米国・ニューヨークで3月21日開かれたオークションで、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の版画の代表作「富嶽三十六景」のうち、富士山を背景に荒波と船を描いた「神奈川沖浪裏」が、276万ドル、日本円で3億6,200万円で落札された。オークション会社によると、事前の予想額を大きく上回り、北斎の版画としては過去最高額という。
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京都・東福寺 大涅槃図 約100年ぶり修理終え公開
京都の東福寺(所在地:京都市東山区)で3月14日から、大涅槃(ねはん)図がおよそ100年ぶりに修理を終え、一般公開されている。公開は16日まで。
この涅槃図は高さ11m、幅6mある。室町時代の僧侶で絵師だった吉山明兆が描いたとされていて、汚れや傷みが目立ってきたため、96年前の昭和2年以来となる、大規模修理が行われてきた。14日は法堂で修理の完成を祝う法要が営まれた。
涅槃図には釈迦が亡くなった直後、蓮の花を枕に横になっている釈迦の姿、死を悲しむ弟子たち、ゾウ、ネコなど様々な動物が周りを囲んでいる。修理は3年半かけて行われ、汚れが落ちて色合いが全体に明るくなったほか、顔料が剥がれ落ちないための対策も施された。