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パンサラッサ サウジカップ制覇 賞金13億円超獲得

1着賞金1,000万ドル(約13億6,000万円)と世界最高を誇るサウジカップ(G1、ダート1800m、13頭立て)が2月25日、キングアプドゥルアジーズ競馬場で行われ、日本馬のパンサラッサ(吉田豊騎乗、牡6歳、矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)が好スタートを決め、逃げ切り勝ちを収め、日本勢初の快挙を成し遂げた。勝ち時計は1分50秒8。同馬はダートG1初挑戦だった。この結果、同馬は2022年3月のドバイ・ターフⅡ続きG1・2勝目の大金星を挙げた。今回のサウジカップには日本馬6頭が挑んでいた。

京都・北野天満宮で菅原道真しのぶ「梅花祭」

学問の神様・菅原道真を祀る北野天満宮(所在地:京都市上京区)で2月25日、梅を愛(め)でた道真を命日にしのぶ「梅花祭」が行われた。屋外で茶を楽しむ「野点(のだて)」も開催された。詰めかけた参拝客らを、近くの花街、上七軒の舞妓(まいこ)や芸妓(げいこ)らがもてなしていた。
梅花祭は約900年続く伝統行事。境内には紅梅や白梅など約50種、約1,500本が植えられている。3月下旬まで「梅苑」として公開、3月19日までの金〜日曜日には夜間ライトアップも行われる予定。

はやぶさ試料分析 小惑星でアミノ酸合成→地球に

九州大学、名古屋大学、京都大学、広島大学、東北大学、北海道大学、東京大学、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などの研究チームは、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した試料(サンプル)の分析成果を2月24日付の米科学誌「サイエンス」電子版に発表した。
これによると、宇宙に漂う小天体でアミノ酸を含む様々な有機物がつくられている痕跡を見つけた。アラニンやグリシンのアミノ酸ほか、約2万種の分子があった。これらが隕石などを介して初期の地球などに運ばれ、生命の誕生に役立った可能性があるという。

「桜田門外の変」後の幕府・薩摩藩交渉の新史料

江戸期幕末に起こった「桜田門外の変」後、襲撃に関わった薩摩浪士を追う幕府側と、薩摩藩側とのやり取りを記録した新たな史料が見つかった。幕閣の大老・井伊直弼暗殺の事後処理を巡る生々しい交渉の様子を伝える内容だ。
史料は「佐敷表早書」と題した覚書で、当時薩摩藩が参勤交代で利用した本陣があった佐敷宿(所在地:熊本県芦北町)でのやり取りを記したもの。事件は安政7(1860)年3月3日に発生。覚書は改元で万延元年となった同月28、29日の日付がある。
史料には幕府の使者が佐敷を訪れた際の詳しい様子が描かれるほか、、薩摩浪士、有村雄助、次左衛門兄弟の急進的な行動に頭を悩ませる薩摩藩が、幕府の追及を和らげようと「鯛」や「鯨」など賄賂の目録を差し出したと記されている。
薩摩藩が幕府に賄賂を贈ったことは明治時代の記録で明らかになっているが、具体的な内容が書面で確認できるのは初めて。ただ、実際には貨幣で支払われたとみられる。

小惑星リュウグウの石から太陽系最初期の物質発見

東北大と東大は2月16日、小惑星リュウグウの石の中から、太陽系最初期にできた可能性のある物質を発見したと発表した。これは、原始太陽系星雲の1000℃以上の高温環境でできた固体粒子で、CaとAIに富む包有物(以下、CAI)とコンドリュールに類似した物質。これらは原始太陽系星雲内側で形成し、太陽から遠いリュウグウ母天体まで運ばれたと推定した。

奈良・興福寺で「涅槃会」4年ぶり参拝者が参加

奈良市の興福寺で釈迦の命日とされる2月15日、釈迦の遺徳を偲ぶ「涅槃会(ねはんえ)」と呼ばれる法要が行われた。同寺の本坊では臨終を迎えて横たわる釈迦の周りで弟子や動物が嘆き悲しむ様子が描かれた2メートル四方ほどの大きな「涅槃図」が掲げられている。雅楽の笛や太鼓の演奏が流れる中、10人の僧侶がお経を唱える。新型コロナウイルス禍で参拝者の参加が見合わせられてきただけに、4年ぶりに厳かな雰囲気の中、目にする法要だった。