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天平の音色肌で感じて! 10/24から「正倉院展」

天平の音色肌で感じて! 10/24から「正倉院展

奈良・正倉院に伝わる宝物を紹介する「第67回正倉院展」の開会式が10月23日、奈良市の奈良国立博物館で開かれ、招待客約2600人が訪れた。一般公開は24日から11月9日までの17日間。
今回は初出展12件を含む宝物63件を展示。象牙や緑色に染めた鹿角などで作られた花文様がリズミカルに背面を飾る「紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)」や宝物リスト「国家珍宝帳」に記載された聖武天皇遺愛の「七条褐色紬袈裟(しちじょうかっしょくのつむぎのけさ)」、大ぶりのハスの花が目を引くフェルトの敷物「花せん」など、逸品が並ぶ。

長岡京 大極殿院の規模特定 礎石の据え付け穴など発見

長岡京 大極殿院の規模特定 礎石の据え付け穴など発見

京都府向日(むこう)市埋蔵文化財センターは10月22日、平安京遷都(794年)までの10年間、桓武天皇治政下、都が置かれた長岡京の中枢部、長岡宮の跡(京都府向日市)で、大極殿を囲む北側回廊の柱を支えた礎石の据え付け穴や、その南北の溝状遺構が見つかった。
桓武天皇が政務を執った大極殿の回廊の柱位置や幅が特定できたのは初めて。3列になった穴8個(直径1.2㍍、深さ10㌢)や、基壇(土台部分)を支える化粧石を抜き取った溝を確認。柱の間隔は東西に3.6㍍、南北に2.4㍍で、壁を挟んで二つの通路が並ぶ「複廊」構造だった。
過去の調査で大極殿のあるエリア「大極殿院」は東西約105㍍、南北約122㍍の縦長だったと推測されていたが、今回の発掘からそうした規模が確実となった。

悩める乱歩の未発表手記見つかる 内面赤裸々に記す

悩める乱歩の未発表手記見つかる 内面赤裸々に記す

今年没後50年にあたる作家・江戸川乱歩(平井太郎、1894~1965年)の1936(昭和11)年の日付が記された未発表手記が見つかった。「怪人二十面相」などで人気を得ながら悩み、海外の文学や哲学を読んで思索を深めていたことが分かる。従来の自伝や随筆に見られない乱歩の生の思いが伝わる貴重な資料だ。
手記は原稿用紙38枚。遺族が立教大に寄託した資料から成蹊大の浜田雄介教授らが見つけた。日付は同年6月18日から7月5日で、タイトルは「誰にも宛てない手紙」などを消して「独語」に。欄外に赤字で「発表せず」と書かれていた。

「梟の城」執筆した作家・司馬遼太郎の文机帰郷

「梟の城」執筆した作家・司馬遼太郎の文机帰郷

来年没後20年になる作家、司馬遼太郎(1923~96年)が、直木賞を受賞した「梟(ふくろう)の城」(1960年1月受賞)など初期作品を大阪市内で執筆していたころの文机が委託先から約半世紀ぶりに帰郷した。東大阪市の終の棲家(ついのすみか)跡に建てられた司馬遼太郎記念館が10月20日、公表した。
木製で幅81.5㌢、奥行き55㌢、高さ33㌢、引き出しが三つの座り机。司馬は1959年1月、産経新聞の同僚記者だった福田みどりさん(2014年11月)と結婚。それまで暮らしていた大阪府八尾市から、大阪市西区の「西長堀アパート」に移住した.机は八尾時代から新婚アパート時代初期までの間に使われ、直木賞受賞作の他に長編「花咲ける上方武士道」などが生み出された。

推定体長18㍍ 北海道で国内最大級のクジラの化石

推定体長18㍍ 北海道で国内最大級のクジラの化石

北海道月形町の約533万~360万年前地層から化石で見つかった鯨が、当時としては国内最大級の個体だったと分かった。ナガスクジラの仲間とみられ、推定で体長約18㍍、体重約30㌧。新種の可能性もある。鯨類の進化過程や生息環境の解明に役立ちそうだ。
札幌市博物館活動センターによると、化石は成獣で、これまでに国内で発見されている同じ時代のナガスクジラの仲間は、成獣でも6~7㍍級のものが多いという。

聖徳太子ら 日本最古の官道「竹内街道」で時代行列

聖徳太子ら 日本最古の官道「竹内街道」で時代行列

飛鳥時代に整備され、大阪と奈良を結ぶ日本最古の官道とされる「竹内(たけのうち)街道」が町の中心部を通る太子町で10月17日、地元の住民らが聖徳太子や推古天皇ら街道ゆかりの人物に扮して、約1.5㌔の時代行列を行った。
日本書紀に613年に「難波より京に至る大道を置く」とあり、竹内街道の大部分がこのルートと重なる。敷設1400年を祝い、時代行列は2013年に始まった。行列には聖徳太子の命を受け、遣隋使として中国・隋に渡った小野妹子ら、歴史の表舞台で活躍した人物らの姿も見られた。