大阪市が進めていた豊臣秀吉時代に築かれた石垣を展示する「大阪城 豊臣石垣館」(所在地:大阪市中央区)の完成セレモニーが3月15日、同館で行われた。オープンは4月1日で、大小様々な自然石を積み上げる”野面積み”の技法を間近で見ることができる。
同館は地上1階、地下1階(延べ786㎡)。展示される石垣は高さ約4.5mで、1615年の大坂夏の陣後、勝者の徳川幕府が豊臣氏の痕跡を消すため地中に埋め、1984年の発掘調査で見つかったもの。
この事業費は約16.7億円で、うち5億円は企業や個人から募る「太閤なにわの夢募金」を充てる。同募金では2月末時点で4.7億円集まっている。
オーストリアで発見された「豊臣期大坂図屏風」万博で蘇る
400年前の”豊臣大坂城”石垣館 天守閣の南東に4/1オープン
海外パビリオン 3つのサブテーマに分け配置 大阪・関西万博
12企業・団体の「未来の都市」パビリオンの展示内容発表
2025年大阪・関西万博で国内12の企業と団体が取り組む「未来の都市」をテーマにしたパビリオンの展示内容が発表された。このパビリオンは気候変動など地球規模の課題を解決しながら、誰もが幸せな暮らしを実現できる未来の都市がテーマ。会場でも最大規模の4,800㎡の延床面積に、実施主体の博覧会協会と12の協賛企業などがプレゼンテーション展示を行う。
日立製作所とKDDIは、持続可能な社会に向けた取り組みを行わなかった場合の2035年に生きる10歳の少年から”SOS”を受け取ったという設定の映像を上映するシアターを設ける。そこで来場者がスマートフォンなどを使って、今できる取り組みを選択していくことで、未来がより良い方向に変わることを体験してもらうコンテンツを展示するという。商船三井は船の帆で受けた風で船底のタービンを回し、そのエネルギーで水を分解して水素を生産し、運搬もする未来型の船の模型を展示する。