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川中島合戦の最中 信玄が家臣に書いた書状見つかる

武田信玄が上杉謙信との間で数度にわたって戦った川中島合戦の最中、戦費負担の求めに応じた家臣に宛てたお礼の書状が見つかった。長野県立歴史館(所在地:長野県千曲市)が、京都の古書店で見つけ、286万円で購入した。
この書状は第2次合戦(犀川の戦い)の最中の1555年7月、長野県松代町の辺りを治めていた在地領主の清野信秀に宛てたもの。和紙に墨書きされ、縦約31cm、横約45cm。出家して信玄を名乗る前の「晴信」の署名と、花押(サイン)が確認できる。
書状を分析した同歴史館によると、信玄が戦いに備えて本陣を整備するための費用の担保として、信秀から所領の目録を預かったことに感謝する内容が認められている。

三好長慶の「飯盛城」を3DCG再現したアプリ開発

大阪府大東市は、地域の歴史に興味を持ってもらおうと、戦国時代に畿内一円を支配し、大東市と四条畷市にまたがる飯盛城を居城とした三好長慶の生誕500年に合わせて、CGで再現したアプリを開発した。
大東市のホームページからダウンロードできる飯盛城の地図に、アプリが入ったスマートフォンをかざすと、3DCGで再現された当時のやぐらや建物をみることができる。
また、飯盛城跡に行くと、大阪平野に広がっていた深野池(ふこのいけ)など当時の様子を360度で見渡せるようになっていて、今の景色と比較しながら散策できる。

鍋島家の陰に名僧あり 朝鮮出兵,関ヶ原の戦い

佐賀市の佐賀城本丸歴史館で、豊臣秀吉の朝鮮出兵や関ヶ原の戦いの際、佐賀・鍋島軍に従事した2人の名僧を紹介する特別展が開かれている。「鍋島家と禅僧たち-さが名僧伝」と題する特別展で、6月12日まで。観覧料は無料。
1人は、豊臣秀吉の文禄の役の際、鍋島直茂に従って朝鮮半島にわたり、その活動を支え、朝鮮との交渉文書を作成した是琢明琳(ぜたくみんりん、臨済宗泰長院の第3世)。もう1人は、小城・千葉氏家臣の出自で、徳川家康の外交顧問を務め、鍋島家が関ヶ原の戦いで西軍についた際、その謝罪を受け入れるよう取り成した閑室元佶。この2人の禅僧は、龍造寺家から鍋島家へ肥前の統治権が移行し、確立する直茂・勝茂の時期に鍋島家を支えた。この2人にスポットを当てている。

京都・祇園祭の「鷹山」 200年ぶり復帰へ試し曳き

7月の京都・祇園祭の山鉾巡行に約200年ぶりに本格復帰する「鷹山(たかやま)」の保存会が5月4日、曳山(ひきやま)を製作してきた京都府京丹波町で試し曳きをした。懸装品(けそうひん)をを飾り付けて動かしたのは初めてという。本番を意識し、方向転換する際、竹を車輪の下に敷いて行う”辻回し”も練習した。
鷹山は応仁の乱(1467~1477年)の以前から山鉾巡行に参加していた記録はあるが、江戸時代の1826年に暴風雨で壊れ、翌年から巡行には出ていない。

「吉野ヶ里遺跡」未調査区域の発掘 10年ぶり再開

佐賀県文化財保護室によると、国特別史跡の吉野ケ里遺跡(所在地:佐賀県神埼市吉野ヶ里町)の未調査となっている区域で5月3日、10年ぶりとなる発掘調査が再開された。
調査区域は、今まで銅剣やガラス管玉などが出土した北墳丘墓の西側で、日吉神社の境内があった場所。神社の移転を機に発掘調査を再開することになった。この区域は森の中にあり、これまで本格的な調査が実施されていなかったため、「謎のエリア」と呼ばれて注目されている