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聖徳太子の遺訓 4/3~5日 法隆寺で1,400回の遠忌法要

今年は聖徳太子(厩戸皇子=うまやどのおうじ、574~622年)の1,400回忌にあたる。100年に1度の節目。太子にゆかりの深い奈良県斑鳩町の世界遺産・法隆寺では4月3日、遺徳をしのぶ遠忌(おんき)法要が始まった。法要は5日まで。
初日は金堂や五重塔がある西院伽藍で法要が営まれ、同寺のほか、ゆかりの斑鳩寺(兵庫県太子町)の僧侶、県内外の関係者ら計450人が参列した。古谷正覚管長が表白(ひょうびゃく)分を読み上げ、太子を称えるとともに、新型コロナウイルスの早期終息を願った。

100年前の大正時代、1921年の1,300回忌には、日本の資本主義の父ともいわれる、実業界のドン、渋沢栄一(1840~1931年)が、遠忌法要の実現に尽力していたとの様々な記録が残っている。日本史の中で果たした聖徳太子の優れた功績は今更いうまでもないが、歴史の重み、近現代とは途方もなく隔たっているはずなのに、改めで歴史のつながりを強く感じさせる。

四天王寺「鳳輦」「玉輿」を初公開 聖徳太子の命日法要で

四天王寺(所在地:大阪市天王寺区)宝物館で、毎年4月22日に営まれる聖徳太子の命日法要「聖霊会(しょうりょうえ)」で使われる2台のみこし「鳳輦(ほうれん)」「玉輿(ぎょくよ)」(いずれも江戸時代)が初めて一般公開されている。それぞれ太子の像と仏舎利(釈迦の遺骨)という寺の信仰の核となる宝物を載せる特別な神輿だ。
鳳輦は高さ217.5cm、玉輿は同234cm。金具の様式から、江戸時代初期に徳川家によって寺が再興されたときにつくられたとみられる。これまで通常時は蔵に保管していたが、聖徳太子(622年没)の「千四百御聖忌(ごせいき)」に合わせて宝物館に移し、今後は一般公開することにしたという。
宝物館は正月と春、秋に公開され、今春は5月5日まで。拝観料は大人500円、高校・大学生300円。

平城宮跡を東西に貫く近鉄奈良線を宮跡外に移設で3者が合意

奈良県、奈良市と近鉄は3月25日、奈良市の世界遺産・平城宮跡を東西に貫く近鉄奈良線について、宮跡の外に移設することで合意し、国に計画書を提出した。大和西大寺-近鉄奈良間の線路の一部を宮跡南側の国道369号線などに沿うように移設する。周辺踏切による渋滞解消が目的で、総事業費は2,000億円前後になる見通し。費用額負担などは3者で協議する。

米NASA 火星で4/8ごろヘリコプター飛行実験 空中でホバリング

米航空宇宙局(NASA)は3月27日、火星で探査車に搭載していた小型ヘリコプターの飛行実験を4月8日ごろ実施すると発表した。火星は重力が地球の4割程度しかないものの、大気も1%ほどの薄さで、ヘリが本当に浮力を得られれるかが注目される。成功すれば探査車ではたどり着けない地形や広範囲の偵察にも道が開けそうだ。地球以外で初の動力付き飛行となる実験で、地表から3mほど浮き上がり、空中でしばらく静止(ホバリング)して着陸する。

奈良・明日香村で「万葉集」に登場する草花描いた日本画展

奈良県・明日香村の県立万葉文化館で「万葉集」で詠まれている和歌に登場する草花が描かれた日本画展が開かれている。同展は4月18日まで。
多くの植物が芽吹くこれからの季節に合わせて企画されたもので、坪内滄明さんの「奈良春霞」、加山又造さんの「月と秋草」など、日本最古の歌集、万葉集に登場する草花を描いた56点が展示されている。

造幣局の通り抜け 今年は事前申し込み制で4/8~14日実施

造幣局(所在地:大阪市北区)は3月15日、春の風物詩「桜の通り抜け」を4月8~14日に実施すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で2020年は中止したが。2021年は入場を事前申し込み制にして再開する。2020年12月から約1カ月間希望者を募集した。6万1,200人の定員に対し、約4万人の申し込みがあった。