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佐賀・吉野ケ里遺跡で鋳造用角閃石岩鋳型 弥生期青銅器

佐賀県は2月14日、吉野ヶ里遺跡(所在地:吉野ヶ里町、神埼市)の発掘調査で弥生時代中期前半(紀元前2世紀ごろ)の角閃石(かくせんせき)岩でできた青銅器鋳造用の鋳型など2点が見つかったと発表した。出土したのは角閃石岩製の鋳型の一部(長さ9.85cm、幅2.5cm、厚さ1.9cm)と蛇紋岩製の鋳型の一部(長さ7.5cm、幅3.2cm、厚さ1.6cm)。
県は「初期の青銅器生産の様相を知るうえで極めて重要な発見」としている。同遺跡で角閃石岩製の鋳型が出土するのは初めてという。

滋賀県知事 大津市の坂本城跡の石垣など保存検討へ

滋賀県の三日月知事は2月13日、戦国時代の武将、明智光秀が織田信長の命を受けて築いた大津市の坂本城跡で、発掘調査の結果、新たに見つかった長さおよそ30mにわたる三の丸の石垣について、保存を検討していく考えを示した。大津市や開発業者と話し合い、文化財保護などの観点から議論していくとしている。

文豪が定宿とした都内「山の上ホテル」2/12最後の営業

川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、伊集院静ら文豪、そして平成・令和の超売れっ子作家らが愛し、定宿とした東京都千代田区の「山の上ホテル」が2月12日の営業を最後に、休業に入った。建物の老朽化が理由で、営業再開時期は未定としている。ホテルの休業はすでに発表済みだったこともあり、最終日はロビーやレストランを訪れ、別れを惜しむ人の姿が見られた。
1954年にホテルとして創業。出版社が多い神田神保町に近い立地から、締め切りの迫った作家の”缶詰め”の現場として使われ、創業時からロビーは原稿を待つ編集者であふれた時代があったという。アールデコ調の建物で、クラシックな雰囲気と静かな環境が作家に好評だった。

飛鳥時代の遺跡群の世界遺産登録目指し知事らが現地視察

奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡の世界遺産への登録を目指し、奈良県の山下知事らが2月9日、地元自体の首長らと現地を視察し、課題などを確認した。一行は①藤原宮跡や飛鳥宮跡が見渡せる明日香村の甘樫丘②飛鳥時代の石舞台古墳や藤原宮跡ーなどを見て回った。
奈良県では明日香村と橿原市、桜井市の飛鳥時代の都の跡などの文化財で構成する「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」について、2年後のユネスコの世界遺産への登録を目指して準備を進めている。
今回視察した構成文化財の中に、まだ全体が史跡に指定されていないものがあり、世界遺産登録に向けた課題も確認した。県や地元自治体では来年度、令和6年度の日本の候補として推薦してもらうため、3月にも推薦書の素案を文化庁に提出する方針。

冬の奈良をイルミネーションで彩る「なら瑠璃絵」始まる

観光客の少ない2月に冬の奈良を盛り上げようと、奈良公園周辺で毎年この時期に開かれる、イルミネーションで彩る「なら瑠璃絵」が2月8日、始まった。14日まで午後6時から同9時まで毎日行われる。期間中は春日大社はじめ奈良公園やその周辺の神社や寺がブルー、イエロー、ホワイトなどのLEDのイルミネーションやライトアップで彩られる。なら瑠璃絵は今年で15回目。

”幻の城”大津市・坂本城跡で長さ約30mの石垣見つかる

滋賀県大津市の発掘調査によると、戦国時代の武将、明智光秀が築いた同市の坂本城跡で、長さおよそ30mにわたる石垣などが見つかった。石垣の高さはおよそ1m、長さはおよそ30m。この石垣と堀が城の最も外側の囲いになっていた可能性があり、その場合、びわ湖の湖岸に位置する本丸からの距離はおよそ300mで、これまで推定されていた距離と比べおよそ100m短いという。
同市文化財保護課は、どのような過程で大きな石垣を使うようになったのか?慎重に調査を進めていきたいとしている。
坂本城は、織田信長が比叡山延暦寺を焼き討ちした後、明智光秀に命じてふもとのびわ湖のそばに築かせたとされているが、わずか15年ほどで廃城となり、”幻の城”とも呼ばれている。