“名君”鍋島直正の銅像73年ぶり再建 生誕200年を記念
開明的な西南雄藩の一つとして、明治維新の原動力となった佐賀藩の近代化を主導した10代藩主、鍋島直正(1814~1871年)の銅像が73年ぶりに再建され、佐賀市城内の佐賀城二の丸跡で、このほど除幕式が行われた。かつての”名君”が再び姿を現した。
今回再建された銅像は高さ約4㍍、台座などを含めた高さは約8.5㍍。旧銅像の衣冠束帯姿を踏襲しつつ、将来を見据えた目や穏やかな表情などを表現した。銅像の近くには国内で初めて実用反射炉を築造するなど直正の業績の一端を紹介する銅板レリーフも設置された。
直正の銅像は1913年、佐嘉神社近くに建てられたが、戦時中の金属供出で1944年に姿を消した。生誕200年の2014年、再建の機運が盛り上がり、県内の経済団体などが再建委員会を設けて寄付を募り、目標の1億円を超える約1億4000万円が集まった。