佐賀県は2月14日、吉野ヶ里遺跡(所在地:吉野ヶ里町、神埼市)の発掘調査で弥生時代中期前半(紀元前2世紀ごろ)の角閃石(かくせんせき)岩でできた青銅器鋳造用の鋳型など2点が見つかったと発表した。出土したのは角閃石岩製の鋳型の一部(長さ9.85cm、幅2.5cm、厚さ1.9cm)と蛇紋岩製の鋳型の一部(長さ7.5cm、幅3.2cm、厚さ1.6cm)。
県は「初期の青銅器生産の様相を知るうえで極めて重要な発見」としている。同遺跡で角閃石岩製の鋳型が出土するのは初めてという。
fujishima のすべての投稿
滋賀県知事 大津市の坂本城跡の石垣など保存検討へ
文豪が定宿とした都内「山の上ホテル」2/12最後の営業
飛鳥時代の遺跡群の世界遺産登録目指し知事らが現地視察
奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡の世界遺産への登録を目指し、奈良県の山下知事らが2月9日、地元自体の首長らと現地を視察し、課題などを確認した。一行は①藤原宮跡や飛鳥宮跡が見渡せる明日香村の甘樫丘②飛鳥時代の石舞台古墳や藤原宮跡ーなどを見て回った。
奈良県では明日香村と橿原市、桜井市の飛鳥時代の都の跡などの文化財で構成する「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」について、2年後のユネスコの世界遺産への登録を目指して準備を進めている。
今回視察した構成文化財の中に、まだ全体が史跡に指定されていないものがあり、世界遺産登録に向けた課題も確認した。県や地元自治体では来年度、令和6年度の日本の候補として推薦してもらうため、3月にも推薦書の素案を文化庁に提出する方針。
冬の奈良をイルミネーションで彩る「なら瑠璃絵」始まる
”幻の城”大津市・坂本城跡で長さ約30mの石垣見つかる
滋賀県大津市の発掘調査によると、戦国時代の武将、明智光秀が築いた同市の坂本城跡で、長さおよそ30mにわたる石垣などが見つかった。石垣の高さはおよそ1m、長さはおよそ30m。この石垣と堀が城の最も外側の囲いになっていた可能性があり、その場合、びわ湖の湖岸に位置する本丸からの距離はおよそ300mで、これまで推定されていた距離と比べおよそ100m短いという。
同市文化財保護課は、どのような過程で大きな石垣を使うようになったのか?慎重に調査を進めていきたいとしている。
坂本城は、織田信長が比叡山延暦寺を焼き討ちした後、明智光秀に命じてふもとのびわ湖のそばに築かせたとされているが、わずか15年ほどで廃城となり、”幻の城”とも呼ばれている。