福井・勝山市で世界最古のスッポン化石を発見
福井県立恐竜博物館は4月20日、同県勝山市北谷町の白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から見つかった化石が、世界最古のスッポンの化石だと確認されたと発表した。
化石は全長約40㌢、甲羅の長さ約20㌢(推定)。現代のスッポンとほぼ同じ大きさで、白亜紀前期からほとんど姿を変えていないことも判明した。1989~2010年の同県などの調査で同地層から甲羅などの化石が数十点見つかり、腹甲(おなか側の甲羅)の面積が著しく退縮するなど骨格にスッポン科特有の特徴が認められたという。
これまで最古とされていたスッポンの化石の発掘場所の中国の地層は約1億1000万年前のものだったが、今回の地層はこれを約1000万年遡る。