姫路城管理事務所によると、ユネスコの世界遺産登録から30年を迎えた国宝・姫路城の2023年度の来訪客は147万9,567人で、前年度比52万人余り増えた。これは新型コロナウイルス禍前の2019年度の95.6%の水準。このうち外国人客は45万2,300人で、前年度を35万人余り上回り、記録が残っている1992年以降で初めて40万人を超えた。この結果、全体に占める外国人客の割合も30.6%とこれまでで最も大きくなった。
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奈良・談山神社で春の「けまり祭」古代の装束で”技”披露
奈良県桜井市の談山神社で4月29日、古代の色とりどりの装束を身に着けた蹴まり保存会の人たちによる「けまり祭」があった。新緑に囲まれた境内の庭で、輪になった蹴まり保存会の人たちが、鹿の皮でできたまりを蹴り合う。右足の膝を伸ばしたまま蹴り上げるのが作法とされており、「アリ」「ヤ」「オウ」など独特の掛け声とともに”技”を競っていた。
けまり祭(蹴鞠祭り)は、談山神社に祀られている藤原鎌足が蹴まりを通じて中大兄皇子(後の天智天皇)と出会い、当時、ヤマト政権のもとで並ぶもののない、隆盛を誇った豪族、蘇我氏(宗家)打倒に向け、「大化の改新」(645年)の計画を練った、という故事にちなんで毎年、春と秋に行われている。