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大阪 枚方・茄子作遺跡で窯跡見つかる

大阪府枚方市は、弥生時代後期から古墳時代中期(3〜5世紀)の集落だった「茄子作(なすづくり)遺跡」(所在地:枚方市茄子作)で、5世紀前半の窯跡3基が見つかったと発表した。これまで須恵器が大量に出土していたが、窯跡が見つかったのは初めて。
傾斜地をくり抜いた登り窯構造で、3基とも胴体部分の焼成部が「確認された。1号窯は長さ約5m、2号窯は約9m、3号窯は約10m残っていた。3号窯のみ煙が抜ける煙道部が残存していたが、火を起こしていた焚き口はいずれも失われていた。
市によると、今回見つかった窯跡で、5世紀頃に朝鮮半島から伝来した初期の須恵器が生産されていたとみられる。

カイロ郊外「大エジプト博物館」開館 日本が842億円の円借款

エジプトの首都カイロ郊外のピラミッド近くに、日本の支援で建設された「大エジプト博物館」が11月1日、全面開館し記念式典が開かれた。同式典には約40カ国の首脳らが参加し、花火やドローン(無人機)ショーなどで開館を祝った。
展示面積は約5万㎡。古代エジプト文明を中心に至宝約10万点を所蔵し、エジプト観光の目玉となる。4日から一般公開される。日本は総工費約10億ドル(約1,540億円)のうち、842億円の円借款供与に加え国際協力機構(JICA)が遺物の保存・修復などの技術を伝授し、人材育成を支えた。
同博物館は2,012年に着工。政変などの影響で開館が何度も延期されており、今回ようやく全面開館にこぎつけた。

江戸時代「寛永行幸」400年経て再現 26年12月, 京都で

江戸時代に後水尾天皇が徳川将軍家の招きで二条城を訪れ、2026年で400年になることを記念した「寛永行幸四百年祭」の概要が発表された。
行幸は行程約2キロ。2026年12月6日に行幸行列を再現する。このほか、2026年春から関連する企画展」を順次開催する。
寛永行幸は徳川幕府が朝廷との融和をアピールするため、1626(寛永3)年に行われた。参列者は各地の大名ら約9,000人に及び、3代将軍・徳川家光の先導で京都御所から二条城へ向かった。再現する行列は、可能な限り当時と同じルートで行われ、数百人規模を予定。

「秋の高山祭」開幕 城下町の秋夜照らす屋台の提灯

岐阜県飛騨地方の秋を彩る伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている「秋の高山祭」が10月9日、高山市で始まった。祭りは10日まで。
同日は日没後、「宵祭」が開催され、お囃子の音が響く中、提灯を灯した伝統的な屋台が街中に繰り出した。温もりを感じさせる橙(だいだい)色の明かりが、季節が移り、朝晩は肌寒い城下町の沿道に集まった観光客らの笑顔を照らしていた。
市によると、9日は約11万5,000人が訪れた。2日間で計20万人の人出が見込まれている。
高山祭りはユネスコの無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録されている祭りの一つ。京都の祇園祭、埼玉の秩父夜祭とともに、日本三大曳山祭として知られている。

正倉院で年1度の「開封の儀」宝物の点検, 調査実施

奈良市の正倉院で10月2日、聖武天皇の遺品やシルクロードを経由して伝わったとされる数多くの宝物が納められている宝庫の扉を年に1度開ける「開封の儀」が行われた。午前10時すぎ、勅使や宮内庁正倉院事務所の職員ら15人が正倉院へ到着。宝物を納めた6つの部屋の扉にかかる麻縄をはさみで切った。扉を閉める「閉封の儀」の11月28日まで、宮内庁職員や専門家が宝物の点検や調査をする。
奈良国立博物館(所在地:奈良市)で開かれる「第77回正倉院展」(10月25〜11月10日)で宝物の一部が展示される。展示されるのはガラス容器「瑠璃杯」、香木「黄熟香」(蘭奢待)など計67件。

モンゴルで新種の「頭突き恐竜」全身骨格化石発見

岡山理科大学と福島県立博物館が参加した国際研究チームは、2019年にモンゴルのおよそ1億1,000万年前の白亜紀前期の地層から発見した恐竜の全身骨格の化石が、「頭突き恐竜」として知られるパキケファロサウルス類の新種のものと分かったと発表した。
研究チームは「ザヴァケファレ・リンポチェ」と命名した。化石は、これまでに見つかったパキケファロサウルス類の中では最古のもので、体長およそ1m、体重6キロ程度の若い個体と推定される。骨の特徴などから幼いころから頭突きをしていた可能性があるとしている。