島根県は県の観光情報サイト「しまね観光ナビ」内に4月1日、松江市ゆかりの文豪、小泉八雲とその妻セツのプロフィルや、八雲が著した様々な「怪談」のゆかりの地などを紹介する特設サイトを開設した。
2人がモデルのNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」が、2025年秋以降放映(予定)されるのを機に、同県内の観光誘客につなげる。
富岡製糸場 世界遺産登録10年 入場者ピークの1/4 継承課題
群馬県の富岡製糸場は2014年6月の世界遺産登録から昨年、10年が経過した。大挙して列をなした来場者は大きく減少。昨年度は、ピークの登録時(2014年度)の133万人余りから、4分の1ほど(28%)の36万8,919人にとどまっている。これでもコロナ禍の後、少しずつ回復、4年連続で増えた結果の数値だ。
富岡製糸場では、施設の維持管理や整備の予算を確保するためには年間45万人以上の入場者が必要だとしている。明治時代、生糸・絹織物で日本経済を牽引した生産現場の再現、歴史遺産を次世代へ継承するためにも新たな安定的誘客策が求められる。
全国各地でオーバーツーリズムが指摘されているが、富岡製糸場の昨年度、外国人観光客はわずか2,785人にとどまり、全体の1%にも満たなかった。海外への魅力発信も課題となっている。