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英大学 星の周りにガスの円盤発見 天の川銀河以外で初めて観測

英ダラム大学などの研究チームは、地球から約16万光年離れた銀河にある星の周りを囲むガスの円盤を発見した。この成果は英科学誌「ネイチャー」に掲載された。地球がある天の川銀河の外で星の周りを囲むガスの円盤を観測したのは初めて。ガスは回転しながら星に降り積もる。星がつくられる謎を解く手がかりになると期待される。
チリで運用されている電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」と欧州南天天文台(ESO)が、チリで運用する大型望遠鏡VLTを組み合わせて観測した。

「りゅうぐう」の試料中に窒素を含む鉱物を発見 京都大

京都大学などの研究チームは探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から持ち帰った砂の試料中に、窒素を含む鉱物を見つけた。この成果は英科学誌「ネイチャーアストロノミー」に掲載された。窒素は生命を構成するアミノ酸やタンパク質の材料になる。今回の発見は、地球にもはるか彼方の天体から窒素が届いた可能性を示すものだ。

東京・千代田区の英大使館跡から弥生時代の集落跡 28棟確認

東京・千代田区によると一番町のマンション開発用地の英国大使館跡地から弥生時代の集落跡が見つかったことが分かった。今回見つかったのは三菱レジデンスなどが再開発を進めている土地で、縄文時代のものを含めこれまでに竪穴式住居跡が28棟確認された。調査は2024年3月まで行われる。しかも調査対象となっている約7,700㎡のうち、まだ約3,700㎡しか調べておらず、今後新たに遺跡が見つかる可能性が高い。
考古学の専門家は、都心部でこれだけの規模の集落跡が見つかったことについて、「弥生時代後期の前半において、これほど住居数のある集落が発見された例は関東南部ではほとんどない。当時の暮らしぶりが分かり、学術的に重要だ」と話している。ただ遺跡としては現地に残すことは難しい見込みで、調査後に埋め戻されてマンション建設が始まる予定。

奈良・富雄丸山古墳 木製の棺の中身の調査へ12/4発掘開始

奈良市埋蔵文化財調査センターなどによると、奈良市の富雄丸山古墳で木製の棺(ひつぎ)の中身の調査に向けた発掘が12月4日始まった。4世紀後半に造られたとされる同古墳で、昨年度行われた発掘調査で「蛇行剣」と呼ばれる波打ったような形状の、東アジアで最も長いとされる鉄製の県剣や、盾の形をした国内最大級の鏡などが見つかっている。剣や鏡のそばに木製の棺があるが、昨年度は調査されずそのまま埋め戻されていた。
今回は作業が順調に進めば12月下旬から、棺の中身の調査が始まる予定。調査は2024年春まで続けられる。

吉野ヶ里遺跡「謎のエリア」で最古級の青銅器鋳型など3点出土

佐賀県は12月4日、吉野ヶ里遺跡(所在地:吉野ヶ里町、神埼市)の「謎のエリア」と呼ばれる日吉神社跡での発掘調査で、今年4月の石棺墓に続き9〜10月に国内最古級とみられる弥生時代中期前半(紀元前2世紀ごろ)の蛇紋岩でできた青銅器鋳造用の鋳型など3点が見つかったと発表した。吉野ヶ里遺跡ではこれまでに同様の青銅器用鋳型の出土が7例あるが、すべて石英斑岩で蛇紋岩は初めてという。

大阪・枚方市の禁野本町遺跡で奈良・平安期の都市の”道路跡”出土

大阪府枚方市によると、同市の奈良時代から平安時代初期の遺跡「禁野本町遺跡」の発掘調査で幅12mと推定される”道路跡”が見つかった。この遺跡は国の史跡「百済寺跡」の北側に奈良時代から平安時代初期に栄えた古代都市の遺跡。朝鮮半島の古代国家、百済の王族の子孫百済王氏が築き、南北900m、東西450mの範囲の碁盤の目のように道路が整備されていたことが分かっている。
この道路跡は、都市の中央を南北に走っていたメインストリートと考えられ、市は「当時では異例ともいえる整備された都市の姿が明確になった」としている。市は一帯の住宅開発に先立って9月から10月にかけて行った発掘調査の結果見つかったという。