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古代の小刀など大山古墳の新たな副葬品 国学院大学博物館

国學院大學博物館は6月19日、同館が2024年6月古美術商から入手した古代の刀子(とうす)と呼ばれる小刀と甲冑(かっちゅう)の破片が、仁徳天皇陵として管理されている大阪府堺市の大山古墳の副葬品であることが分かったとする調査結果を発表した。
刀子は長さ10.6cmのさやのついた小刀で、さやの中に鉄製とみられる刀身が残っており、さやはヒノキ材を銅板で覆ったうえで、金のメッキが施されていた。
入手した際、その包み紙に「明治5年9月に仁徳帝の古墳の石室から得られた」とする記述があったほか、当時現場で調査を行い、図面を作成した人物の押印があることなどから、同館は大山古墳の副葬品と判断したとしている。

20億年前の地層から採取の微生物は鉄さびで呼吸?東大

東京大学などの研究チームが南アフリカにある20億年前の地層から採取した岩石の詳細分析によると、岩の内部から原始的な微生物を採取。この微生物は岩石の中で鉄さびを利用して人間の呼吸と似た反応を起こし、エネルギーを得ている可能性が高いーーとの結果を発表した。これにより、「声明がどのように誕生し、生き延びられたのかを解明する手掛かりになる」としている。

北大など ティラノサウルス新種 モンゴル白亜紀の地層から

北海道大とカナダ・カルガリー大などの国際研究チームは6月12日付の英科学誌『ネイチャー』にモンゴルの白亜紀後期(約9,000万年前)の地層から、肉食恐竜ティラノサウルスの新種を発見したと発表した。
全長は約4mで、大型ティラノサウルス類の共通祖先にあたる。新種恐竜はモンゴル語で「王子の龍」という意味を持つ「カンクウルウ」と命名された。体重は500kg未満で、細身の体つきで、ティラノサウルスの幼体と似た特徴を持っている。

6/10「時の記念日」大津・近江神宮で恒例の”漏刻祭”神事

6月10日は「時の記念日」。1,300年以上前の飛鳥時代に、天智天皇が流れる水の量で時間を把握する「漏刻(ろうこく)」という水時計を、現在の滋賀県大津市に設置した日とされている。この故事にちなみ同日、ゆかりのある近江神宮で恒例の神事が行われた。
神事には時計の製造や販売などに携わるおよそ250人が参列。神前には腕時計の新製品17点が供えられ、舞楽が奉納され、業界の発展を祈願した。

足尾銅山記念館 一般公開前に地元住民に特別公開 日光市

栃木県日光市の足尾銅山の歴史を伝える「足尾銅山記念館」が完成し、一般公開を前に6月9日、地元住民に特別公開された。同記念館は、銅山を経営していた会社などがかつてあった銅山の事業所を復元する形で建てたもの。
建物は2階建てで、明治時代に銅の生産量が日本一となり、近代化を支えた銅山で使われていた道具や当時の様子を写した写真などが展示されている。また、村名主・田中正造が明治天皇に直訴しようとした、同銅山からの鉱毒によって被害が出たことを伝えるブースも設けられていて、同日訪れた40人余の住民らは展示を見ながら、銅山の”光と影”の歴史を振り返っていた。

ispace 月面着陸は失敗 減速不十分で月面に衝突の可能性

宇宙スタートアップのispace(アイスペース)は6月6日、月面着陸船「レジリエンス」の月面着陸は失敗したと発表した。6日未明、着陸船は月への到着に向け降下を始めたが、着陸目前で減速が不十分で、月面に衝突した可能性が高いという。
アイスペースは、アジアの民間企業として初となる月面着陸に挑んでいた。同社の月面着陸の挑戦は2023年4月に続き2回目だったが、今回も失敗に終わった。