京都・金閣寺で18年ぶりに4カ月にわたって行われていた、金色に輝く舎利殿の屋根の葺き替え工事が12月28日終了し29日、報道関係者に公開された。
傷んだこけら葺きの屋根の葺き替えで、およそ320㎡の屋根に10万枚のサワラの木の板を張り替えた。屋根の色は以前より明るい茶色になっている。また、屋根の上の「鳳凰」など普段手の届かない場所の金箔の補修もされ、縦横およそ10cmの金箔1万枚が使われたという。
rekishi-club のすべての投稿
“黒いあごひげ”の足利義満 新たな肖像画発見 狩野派の絵師作か
室町幕府の隆盛期をつくった第3代将軍、足利義満の異例の姿を描いたとみられる肖像画が新たに見つかった。黒々としたあごひげや若々しい表情などが特徴。見つかった肖像画は縦1m余り、横40cmほどの、僧侶の姿をした人物が畳に座ったもの。
東京大学史料編纂所などが調査したところ、顔つきや衣装などから、足利義満の出家後の姿を描いたと判断された。また、肖像画の布地の絹や押された印の特徴から義満の死後150年ほど経過した1550年前後に狩野派の絵師が描いたとみられるという。
義満の肖像画として広く知られているのは、京都・鹿苑寺(金閣寺)所蔵のもの。これと比べると別物で、黒々としたあごひげや、顔のしわが少なく若々しい表情など、一気に若返った義満だ。
京都・東寺で「終い弘法」例年の半分以下の500の露店が正月用品
「はやぶさ2」小惑星の物質5.4g 目標上回る量採取の成果
日本「伝統建築工匠の技」無形文化遺産へ登録決定 宮大工・左官など
明治の「淀川大洪水」の被災時の生々しい模様記した石碑見つかる
大阪教育委員会によると、1万7,000戸の家屋が流されたり損壊、27万人以上が被災したと伝えられている、明治18年に起きた「淀川大洪水」の様子を記した石碑が大阪市内で見つかった。これは、被災した地元の名士が106年前の大正3年に建立した石碑で、大阪市東成区の蔵から見つかった。
石碑は高さ1.8m、幅50㎝ほど。深江郷土資料館や専門家が調べたところ、「濁流は滔々と流れ込み」、「財産を集めるいとまもなく」など大洪水に見舞われた当時の様子が、生々しく刻まれていたという。また、家を失った人たちが寺の境内や旧家の門前で仮住まいをして、堤防の復旧工事で生計を立てていたことなど、被災した人たちの厳しい暮らしぶりがうかがえる記述もあった。