米国の製薬大手メルクは10月11日、開発中の新型コロナウイルスの経口治療薬「モルヌピラビル」について、FDA(食品医薬品局)に緊急使用許可を申請したと発表した。同治療薬は新型コロナウイルスの増殖を抑えるため飲み薬で、発症初期の患者が重症化するのを防ぐ効果が期待されている。FDAが許可すれば、飲むタイプの抗ウイルス薬としては世界で初めて実用化されるものになる。
ソフトバンク,SOMPOケアと共同でPepperの介護施設活用
ソフトバンクロボティクス(本社:東京都港区)は10月11日、SOMPOケア(本社:東京都品川区)と共同で、同日からSOMPOケアが運営する介護施設6カ所で、人型ロボット「Pepper」の活用トライアルを開始すると発表した。Pepperを導入するのは、SOMPOケアが運営する介護付きホーム4施設と、サービス付き高齢者向け住宅2施設で、介護施設におけるPepperの有用性を検証する。
Jパワー 豪オリジン社とグリーンアンモニア事業で覚書
電源開発(本店:東京都中央区、Jパワー)は10月7日、オーストラリアのエネルギー大手オリジン・エナジーとの間で、オーストラリアで再生可能エネルギーを用いたグリーンアンモニア事業開発に関する覚書を締結したと発表した。同覚書に基づき、オリジン・エナジー社がタスマニア州べルベイで計画している輸出向けグリーンアンモニア製造プロジェクトで、再生可能エネルギーを用いたグリーンアンモニアの製造およびJパワー向け輸出について、共同で検討を進めていく。
この事業を通じてグリーンアンモニア事業の知見を得るとともに、将来的に必要となる燃料アンモニアを安定的かつ安価に調達するための検討を行うことで、アンモニア混焼の実用化に向けた取り組みを加速させていく。
ブリヂストン 埼玉・上尾製造所を23年10~12月期に閉鎖
ブリヂストン(本社:東京都中央区)は10月8日、衝撃吸収材になる自動車用シートパッドを製造する子会社、ブリヂストンケミテックの上げを製造所(所在地:埼玉県上尾市)を2023年第4四半期(10~12月期)に閉鎖すると発表した。
多角化事業の再編を内容とする2023年末までの中期経営計画(2021~2023年)で掲げた、国内外の工場を約4割減らす合理化策の一環。現在4カ所の生産体制を名張、防府、鳥栖の3カ所に集約する。上尾製造所の2021年9月末時点の従業員数は63人。
日産 50年までに国内外の工場のCO2排出実質ゼロへ
日産自動車(本社:横浜市西区)は10月8日、2050年までに国内外の工場で排出する二酸化炭素(CO2)を実質ゼロにする、カーボンニュートラルを実現するロードマップを発表した。
具体的には、工場のエネルギーを削減しながら革新的な生産技術を導入し、2050年までに工場設備を全面的に電動化する。同時に、使用する電気をすべて再生可能エネルギーで発電された電気と代替燃料を使って燃料電池で自家発電した電気に替えていく。
シャープ OPPOへの訴訟取り下げクロスライセンス契約締結
シャープ(本社:大阪府堺市)は10月8日、中国スマートフォン大手、OPPO(オッポ)に対するすべての特許訴訟を取り下げると発表した。同社との間で、両社の通信技術の特許を含み、それぞれの端末製品の販売をカバーする、グローバルな特許クロスライセンス契約を締結し、協力図ることにしたもの。
両社間の特許関連訴訟紛争は、2020年より世界各地で展開されてきたが、今回のクロスライセンス契約の締結で、各地での訴訟取り下げに合意することで、両社の特許ポートフォリオの価値を認めることにつながる。