京都府福知山市の手漉き和紙の工房で、冬の和紙づくり「寒すき」の作業が最盛期を迎えている。福知山市大江町二俣地区にある工房では江戸時代から手漉き和紙づくりを行っている。冷たい井戸水を張った「すき舟」に原料となるコウゾやトロロアオイを入れて十分にかき混ぜた後、紙の厚さが均一になるように漉く。
冬場の作業は「寒すき」と呼ばれている。寒さが厳しいこの時期に漉く和紙は、水に含まれる雑菌が少ないことなどから、きめがこまかく、丈夫でしなやかな質感になることで、書道家の作品などに使われるという。寒すきの作業は3月上旬まで続く。
fujishima のすべての投稿
東北大・山口大・東大 三畳紀末の大量絶滅の実態を解明
東北大・山口大・東大の研究グループは1月13日、約2億年前の三畳紀末の大量絶滅の実態を解明したと発表した。同グループは堆積岩の加熱実験を行い、比較的低い温度では二酸化硫黄が、高い温度では二酸化炭素がより多く放出されることを明らかにした。さらに、大量絶滅を記録した地層から発見した加熱温度に制御されて生成する堆積有機分子の種類の変化から、火山活動が低温から高温へ移行したと推定した。
以上の結果から、三畳紀末の大量絶滅は次のプロセスで起きたことを提唱した。
①大規模火山活動のマグマが、比較的低温で堆積岩を加熱した結果、大量の二酸化硫黄が生成された②二酸化硫黄が成層圏に入り、硫酸エアロゾルを形成した③硫酸エアロゾルが太陽光を反射し、光合成阻害や地球寒冷化などにより生物の大量絶滅が起こった。
これを境に、それまで繁栄していたワニの先祖の大型爬虫類が絶滅し、恐竜の多様化が始まった。それまで小さく地味だった三畳紀の恐竜は三畳紀末の大量絶滅以後に急速に大型化して、ジュラ紀以降の繁栄につながった。
これまで大量絶滅を引き起こした大規模火山活動が、どのように環境変動を引き起こしたかは不明だった。
今回の研究の成果は、国際誌「Earth and Planetary Science Letters」に掲載されるのに先立ち、1月12日付電子版に掲載された。
大阪・今宮戎神社で「十日戎」始まる 1年の商売繁盛願う
「平安京跡データベース」ネット公開 立命館大・京都市連携
京都・下鴨神社で2年ぶり「蹴鞠初め」平安装束の新春行事
京都の世界遺産、下鴨神社(所在地:京都市左京区)で1月4日、平安時代の貴族が嗜(たしな)んだ蹴鞠(けまり)を奉納する新春の恒例行事「蹴鞠初め(けまりはじめ)」が行われた。下鴨神社では例年1月4日に、1年の幸せや無病息災を願って蹴鞠初めを行ってきたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止されたため、今年は2年ぶりの開催となった。
境内には15四方の「まり場」が設けられ、色鮮やかな平安時代の装束をまとった保存会のメンバー8人が、輪になって蹴鞠を披露した。右足だけを使う昔ながらの作法で、鹿の皮でできた直径20cmほどの白いまりを、”アリ”や”オウ”などの独特の掛け声をかけながら、サッカーのリフティングさながら、代わる代わる蹴り上げる。まりが地面に落ちずに長く続くと、参拝に訪れ居合わせた人たちが拍手を送っていた。