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東大寺二月堂”お水取り”で「籠松明」

東大寺二月堂”お水取り”で「籠松明」

奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂の伝統行事「修二会(しゅにえ)」(通称:お水取り)は3月12日夜、修行僧らの満願を迎え、「籠松明」と呼ばれる長さ8m・重さ60kgの大きな松明が焚かれ、夜空に火の粉が舞いあがった。
飛び散った火の粉を浴びると健康に過ごせるといわれ、集まった見物客らは二月堂の欄干から僧が、燃え盛る大きな籠松明を威勢よく振って降り注ぐ火の粉に大きな歓声をあげていた。
修二会は僧侶らが国の安泰などを願って修行する行事で、奈良時代から1200年以上続いている。3月1日から毎晩「お松明」が行われていて、12日夜は籠松明と呼ばれる大きな松明が焚かれる。

昭和の復興から3代目大阪城天守閣が”米寿”迎える

昭和の復興から3代目大阪城天守閣が”米寿”迎える

昭和6(1931)年11月7日、市民の寄付によって復興された大阪のシンボル、大阪城。この3代目の天守閣が7日、数え年で88歳の”米寿”を迎えた。
5000枚限定の記念の証明書(縦およそ10cm、横およそ19cm)が、午前9時から訪れた観光客に記念の証明書が配られた。この証明書は天守閣の屋根をかたどった形で、日本語と英語の両方で米寿を迎えた内容が書かれている。
豊臣秀吉が淀君のために建てたといわれる大坂城の初代天守は1585年に完成したが、1615年の大坂夏の陣で豊臣秀頼、淀君ら豊臣氏の滅亡とともに焼失。徳川幕府が再建した2代目天守も1665年に落雷で焼失している。
当時としては最先端だった、鉄筋コンクリート造で建設された現在の3代目天守の高さは地上55m。

東大寺・大仏 お盆前に恒例の”お身拭い”

東大寺・大仏 お盆前に恒例の”お身拭い”

奈良・東大寺で8月7日、大仏にたまったほこりを落とす恒例の”お身拭い”が行われた。お盆前の毎年8月7日に行われるお身拭いは、午前7時から大仏殿で大仏の魂を抜くための法要が行われた。
その後、白い装束を身に着けた僧侶らおよそ180人が高さおよそ15㍍ある大仏の顔や、手のひらの上にのぼり、ほうきやはたきを使って、たまったほこりを丁寧に払い落としていた。顔や肩の部分は天井から吊るしたかごに乗り込んだ人たちが作業にあたり、ほこりが舞い上がっていた。