fujishima のすべての投稿

浅草「三社祭」4年ぶり神輿担いで街中巡る”渡御”復活 賑わい戻る

東京の夏の風物詩、東京・台東区、浅草神社の例大祭「三社祭」が5月19〜21日行われた。最終日の21日には3基の「本社神輿」を担ぎ出す「宮出し」が行われ、新型コロナ前の伝統的な祭の形が復活し、神輿を担いで街中を巡る”渡御”が4年ぶりに行われ、かつての賑わいが戻った。地元の氏子らが大きな掛け声とともに、浅草の街を練り歩いた。

ローマで世界農業遺産「琵琶湖システム」の認証授与式

国連食糧農業機関(FAO)の本部があるイタリア・ローマで5月22日、昨年、「世界農業遺産」に認定された滋賀県の「琵琶湖システム」に対する認証授与式が行われた。滋賀県から大杉佳子副知事が出席し、ブルーの着物姿で認定証を受け取った。
対象となった琵琶湖システムは、びわ湖を中心に営まれている伝統的な漁業や環境に配慮した農林水産業の取り組み。びわ湖周辺の水田が魚の産卵場所として豊かな生物多様性を育み、漁業と農業がつながるシステムで、伝統的な漁業や鮒(ふな)ずしなどの独特の食文化が1,000年以上にわたって受け継がれている点が評価されたという。

京都・嵐山 大堰川で4年ぶり平安貴族の船遊び「三船祭」

京都・嵐山で5月21日、車折(くるまざき)神社(所在地:京都市右京区)の「三船祭」が4年ぶりに行われた。これは嵐山の大堰川に、船首に龍の飾りなどを設(しつら)えた4隻の御座船を行き来させ、平安貴族の船遊びを再現するもの。新型コロナウイルス禍で中止が続き、開催されるのは4年ぶりだった。雅楽の音色が響く中、色鮮やかな平安装束を身にまとった子どもたちが舞楽を奉納した。今回は俳優の観月ありささん(46)が参加し、御座船から川面」に扇を浮かべる「扇流し」を披露。多くの観光客らが見入っていた。

日光東照宮 4年ぶりに参加者減らし「百物揃千人武者行列」実施

栃木県日光市の日光東照宮で5月18日、鎧兜(よろいかぶと)を身にまとった市民らが参道を練り歩く伝統行事「百物揃千人武者行列」が4年ぶりに、参加人数を半分ほどに減らしたうえで行われた。
今年の行列には、鎧兜姿の武士や槍持ちに扮した500人余りの市民が参加。午前中、ニ荒山神社から「御旅所」と呼ばれる建物までのおよそ1kmを練り歩いた。
この武者行列は、江戸時代に徳川家康の遺骨を静岡県の久能山東照宮から日光東照宮に移した際の、大規模な武者行列を再現したものとされ、毎年春と秋に行われている。新型コロナウイルス禍で近年は中止されていた。

英女王から維新直後 土佐藩士, 後藤象二郎に贈呈のサーベル見つかる

明治新政府樹立直後の1868年に起こった「パークス襲撃事件」で、英国公使を守った土佐藩士、後藤象二郎に感謝の印として英国のビクトリア女王から贈呈されたサーベルが東京都内で見つかった。
見つかったサーベルは長さおよそ96cm、束(つか)には象牙でライオンの頭の彫刻が施され、刀身には襲撃事件が起きた日付とともに「後藤象二郎に贈る」と彫り込まれている。さやには豪華な装飾が施されている。
事件は、当時の駐日英国公使ハリー・パークス一行が、天皇に謁見するために京都御所に向かう途中、攘夷派の志士に襲撃されたもの。後藤らの活躍でパークスにけがはなかった。
サーベルが見つかったのは東京・丸の内の古美術品などの収蔵施設「静嘉堂文庫」の書庫。同サーべルは6月に同美術館で公開される予定。

4年ぶりに葵祭実施 新緑の都大路に平安”雅”の華やかな行列

上賀茂神社と下鴨神社の例祭、京都三大祭りの一つ、葵祭が1日順延された5月16日、京都市内で行われた。十二単(ひとえ)姿のヒロイン「斎王代」をはじめ、華やかな”雅”の平安装束に身を包み、フタバアオイの葉を飾った武官や女官、牛車などの男女約500人の行列が新緑の都大路を歩いた。行列は京都御所をスタートし、下鴨神社を経て上賀茂神社まで練り歩いた。葵祭は、近年は神事のみで、行列は新型コロナウイルスの影響で中止が続き、2019年以来4年ぶりの開催となった。