の高野山で6月15日、弘法大師・空海の生誕1,250年を祝う法要「降誕会(ごうたんえ)」が、金剛峯寺の大師教会で営まれた。僧侶らおよそ100人がお経を唱え、全国各地から訪れた信者や観光客が弘法大師の稚児像に甘茶をかけて誕生を祝っていた。
このあと参道では、空海が生まれたとされる同日の、毎年恒例の「青葉まつり」が行われた。弘法大師の木像を乗せた御堂をひく「花御堂渡御」が行われ、雨が降る中、地元の小学生や僧侶らおよそ400人が練り歩いた。

JAXA 由井飛行士を24年のISS長期滞在搭乗員に指名, 2回目滞在

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は6月16日、2024年の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在搭乗員として由井亀美也さん(53)を指名したと発表した。由井さんは2015年にISSに5カ月滞在しており2回目。滞在期間は約半年を予定。主要な任務として、長期滞在クルーとしてISSの日本棟「きぼう」を含むISS各施設の維持・保全・利用ミッション(科学実験等)を実施する予定。
なお、ISSでの日本人飛行士滞在ではこれに先立ち今回以降、古川聡さん(59)が飛行し、約半年間滞在する予定。