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祇園祭 3年ぶり山鉾巡行「動く美術館」観客魅了

京都・祇園祭は7月17日、ハイライトとなる前祭(さきまつり)の「山鉾巡行」が3年ぶりに行われた。警察によると、沿道には14万人が見物に訪れた。
長刀鉾を先頭に、「動く美術館」とも称される、装飾品に彩られた23基の山鉾が都大路を進み、沿道を埋め尽くした見物客を魅了した。四条河原町の交差点では、車輪の下に竹を敷いて水を撒き、重さ数十トンもの鉾が90度方向を変える「辻回し」を披露、歓声や掛け声があがっていた。
7月24日には祭の後半の「後祭(あとまつり)」が行われ、11基の山鉾が巡行する。

東北大 北海道から本州への移民時期を旧石器時代末と特定

東北大学大学院の鹿又喜隆教授らの研究グループは7月15日、北海道から本州への移民時期が旧石器時代終末の約1万8,000年前と特定したと発表した。
研究グループは山形県大石田町の角二山(かくにやま)遺跡の、2017〜2020年にわたる再発掘調査で、出土した黒曜石の産地と石器の製作技術から結論を導き出した。これまで石器の製作技術が北海道から東北に南下したことは判明していたが、南下の年代は明らかになっていなかった。

森鴎外『渋江抽斎』自筆原稿を発見 推敲の跡

森鴎外記念館(所在地:東京都文京区)は7月14日、文豪、森鴎外(1862〜1923年)の晩年の伝記作品『渋江抽斎』の自筆原稿の一部が見つかったと発表した。
同作品は弘前藩の侍医、考証学者の伝記で、見つかったのは新聞連載(全119回)の49回と50回の原稿。冒頭に「森林太郎」と本名が書かれ、49回は鉛筆で迷いなく書かれている。これに対し、50回は加筆、修正し、推敲を加えた墨の文字が多く残っていた。

NASA 46億年前の銀河団撮影 史上最大の宇宙望遠鏡で

米航空宇宙局(NASA)は7月11日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した46億年前の銀河団「SMACSO723」の画像を公開した。2021年12月に打ち上げられた史上最大の宇宙望遠鏡による初の観測。今後はさらに古い135億年前ともされる最初の銀河の探索など、宇宙歴史を巡る研究に活用される。
同望遠鏡は地球ー月の4倍にあたる150万キロ先にあり、機器の調整をほぼ完了し、観測データ「の収集を始めた。これから10〜20年にわたって世界の天文学者が利用する。ウェッブ望遠鏡は米国などが1990年に打ち上げたハッブル宇宙望遠鏡の後継で、感度は100倍に向上している。

京都「時代祭」行列 3年ぶりに開催へ 通常規模で

京都三大祭りの一つ、「時代祭」の行列が10月22日に3年ぶりに開催されることになった。主催する平安講社が7月5日、平安神宮(所在地:京都市左京区)で、例年に近い規模で実施すると明らかにした。新型コロナウイルス禍で1昨年、昨年と2年連続で中止となっていた。
時代祭は、平安遷都1100年を記念して明治28年に開始。呼び物の行列は、平安時代から明治時代までのそれぞれの時代を象徴する、様々な衣裳を身にまとったおよそ2,000人が都大路を練り歩く。

草食恐竜イグアノドン 白亜紀の地層から国内最古の化石発見

徳島県立博物館は7月2日、徳島県勝浦町にある白亜紀前期(約1億3,000万年前)の地層からイグアノドン類の尾椎の化石が見つかったと発表した。イグアノドン類の歯以外の化石としては国内最古という。見つかった化石は長さ83mm、高さ78mm、幅55mm。尻尾の中央から先の骨とみられる。骨の大きさから、個体の全長は6〜7mと推定される。