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196年ぶり復活「鷹山」京都・祇園祭 後祭の山鉾巡行で

京都・祇園祭は7月24日、11基の山鉾による後祭(あとまつり)の山鉾巡行が行われた。注目されたのは、1826年を最後に巡行を休止していた「鷹山(たかやま)」が、196年ぶりに新調・新装された姿を披露、復活したこと。鷹山は屋根に立てた松を含め高さ約17m、幅約4m、長さ約6m。大雨による水害、そして幕末の蛤御門の変を経て、そのほぼすべてを失った鷹山だが、新装・鷹山は今回を再スタートにし、新しい歴史を吹き込んでいく。

大阪に夏本番告げる天神祭 神事と陸渡御のみで実施

水都・大阪に夏本番を告げる大阪天満宮(所在地:大阪市北区)の天神祭が行われた。宵宮の7月24日、市中の平安を祈願し、白木の神鉾を川に流す「鉾流(ほこながし)神事」が堂島川で厳かに執り行われた。25日の本宮では御神霊を乗せた神輿が浪速の街を練り歩く「陸渡御(りくとぎょ)」が規模を縮小して3年ぶりに行われた。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、約100隻の船が行き交う「船渡御(ふなとぎょ)」と奉納花火は2021年に続き中止された。

祇園祭 3年ぶり山鉾巡行「動く美術館」観客魅了

京都・祇園祭は7月17日、ハイライトとなる前祭(さきまつり)の「山鉾巡行」が3年ぶりに行われた。警察によると、沿道には14万人が見物に訪れた。
長刀鉾を先頭に、「動く美術館」とも称される、装飾品に彩られた23基の山鉾が都大路を進み、沿道を埋め尽くした見物客を魅了した。四条河原町の交差点では、車輪の下に竹を敷いて水を撒き、重さ数十トンもの鉾が90度方向を変える「辻回し」を披露、歓声や掛け声があがっていた。
7月24日には祭の後半の「後祭(あとまつり)」が行われ、11基の山鉾が巡行する。

東北大 北海道から本州への移民時期を旧石器時代末と特定

東北大学大学院の鹿又喜隆教授らの研究グループは7月15日、北海道から本州への移民時期が旧石器時代終末の約1万8,000年前と特定したと発表した。
研究グループは山形県大石田町の角二山(かくにやま)遺跡の、2017〜2020年にわたる再発掘調査で、出土した黒曜石の産地と石器の製作技術から結論を導き出した。これまで石器の製作技術が北海道から東北に南下したことは判明していたが、南下の年代は明らかになっていなかった。

森鴎外『渋江抽斎』自筆原稿を発見 推敲の跡

森鴎外記念館(所在地:東京都文京区)は7月14日、文豪、森鴎外(1862〜1923年)の晩年の伝記作品『渋江抽斎』の自筆原稿の一部が見つかったと発表した。
同作品は弘前藩の侍医、考証学者の伝記で、見つかったのは新聞連載(全119回)の49回と50回の原稿。冒頭に「森林太郎」と本名が書かれ、49回は鉛筆で迷いなく書かれている。これに対し、50回は加筆、修正し、推敲を加えた墨の文字が多く残っていた。