鎌倉時代最初の元寇、文永の役(1274年)から今年で750年。総勢3万人ともいわれる元軍などが約900隻の軍船が対馬を襲った。この文永の役では、小茂田浜一帯で迎撃した対馬の守護代・宗資国(そうすけくに、宗助国)ら80騎余が全滅したと伝えられている。
その長崎県対馬市の小茂田浜神社で、戦死者らを慰霊する例大祭がこのほど行われた。大祭では本殿での神事で、古くから伝わる巫女神楽「命婦(みょうぶ)の舞」などが奉納された。神幸式では武者姿の氏子らが本殿から浜辺まで練り歩いた後、小茂田浜神社の舎利倉(しゃりくら)政司宮司(60)が沖合に弓矢を射る儀式「鳴弦(めいげん)の儀」を行った。
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ケニアで150万年前の猿人と原人の足跡発見 共存していた
米国チャタム大やストーニーブルック大など国際研究チームは11月29日付の米科学誌サイエンスに、アフリカ、ケニア北部のトゥルカナ湖沿岸の約150万年前の地層から、同時期に残ったとみられる猿人と原人の足跡を発見したと発表した。今回見つかったのは猿人の「パラトロプス・ボイセイ」と、より進化した原人の「ホモ・エレクトス」が残したと推定される足跡だ。
他の場所で見つかっている頭骨や骨格の化石から、ボイセイは小柄でも頑丈な顎で植物の茎や根、堅い実などを食べていたとみられる。一方、エレクトスは現生人類(ホモ・サピエンス)と同属で、直立二足歩行を確立し、その後の時代に欧州やアジアに進出したと考えられている。異なる種の古人類がどのように共存して暮らしていたかを探る貴重な手掛かりになるという。