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京都の春彩る「都をどり」3年ぶりに南座で開幕

京都の春を彩る祇園の芸妓や舞妓による「都をどり」が4月1日、京都市東山区の南座で3年ぶりに開幕した。24日まで開かれる。
都をどりは、京都の花街の1つ、「祇園甲部」で150年前に始められた芸妓や舞妓らによる春の舞踊公演。2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で中止されたが、今年は出演者を少なくするなどの対策を取ったうえで実施。
今回の公演は「泰平祈令和花模様(たいへのいのりれいわはなもよう)」と題して、一日に8つの演目が披露されることになり、大勢の観客が集まった。最後の演目では、満開の桜の絵を背景に色鮮やかな着物を身にまとった芸・舞妓が勢ぞろい。あでやかな舞に見入っていた。

奈良・大安寺 壮大な往時の姿を再現したCG公開

奈良時代、東大寺や興福寺などと並ぶ壮大な威容を誇った大安寺(所在地:奈良市)の当時の姿を再現したCGが公開されている。これは同寺の史料や発掘調査の成果をもとに、最盛期だった奈良時代の姿をCGで再現したもので、奈良文化財研究所や考古学や建築の研究者らが監修した。
現在の大安寺の境内は4%ほどの面積に縮小、当時の面影はないが、奈良時代は境内に90棟余りのお堂がある壮麗な大伽藍だった。
境内のお堂にモニターが設置され、コントローラーで操作すれば、実際に境内を歩いているような視点で、CGで再現された、失われた金堂や七重塔などの建物をみることができる。

奈良 金峯山寺 国宝二王門70年ぶり解体修理へ

奈良県吉野町の世界遺産、金峯山寺で国宝の二王門を70年ぶりに解体修理するために門を覆う足場が完成し、本格的な工事が始まることになった。奈良県文化財保存事務所によると、5月からおよそ1年半かけて解体して、破損している瓦や部材を修理するという。そして再び組み直す際に、基礎部分をコンクリートにするなどして耐震補強するとしている。
金峯山寺の二王門は、およそ700年前の南北朝時代に建立されたといわれ、瓦にひびが入ったり、柱の塗装が剥げたりしていて、傷みが激しくなっている。
工事は7年後の令和10年度に完了する予定で、解体修理前の4月23、24日に、足場を使った見学会が開かれる。

奈良・平城宮の壮麗な「大極門」復元工事終了

奈良時代の都、平城京で重要な儀式を行ったとされる施設に出入りするための大きな門「大極門」の復元工事が終わり3月19日、関係者およそ80人が参加して記念式典が執り行われた。和楽器による演奏のもと厳かな雰囲気の中、祝いの舞が披露された。
大極門は屋根の高さ20mほどもある壮麗な門で、国はこの門を含めた中心施設一帯の復元を進めていて、当時の建築技法を用いて5年前からおよそ51億円かけて工事が行われていた。4月からは門の東側にあった楼閣の工事が始まるという。

文化庁 高松塚古墳 飛鳥美人など展示の新施設設置へ

文化庁は3月17日、東京で開かれた専門家の検討会で、奈良県明日香村で50年前に発見された高松塚古墳の国宝の壁画を保存・修復し、研究成果などを発信するための新たな施設を設置する方針を決めた。
7世紀末から8世紀初めの飛鳥時代に造られた高松塚古墳は、「飛鳥美人」として知られる極彩色の壁画などが50年前に発見され、考古学ブームを巻き起こした。しかし、時間の経過とともに大量のカビの発生や修復のために使われた薬剤の影響などで劣化が急速に進んだことから、15年前に古墳の石室は解体され、壁画が描かれた石材は700mほど離れた仮の施設に運び込まれている。
新施設には調査・研究や情報発信を行う展示設備も設けられる予定で、現在壁画が保管されている仮の施設の周辺に、8年後の完成を目指すという。

京都・葵祭の行列 3年連続中止を発表 神事のみ実施

葵祭行列保存会は3月15日、京都三大祭りの一つ、5月15日に行われる予定の葵祭の行列を新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止すると発表した。葵祭の行列が中止となるのは3年連続。雅な平安装束をまとったヒロイン「斎王代」ら約500人が練り歩く行列は葵祭の見どころ。
下鴨神社と上賀茂神社での神事は関係者のみで実施する予定。