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唐招提寺御影堂 5年間の大修理終わる 6月に特別拝観

国宝の「鑑真和上坐像」を安置する奈良市の唐招提寺・御影堂の5年間にわたった大規模修理がこのほど終わり、6月に特別拝観が行われることになった。
御影堂は地盤沈下による建物の傾きや雨漏りがひどくなったため、5年前から大規模な修理が行われ、3月31日に工事が終わった。
今回の修理では地盤沈下を防ぐため礎石の下にコンクリートの杭を打ったり、金属の梁を巡らせたりする工事が行われたほか、屋根の銅板を新しいものにして十分な雨漏り対策を施した。
今後は、鑑真和上坐像や東山魁夷による襖(ふすま)絵などを御影堂に戻し、6月5日に落慶法要を行うほか、6日と7日には特別拝観が行われることになっている。

ダーウィンのノート2冊 22年ぶり英大図書館で見つかる

英BBC放送は4月5日、英ケンブリッジ大学図書館で2000年以降、所在が分からなくなっていた19世紀の英自然科学者、チャールズ・ダーウィンのノート2冊が約22年ぶりに館内で見つかったと報じた。2000年にノートを撮影するために保管庫から取り出した後、未返還となっていることが判明。持ち出した何者かがこっそり返還したとみられるが、経緯は謎という。
ノートには有名な進化論を考察した初期のメモが含まれる。ノートはラップで包まれるなどし、保存状態は良好という。専門家がメモや図に、ダーウィンのものであることを示す複数の種類のインクが使われていたことなどを踏まえ、本物と判断した。

京都の春彩る「都をどり」3年ぶりに南座で開幕

京都の春を彩る祇園の芸妓や舞妓による「都をどり」が4月1日、京都市東山区の南座で3年ぶりに開幕した。24日まで開かれる。
都をどりは、京都の花街の1つ、「祇園甲部」で150年前に始められた芸妓や舞妓らによる春の舞踊公演。2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で中止されたが、今年は出演者を少なくするなどの対策を取ったうえで実施。
今回の公演は「泰平祈令和花模様(たいへのいのりれいわはなもよう)」と題して、一日に8つの演目が披露されることになり、大勢の観客が集まった。最後の演目では、満開の桜の絵を背景に色鮮やかな着物を身にまとった芸・舞妓が勢ぞろい。あでやかな舞に見入っていた。

奈良・大安寺 壮大な往時の姿を再現したCG公開

奈良時代、東大寺や興福寺などと並ぶ壮大な威容を誇った大安寺(所在地:奈良市)の当時の姿を再現したCGが公開されている。これは同寺の史料や発掘調査の成果をもとに、最盛期だった奈良時代の姿をCGで再現したもので、奈良文化財研究所や考古学や建築の研究者らが監修した。
現在の大安寺の境内は4%ほどの面積に縮小、当時の面影はないが、奈良時代は境内に90棟余りのお堂がある壮麗な大伽藍だった。
境内のお堂にモニターが設置され、コントローラーで操作すれば、実際に境内を歩いているような視点で、CGで再現された、失われた金堂や七重塔などの建物をみることができる。

奈良 金峯山寺 国宝二王門70年ぶり解体修理へ

奈良県吉野町の世界遺産、金峯山寺で国宝の二王門を70年ぶりに解体修理するために門を覆う足場が完成し、本格的な工事が始まることになった。奈良県文化財保存事務所によると、5月からおよそ1年半かけて解体して、破損している瓦や部材を修理するという。そして再び組み直す際に、基礎部分をコンクリートにするなどして耐震補強するとしている。
金峯山寺の二王門は、およそ700年前の南北朝時代に建立されたといわれ、瓦にひびが入ったり、柱の塗装が剥げたりしていて、傷みが激しくなっている。
工事は7年後の令和10年度に完了する予定で、解体修理前の4月23、24日に、足場を使った見学会が開かれる。

奈良・平城宮の壮麗な「大極門」復元工事終了

奈良時代の都、平城京で重要な儀式を行ったとされる施設に出入りするための大きな門「大極門」の復元工事が終わり3月19日、関係者およそ80人が参加して記念式典が執り行われた。和楽器による演奏のもと厳かな雰囲気の中、祝いの舞が披露された。
大極門は屋根の高さ20mほどもある壮麗な門で、国はこの門を含めた中心施設一帯の復元を進めていて、当時の建築技法を用いて5年前からおよそ51億円かけて工事が行われていた。4月からは門の東側にあった楼閣の工事が始まるという。